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イルミネーション写真の撮り方解説 | コツを押さえて初心者も美しく撮影しよう

クリスマス イルミネーション
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一眼レフやミラーレスカメラで、イルミネーションを何気なく撮ってアレ?と思ったことはないですか?
自分が感じた感動が写ってない〜あんまりキレイじゃない〜何で?みたいな。

その理由は、人間の目に見えるものと、カメラの目が捉えるものは違うから。

 にゃんこ先生
にゃんこ先生
じゃあどうすればいいんニャ?


安心してください。ちょっとしたコツに気を付けるだけで、オッ♡というイルミネーション写真が撮れるんです。

その方法をこれからお伝えしますね。

イルミネーション撮影のポイントはボケ


イルミネーションを、全てにピントを合せて撮ってしまうとものすごくつまらない写真になってしまうんですよね…
その原因は3つ。

  • 黒い部分の面積が多い
  • 主役のイルミネーションの色が少ない
  • 主役のイルミネーションの光が少ない

3つの「イルミネーション写真がイマイチな原因」を解決するのに有効なのが「ボケ」を作ること

イルミネーションを「ボケ」させると、色が広がり、光が広がり、その結果、黒い部分の面積が減ります。
ボケを増やして撮ると、写真全体に華やかさが生まれて、オッと目を引く写真に仕上がります。
イルミネーション撮影のポイントは「ボケを活かす」ことです。

ボケとは?

ボケとはなんぞや?それはピントが合っていない部分です。ピントが合っていないところ、それが「ボケ」です。
大事なことなので繰り返しました。

ボケの作り方

ボケはピントを合せなければ作れます。
意図的にピントを合わさないためには、オートフォーカス(AF)よりマニュアルフォーカス(MF)がやりやすいです。

マニュアルフォーカスモードに変更して、レンズのピントリングをいじるとぼやっとボケて来ます。

全体玉ボケ

全体をぼかす場合はこの方法で。

意図したところにはピントを合せて、それ意外をボカす場合は、オートフォーカスを使うのが早いです。

ボケ撮影のポイントその1「絞り優先モード」にして撮る

まずは撮影モードダイヤルを絞り優先モードにしてください。
撮影モードダイヤルの「AV」や「A」のモードを選ぶと絞り優先モードになります。
Aは英語のApertureの頭文字。Apertureは英語で「絞り」の意味です。

キャノン系だとAVモード、ニコン系だとAモードになります。
絞りを変えると、ピントが合う範囲が変わります。

【ポイント】

レンズ
絞るか開くか
絞り値 F値 ピント合う範囲 ボケ
絞る 数字を大きく F11〜F16 広い 作りにくい
開く 数字を小さく F1.4〜F4.0 狭い 作りやすい

レンズを絞る=絞り値の数字を大きくする(例)F16など=ピントが合う範囲が広い=ボケが作りにくい
レンズを開く=絞り値の数字を小さくする(例)F1.4、F2.8など=ピントが合う範囲が狭い=ボケが作りやすい

ボケ撮影のポイントその2 なるべく絞り開放で撮る

レンズを開く=開放にするとピントが合う範囲が狭くなり、ボケが作りやすくなります。
イルミネーション撮影をする時は、レンズの絞り値をいちばん開放にしてください。
いちばん開放にするというのは、絞り値を一番小さくすることです。

絞り値をどこまで小さくできるかは、レンズによって変わります。
できればF2.8以下にできるとふんわり大きなボケが作れます。

このレンズは開放F値が1.8で使いやすいです。

【おすすめレンズ】

ズームレンズよりも単焦点レンズがおすすめです。
すぐに購入が難しければ、レンタルを活用するのも良いですよ〜。

ボケ撮影のポイントその3 被写体になるべく近づく

被写体の後ろをボカしたい時は、
ピントを合せたい被写体になるべく近寄ってください!

ただあまり近づきすぎると逆にピントが合いません
レンズには「これ以上距離を詰めるとピントが合わなくなるよ」という「最短撮影距離」というものがあります。
レンズによって最短撮影距離は違うのですが、一般的に望遠レンズは最短撮影距離が長くて、広角レンズは最短撮影距離が短いです。

没頭して撮影していると、気に入った被写体にはついつい近づいてしまいがち。
なので「最短撮影距離の短いレンズ」は「使いやすくて良いレンズ」と考えられていて人気が高いです。

【最短撮影距離が短いおすすめレンズ】
最短撮影距離が短くて、F値(絞り値)も小さくできる、ボカしやすいレンズです。

Tamron 90mmマクロ

ボケ撮影のポイントその4 被写体と背景をなるべく離す

ピントが合った被写体の後ろをボカす場合、被写体と背景の距離をなるべく広く空けることが大事です。被写体のすぐ後ろが壁、といった状況で撮ってはいけません。

被写体の後ろに空間が広がっている状況で撮れるように、立ち位置、アングルを探して自分が移動しましょう。

ボケ撮影のポイントその 5 なるべく望遠で撮る

望遠レンズを使った方がボケやすいです。望遠レンズというのは、だいたい焦点距離100mm以上のレンズです。

望遠レンズを使う上での注意点は、最短撮影距離が長いこと。
被写体に近づきすぎるとピントが合いません。たいていの望遠レンズの最短撮影距離1mくらいあります。これ以上近づくとピントは合いません。

【おすすめレンズ】

このレンズは望遠の範ちゅうに含まれるレンズで、なおかつ最短撮影距離も短く、非常にボケを作りやすいレンズです。

ボケには2種類ある

さて、ボケを分類すると2種類あります。

  • 手前側がボケている「前ボケ」
  • 奥側がボケている「後ボケ」

イルミネーション撮影の場合は、前ボケを活用する方が良い絵をつくりやすいです。
例えばアイキャッチに使用したこの写真も、前側をボカし、奥にピントを合せています。

画面内にピントが合う部分と合ってない部分を作る

クリスマス イルミネーション
イルミネーションを使ってボケを作ることで、画面に華やかさ、が生まれ、色味が増えて、光も増えます。ただ画面の中にボケたところしかないと、見た人が何を拠り所にしたらよいのか迷ってしまい、負担を与えてしまいます。

ボケを作ったら、必ずどこか一箇所、ピントが合っている部分を作りましょう

イルミネーション撮影でよく使う手が、背景にイルミネーションの点光源で作った玉ボケを置き、手前に何らかの被写体をシルエットとして配置してここにピントを合わせる方法です。

シルエットとして絵になりそうな形の面白いものがあれば、この方法を試してみて下さい。
単なる窓枠や、フェンスや柵を使っても良いですよ。

画面の重なりと切り取り方に注意する

画面の重なりに注意

手前側の被写体と、奥の被写体の間に無駄な空間が多いと、冗長でつまらない印象の写真になります。
構図の中に無駄な空間ができないように、立ち位置やアングルを工夫してみて下さい。

なんかいまいちだな〜と感じたら、まず右に移動したり、左に移動したり、前進したり後退したり、回り込んでみたり、といろいろと立ち位置を変えてみて下さい。

画面の中に含まれる要素の重なり具合が変わるので、最初イマイチだったものが、自分が移動することでしっくり来るようになることもあります。

それでも今ひとつでしたら、アングルやアイレベルを変えてみるのも有効です。

  • しゃがんでみる
  • ライブヴューにして、手をのばして上の方から撮る
  • カメラを傾けてみる

などなど、いろいろ変化をつけてみると意外な組み合わせが見つかって、「これは…!」という写真が撮れるかもしれませんよ〜。

切り取り方に注意

構図の四隅に充分気を配り、雑にならないように気をつけてください。
特に傾ける意図がない場合は、画面の水平垂直にも気を使って、歪まないように気をつけましょう。

不要なものを入れない

日本の街中で撮影すると、広告や看板、おなじみのチェーン店舗名やロゴマーク、ブランド名などが画面の中に入り込みがちです。

これらの「文字要素」「記号要素」が写真の中にあると、とたんに夢から覚めて、見る人を現実に強い力で引き戻して来ます。「文字」「記号」の伝わる力は本当に強力で

ですから、極力、こういった要素が写真の中に入らないように、立ち位置、アングル、ピント位置、絞り、露出を工夫して、ハッキリとは見えないよう撮影しましょう。

連写で撮ってみる

イルミネーションは点滅しているので光の状態は一定ではありません。イルミネーションの色味、輝きは変化し続けています。

なので、これは!という被写体を見つけたら複数枚撮ってみてください。
できれば連写を使って撮ってみて下さい。

色味、光のレイアウトなど変化しているはずです。複数枚撮ることで肉眼で見えない変化をとらえることができます。

さらに同じ場所、同じアングルでも複数枚撮るとなおよいです。

肉眼ではとらえきれない変化を撮るのに連写機能は有効です。

イルミネーション撮影で注意するべき3つのこと

イルミネーション撮影をする時は、ボケを作るといいよ、という理論を元に、ボケの作り方についていろいろと説明して来ました。

そこだけに注力していると、後で、ハッ!と気づく失敗ポイントが2つありますので、撮影中にこの2つのポイントについても併せて気を付けてみてください。

手ブレに注意

イルミネーションは絞り開放で撮るのがおすすめですが、絞り優先モードで開放にしての撮影はブレやすいものです。
手ブレには充分注意して、できる限りブレないように撮影しましょう。

手持ち撮影時に、ブレを少なくするための方法として以下のことを試して下さい。

  • レンズに添える左手はレンズの先端を支える
  • 左手先端忘れそうなら、せめて指一本でも伸ばしてレンズ先端支える
  • レンズ先端サポートをいつも意識
  • レンズ先端サポートを意識して繰り返し撮影する
  • 樹木や壁など硬くてしっかりしたものがあれば体を預けて撮影する。

シャッタースピードに注意

イルミネーションを撮影する時間は夜なので、暗いです。
暗い場所でAVまたはAモード(絞り優先モード)にすると自動的にシャッタースピードが遅くなりがちです。

シャッタースピードが遅くなるとどうなるか?
→手ブレしやすくなります。

この問題への対応方法は、ISO感度を上げておくことです。
ISO感度を上げておけば、シャッタースピードはそれほど速くなりません。

カメラの性能にもよりますが、最新機種であればISO感度3200くらいまで上げても、ノイズは出ないです。
それ以上の高い感度にしても、最新機種ではほとんど気にならないレベルまで、カメラは進化しています。
この部分は過去に比べてカメラが特に進化している部分です。

人によって耐えられるノイズレベルが違うので、何度も撮影してみて、自分がどこまで許容できるか、見てみましょう。

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露出に注意

ISO感度を上げるとシャッタースピードが気づかぬうちに遅くなっている失敗は防げるのですが、今度は逆に、イルミネーションの光の変化にカメラが対応しきれず、すごく明るく撮れてしまったり、すごく暗く撮れてしまうことがあります。

撮影したら、再生して、画像情報を確認してみてください。
露出が明るすぎたり、暗すぎたりしたら、露出補正機能を使って調整しましょう。

まとめ

以上、初心者でも簡単に美しいイルミネーション写真が撮れる撮影のコツでした。

ポイントは以下の点です。

美しいイルミネーション写真を撮るコツ
  • 全てにピントを合せずボケを作ろう
  • ボケているところとボケていないところを作ろう
  • 画面の重なり具合に注意しよう
  • 余計なものを入れないように注意しよう
  • 手ブレに注意しよう
  • 露出に注意しよう

ポイントが頭に入ったら、実際にイルミネーションスポットに出かけて撮影してみましょう。
東京都内や、近郊エリアでしたらおすすめの撮影スポットいろいろあります。

あ、ちなみにイルミネーションは12月が見頃です。理由は、木々の葉が落ちて電球がむき出しになり、光が強く届くようになるから。

11月にはまだ葉が多く生い茂っていて電球を隠しているため、キラキラが目立たないんです。12月はイルミネーションの旬です。カメラを持ってキラキラスポットへGOしましょう!

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素敵なイルミネーション写真、たくさん撮ってくださいね〜。

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ちゃんまり
東京在住・国際ポートレート協会認定プロフェッショナルポートレートフォトグラファー ご相談ご依頼はお気軽にどうぞ。

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