初心者向け撮り方

意外と難しい梅撮影のコツとテクニック

2月なかばともなると、続々と各地で梅が開花し始めますね。
各地で梅まつりなんかも開催され、盛り上がってきます。お酒も飲めたり、春が来た!と、梅は嬉しい気持ちにさせる花です。

そもそも12月〜1月〜2月前半と厳しい寒さと無彩色の世界を過ごしてきたため、久しぶりに世界に色のアクセントを差してくれる「梅の花」に人間は無意識に引き寄せられてしまうようです。

梅を発見した人々はふらふらと木に近寄り、気づいたらカメラを出して画像に記録し出します。

その気持、わかる、わかります!
でも梅って実際撮ってみると、写真にするのは結構難しかったりするんですよね…
今回はなぜ梅撮影が難しいのか?その理由と、攻略法をお伝えします。

撮影が難しい理由

how to take ume photo

梅の撮影が難しい理由は梅の花と木の個性や特性にありました。

枝の存在感が強すぎる

梅の撮影が難しい理由として枝の存在感がありすぎることが一番大きいです。

梅の花は小さくて可憐な花なのに、枝が太くて黒くてごつい
何気なく撮っただけだと、画面が花よりも枝や幹の無骨さでいっぱいになってしまいます。
枝の力強さを表現したいならそれでも良いのですが、花を主役にしたい場合は工夫が必要です。

花が小さい

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これは梅の魅力でもあり、特徴でもあるわけですが、花がちょこんとちっちゃいこと。

絵作りを考えないと、
「ただ小さいだけなのか…っ!?」 と
主役が何であるかわからない写真になってしまいます。

花が白い

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白だけでなく、ピンクや黄色の梅もあるので、「花が白い」と言い切るのは問題ですね‥

でも白梅のほうが比率としては多い気がするのです、わたくし。
白くて小さい花はちゃんと考えて使わないと絵作りが難しいです。

とはいえ、白梅も花芯のほうは赤みを帯びていたり、黄色っぽくて立体的で存在感のあるシベを持っていたりします。
このあたりを上手く使い、背景を工夫すれば、撮りがいのある被写体です。

満足できる梅写真を撮るコツとポイント

私が試行錯誤して知識としてインプットしたり、自ら編み出したり、試して有効だなと思ったことをご紹介しますね。

テクニックその1 ボケを作る

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まずは、レンズの絞りを開放にして、ボケを作ります。ふわっとしたボケは画面に華やかさを与えてくれるので、寂しくなりがちな被写体を撮影する時によく使うテクニックです。
ボケを作るためには、なるべく絞りの値を小さくしてレンズを開きます

レンズの絞り調整はF値で見ますが、レンズによりF値を小さくできる限度があって、だいたいF4.0、F2.8、F1.8、F1.4くらいがF値開放の限度です。
レンズを開放にして、ピントが合うぎりぎりの距離まで梅の花に近づいてピントを合わし、シャッターを押すと、花の後ろが大きくボケます

あるいは、ピントが合わないくらい手前の花に近づいてその花はボケさせ、やや奥にある花にピントを合せて撮影すると、花の前がボケて手前にふんわりとした質感を載せることができます。
ボケを上手に作って配置できると、画面をふわっと優しく華やかな雰囲気にできるのです。

梅撮影のコツその1
手前、もしくは背景の花をぼかして画面に華やかさを作る

作例に使用したロウバイはこのレンズで撮影していますよ。EOS kiss Mと合せて使うとメッチャ使いやすい優秀レンズです。

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テクニックその2 撮影ポジションを調整

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ポジション調整とは、遠くにある梅の花と、近くにある梅の花が重なるような場所に立って、撮影する方法です。

梅を重ねることで梅の花の密度が高くなり、花が咲き誇る感じを作り出せます。
重なりの作り方ですが、以下のことに気を付けてみると作りやすいです。

  • 傾斜のある場所に行って上から下を見下ろす形で重なりを作る。
  • 目線の高さで手前と奥で重なりを作る。

梅林や、地形を活かした公園など、高低差のある土地でこの位置関係が作れます。
重ねることで、花の密集感を高めるのが目的です。

梅撮影のコツその2
立ち位置を調整して、複数の梅の木を重ねる

作例写真の撮影には、下記の機材、CANON 5Dmark4と、Tamron 24-70 F2.8を使用しております。

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テクニックその3 環境によって撮影アングルを調整

howto take japanese ume photography
欲しい背景を手に入れるため、レンズの向きに気を使いましょう。
例えば、レンズを上から下に向けると、背景が空ではなくなります。

なぜ空を背景にしないのか?

その答えは、曇の日の撮影にあります。
空を背景にすると、その部分だけが極端に露出が高くなってしまうのです。
曇った空は特に美しくはないのに、他の部分より明るいため、目立ってしまいます。

特別注目して欲しいわけではない、曇り空をなるべく画面に入れないようにするため、レンズを上ではなく少し下に向けてみるということです。

逆に快晴の日には、積極的にレンズを上向けにして、青空を背景にしたカラッとした写真を撮るのが楽しいですね。
howto take japanese ume photography

天候や空のコンディション、光の状態によって細かく調整するようにしましょう。

梅撮影のコツその3
レンズの向きを臨機応変に微調整して、美しい空だけを入れる

テクニックその4 背景を工夫する

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撮影が難しい白梅ですが、暗い背景を選ぶと、白い花とのコントラストが際立ち、花の存在感を強く感じてもらえます。

さらに光を選び、花には光が当たり背景が暗く落ちているような撮影ポジションを作り、露出をアンダーにして撮影してみると、とてもドラマチックな作品に仕上げることが可能です。

実はこれは、私がとても好きな撮影方法。

梅撮影のコツその4
背景を工夫して主役の梅を引き立てる

テクニックその5 レンズのチョイス

レンズを変えると、やっぱり撮れる絵、変わります。

画面を整理しやすい望遠レンズ

望遠レンズで離れたところから狙えば圧縮効果で花を派手に密集させたように写すことができます。

また写る範囲が狭いので、意図しない邪魔なものが写り込みにくく、画面を整理しやすいです。

ボケも作りやすく、なかなか頼もしい望遠レンズ。
一本持っておくと何かと使えます。
(望遠レンズの依存し過ぎには注意ですが)

このレンズ、軽くて使いやすそうで、前から狙っているレンズです。

これも欲しいレンズ。3次元を2次元化する力が神。

望遠レンズの弱点は、最短撮影距離が長いので寄りすぎるとピントが合わないこと
花に近づいて、画面内に大きく捉えた被写体を配置したい時はマクロレンズがおすすめです。

近づいてもピントが合うマクロレンズ

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花の細部に注目して欲しい時、花をはっきり大きく見せたい時はマクロレンズを使うのが良いです。

マクロで撮る難しさは、ピントを合わせずらいこと。
近寄れば近るほど、微妙な揺れの影響が大きくなります。

マクロレンズや望遠レンズを持つとわかるのですが、人間て、いつも小刻みに揺れているんですよね‥

この揺れを消すためにどうしたら良いか?

  • 三脚を使う
  • 柱や壁などの頑強なものに体を押し付けて構える

などがあります。

しかし、場所によっては三脚の使用が禁止されていたり、アングルの問題で三脚を使えなかったり、体を預けられるものが近くにない場合があります。
このような場面でマクロを使う時、ちょっと試してみて欲しい技があるんです。

それは、連写モードで撮ること。

ピント合わせが難しい被写体を連射で撮ってみると、連射開始から終了までのどこかのポイントで、ピントが来ているものが撮れる可能性があるんですよね。

やや投機的な撮影方法ですが、デジタルカメラでの撮影でしたらフィルムと違って大量撮影が可能ですので、試す価値はありますよ。

梅撮影のコツその5
レンズを変えて梅の専有面積を変更し撮影のバリエーションを広げる

テクニックその6 カメラのチョイス

howto take japanese ume photography

小さめ、軽めのカメラなら、片手で持って花の中に突っ込んで撮る、みたいなアクションが可能です。

両手で支えてしっかり撮ることが必要な場面もありますが、片手で持って思い切り近づいて撮ることで思いがけない新鮮な写真になることもあります。
前ボケも作りやすく、メリハリを出しやすいです。

EOS RPはフルサイズの大きなセンサーを使っているのに、片手でヒョイっと持てる軽さが魅力。私もサブカメラとして熱烈検討中〜

梅撮影のコツその6
片手で支えられるカメラで大胆な構図を作る

テクニックその7 いっそ枝を主役に

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最初の方で梅の枝をディスり気味に扱ってしまいましたが、よく見ると枝ぶり自体もなかなか面白いんですよね。カクカクとした曲がり具合もなかなか味わい深いと思います。

天に向かって伸びる枝ぶりに心象を託して、自分自身の心のありようの表現や、目指す道を示すといったような表現にも使えるんではないかと。

写真に迫力を出したい時は、広角レンズで思い切り寄って、ローアングルでアオリ気味にデフォルメして撮ったり、望遠レンズで切り取って広がりを感じてもらったり、といった撮り方があります。

梅撮影のコツその7
発送を転換して主役を交代

まとめ

howto take japanese ume photo

写真は見てくれる人へ、自分独自の視点を紹介するものでもあります。

「自分にはこう見えました」という独自性を表現できると良いですよね。

梅は、大きな公園に行かなくても、ご近所の庭にちょいちょい生えてたりする樹木です。
遠出して気合を入れて梅林に撮りに行くのも、もちろんおすすめなのですが、ちょっと周りを見回してみれば、被写体としての梅を発見できると思います。

「時間がなくて撮影に行けない・・・」

こんな風に悩んでおられるようでしたら、家事や買い物や仕事・通勤のスキマ時間にも、身近な隣近所の梅に目を向けてみてください。
光や背景を選ぶと、様々な表現が可能な素敵な被写体です。

あ、そうそう、梅は香りでも主張する花でした。目だけでなく、鼻も研ぎ澄まして梅の気配をキャッチすると良いと思います。
自分が感じた素直な感覚や衝動を大切に撮影しましょう〜。

私はいつか、画質がとてもきれいと評判の、富士フイルムのミラーレスカメラを梅の撮影に使ってみたいです!

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