クック諸島通算9日目の朝。
最後の島の朝。
今日の15:55のNZ45便でクックを離れます。
早かった。
楽しい時間が過ぎるのは早い。
でも始まりがあれば終りがある。
終わりは必ず来る。
ラロトンガ島小学校訪問
クック諸島、ラロトンガ島の小学校では、毎週金曜日が「カルチャーデイ」という日です。
カルチャーデイには外部の人が小学校を訪問することができます。
保護者でなくても学校に入って、こども達の日頃の学びの成果を見学することができるんです。
良い試みですよね。
学校に潜入して、こども達の自然な表情の写真を撮りたいな〜とずっと思っていた、私のような人にはうってつけの催しです。
うふふ、楽しみ。
学校に猫がいるというのもなんとも癒やされます。
委員長?君の選手宣誓風な開始のパフォーマンス。
さわやかでかっこいいな!
こども達のダンス
まずは、ダンスを披露してくれるようです。
男子と女子は別に踊ります。
これは男の子の踊りです。
このように膝を曲げてゆらゆらさせるのは
Shark Danceと言って
うわーサメだ〜!と
恐怖のあまりひざがガクガクブルブル震える、という動きを表現しているそうです。
うちらの仲間も一緒に踊るよう誘われて、共演しております。
島のダンスを踊る経験も何度か積んで、動きや表情が堂に入って来てますね〜。
ハカ・パフォーマンス
また少し違う動きになってきました。
おお、これはひょっとして。
ああ〜!
これハカだ。
本物のハカだ〜。
マオリ族の伝統で、戦いの舞、ハカ。
大人のハカはこんな感じ。
本物を生で見るとかっこいいな!
私事ですが、ずっと続けているスポーツジムのプログラム「Body Combat」という格闘技系レッスンの中で、この「ハカ」の動きを取り入れた振り付けがあります。
実は、私それやるのが大っ嫌いだったんだあ…
でも、クックのこども達のハカを見たら、完全に気持ちが変わった!
本物はこれなのか、これだったのかって。
ハカの理由も目的も、この土地でこの土地のこども達が踊っているのを見たら、腑に落ちた。
ああ〜今となってはあの動きが恋しい。
またあのレッスンをやりたいな。
ゲスト向け大人の音楽教室
ダンスの後は音楽の授業です。
なんと、我々が、打楽器演奏を実践することになっていました。
えっ!
本当に?
聞いてないけど。
なしくずし的に校長先生による座学講義が始まりました。
まずは楽器の名称を覚えるところからスタート。
時々笑いも交えつつ
さすがは校長先生
心をつかんでモチベーションを上げてきます。
いざ、実演。
一人ずつ丁寧に指導。
そしてセッション!
た、楽しい。
演奏するって楽しいね。
打楽器いいなあ。
音楽を作り上げるのは高揚感があるね。
人と合せて行くのは緊張感があるけど、達成感もあるな。
運動の時間
我々の音楽クラスの後に、こども達は校庭で体育の授業に入っていました。
空が青い。
全部青い。
木立の向こうは海だもんねえ。
この校庭の環境すごいな。
こんな校庭で走るのなら、順位なんてどうでもいい気がします。
全学年一緒に体育授業のようです。
運動会みたい。
この子は小ちゃい子の面倒見ていて偉いなあ。
いち早くカメラに気づいて反応する子とかね。
いるよね〜
反応してくれるのはありがたいよ!
躍動感あるな。
バク転上手。
一本で、生徒全員をその陰に入れられる木が校庭にあるって素敵です。
クック小学校流おもてなし
わわわ、そんなお気遣いなく。
フルーツやサンドイッチなどの軽食を出していただいちゃいました。
謝礼贈呈
日本の文房具は、こちらでは人気があるのだそうです。
我々全員、ほんのちょっとした文房具をお土産に持っていきました。
私が持っていったのはシール、色画用紙、クレヨン、筆ペン。
良かった、校長先生喜んでくれたみたいです。
テーブルの下には猫。
風の吹き抜けるステキな学校でした。
ナトゥアのウクレレ工房にて不思議なひととき
小学校を出た後、すぐ近くにあるウクレレ工房に立ち寄らせてもらいました。
この素敵な笑顔の男性はナトゥア。
ナトゥアはマオリ語で「水平線」と言う意味。
水平線という名のウクレレ職人さんです。
昨日私が自転車でフラフラ島を回っている間に、他のみんなはナトゥアにウクレレを注文していたのよね。
納期1日。
翌日受け取り可。
というわけで受け取りに来ました。
おー、できとる、できとる。
うるま注文分は、他のみんなより少し大きい本格的なスタイルのウクレレ。
工房の作業台です。
大小ウクレレの共演
ピンク色の弦が特徴的ですね。
ウクレレ購入者集合して記念撮影。
動物も集まってきた。
ここは動物も、木も、人も、ウクレレも、同じ熱量で存在している不思議な空間。
ピースを感じた。
ナトゥア、素敵な時間と空間とウクレレをありがとう。
豪邸にてラロトンガ島最後のランチ
ナトゥアの工房は、我々の豪邸からも実はすぐ近くなのです。
3分くらいでおうちまで帰り着きました。
ああ〜。
これでもう最後です。
豪邸でごはんを食べたら出発です。
クックで食べる最後のごはん。
最後の晩餐。
お昼だけど。
今日のメインディッシュは今までの残り物。
もういなくなるから、残り物一掃しないといけません。
ごはんの用意は、いつものように、うるまお母さんが一人で全部やってくれています。
私たちはのんびり楽に過ごしてればいいから、と放たれました。
まあ今までもほとんどの作業を、お母さんにやってもらってましたが。
ビールでも飲むかな〜。
昼だけど、買い置きしておいたビール飲む。
あれ?
何だか目から水が…
またしても涙出てきちゃったよ。
このテラス、この椅子、この景観、この空気感。
最後だな〜と思うと自然に涙が。
昼ごはんの用意ができたようです。
何でもないごはんだけど、落ち着きます。
ごちそうじゃないごはんが好きです。
残り物でもまとめてワンプレートに盛ると、何となくおしゃれに見えますね。
洗い物も少なくて済む。
ごちそうさまでした。
毎日美味しいごはんを食べさせてくれて、ありがとうございます。
島で食べたごはんで、9日間分の私が形成されました。
豪邸からの旅立ち
この2台のレンタカーに乗るのもこれが最後です。
9日間、毎日乗り続けた我々の気配が、車内や荷室に漂ってる気がします。
豪邸から空港へ向かう途中にあるBlackRockに、もう一度立ち寄ってみました。
残念ながら、今日はクジラは来てないようです。
初日にも立ち寄ったBlackRock。
ツアーの締めもBlackRock。
BlackRockに始まり、BlackRockに終わったクック諸島の旅でした。
ラロトンガ空港にて別れの時
空港に着いてしまいました。
着いたからにはやるべきことをやらねばと、まずはチェックイン。
大きな荷物を預けて身軽になったので、さて何をしようか。
うるまさん、記念にサインお願いします!
私のカメラバッグにもサインお願いします!
青に黒じゃ目立たない…!
と、フタの裏に書き直し。
そうか、本物のフォトグラファーってこういうことなんだ。
9日間、本当に心を尽くした手厚いナビゲーションありがとうございました。
ガイドのS子さんに、みんなで一言寄せ書きしたカード贈呈。
もちろん、うるまさんにも寄せ書きカード贈呈。
このカード、こんな感じで書いてたんです。
最高に名残惜しいけどね…
さーよーうーなーらーあ。
私らがゲートを通過しないと、みんな立ち去れなさそうなので、さっさと入ったラロトンガ空港税関内のロビー。
結構混雑してるんですよ。
時間が来たので、搭乗開始。
自席に着席。
間もなくあっけなく離陸して、クック諸島の旅は終了したのでした。
もちろんトラブルなく出発するのは幸いなことです。
でも旅は終わりました。
旅を振り返って
私には最高の体験ができた最高の旅でした。
自分が、この最高の旅を構成するパーツの一部だったことが嬉しいです。
一番印象に残っていることは何だろう?
まぶたを閉じた時に見える残像は
光かな。
それと笑顔。
光は世界中どこにでもある。
旅は終わったけど、終わりとは別の何かのスタートだし。
太陽がある限り、光はある。
島から帰っても
これからも
光と笑顔を探しながら、光と笑顔を作りながら、生きていこう。
何か新しいことを始めよう。
ドアを開けて一歩踏み出そう。
勇気を出して。
クック諸島の旅記事執筆中に、BGMを入れてみたら作業効率が上がるかな?と音楽をかけてみた。
たまたま選んだシアターブルックの「まばたき」が、自転車一周中の撮影写真と怖いくらいに相性が良かった。
何なんだこのグルーブ感!と我ながらシビレた。
私のブログと写真の出来はともかく、シアターブルックはファンキーでソウルフルで超絶技巧でホット過ぎる最高のバンドだよ!
シアターブルック「まばたき」はyoutubeでも聴けます。