上手くもないのに、レンズばっかり増えたら恥ずかしいな。とあまりレンズを増やさないように注意してきました。とは言え、レンズによって撮れる絵は変わります。レンズごとに得意な分野、仕上がりの特徴、向いている写真は違います。
最近人を撮ることが増えた私は、ポートレート(人物撮影)向けに中望遠レンズの必要性を強く感じており、新しく単焦点レンズ購入に踏み切りました。
新調したTAMRON SP 85mm F/1.8 Di VC USD (Model F016) キヤノン用 はとても使いやすく、写真が上手くなったかも?と気分が上がるレンズでした!
TAMRON 85mm F1.8 おすすめ理由その1 モデルさんと絶妙に距離とれる
85mmは、肉眼で見るより、写る範囲が少し狭いです。フレーム内に人物をちょうど良く収めるためには少し後ろに下がらなければなりません。このことが撮る人と撮られる人の間にちょうど良い距離を作ってくれます。
モデルと撮影者の関係性がそれほど近くない場合は、2人の間にある程度の距離があった方が良いです。人はみな自分のパーソナルスペースを持っています。あまににも近寄られすぎると無意識に警戒心が生まれて、表情や仕草に出てしまいます。
プロのモデルでさえ人間なのでその傾向はありますが、一般の人であればなおさらです。隠しようのない内面の不安や警戒心が強く出ちゃいます。
ほどよい距離感を保つことでお互いに良好な関係で、和やかな雰囲気で撮影を進められます。
緊張感はループして写真にも反映されてしまうので、人物撮影はお互い安心し、リラックスした空気の中で進めることが重要です。
人の顔が歪まずに撮れる中望遠
85mmは焦点距離で言うと中望遠にあたりますが、撮影した時に歪みが出ない焦点距離です。
広角レンズで撮ると遠近感が出て、近くのものは大きく、遠くのものが小さく写ります。
人の顔の中でさえ近くのものは大きく、遠くのものが小さくなり、具体的には鼻が大きめに写ります。広角でのポートレートは難易度が高いです。
85mmくらいの中望遠レンズなら、顔だけでなく体にも遠近感が出にくく、人をキレイに撮りたい時に使いやすいレンズです。
TAMRON 85mm F1.8 おすすめ理由その2 ボケがきれい
タムロンのレンズは、ボケが自然でやわらかくふんわりしていて優しいと以前から耳にしておりました。特にマクロレンズは人気が高いです。
TAMRON 85mm F1.8も、ボケがふんわりやわらかくて、とてもキレイです。
肉眼で見るとごちゃごちゃしてる印象しかない背景が、このレンズを通すとふわっとボケて、手前の人物を引き立てるんですよね。
背景の選び方が人物写真では仕上がりを左右しますが、背景に特に意味を持たせたくない時に、ふんわりボケは重宝します。
看板や文字でいっぱいの場所で撮らねばならない状況でも、背景をふわっとボカしてくれるので、本当に助かります。
TAMRON 85mm F1.8 おすすめ理由その3 夜でも安心
この写真はS/S 1/250、F2.2、ISO3200 ストロボなしでの撮影です。
絞り開放F1.8
TAMRON 85mm F1.8は、その名の通り、絞りF値を1.8まで開放にできます。
暗い時の撮影で心配なのは、シャッタースピードの低下による手ブレの発生。
絞りをF1.8まで開放にできるレンズなら、絞りF4.0くらいのレンズと比べると、1〜2段はシャッタースピードを速くできます。その分手ブレが起きにくく、安心です。
手ブレ補正付き
「VC」なる手ブレ補正機構が付いています。3.5段分の手ブレ補正能力だそうです。
どういうことか、計算してみましょう。
手ブレしにくいシャッタースピードは焦点距離分の1だと言われています。
85mmのレンズなら1/85ですね。シャッタースピードがこれより速ければ、手ブレしないということ。
TAMRON 85mm F1.8には、3.5段分の手ブレ補正があります。
シャッタースピードにおける「1段」は、速度が2倍になるのと同じことです。
1段速くなるなら掛ける1/2、1段遅くなるなら掛ける2。
1/85を3.5段遅くするとなると、
1/85→1/40→1/20→1/10→1/8
だいたい1/8秒のシャッタースピードまで手ブレさせずに撮影が可能ということになります。
1/8って、かなりゆっくりしたスピートですよ。「カッシャん」って感じでシャッターが降りる速度です。
すごいすごいですね。
頼もしいです〜。
ここまで技術が進むと可能になる表現も増えますね。
TAMRON 85mm F1.8 おすすめ理由その4 価格がお手頃
2018年12月25日のAmazon価格でキヤノン純正、シグマとの価格比較表を作ってみました。
メーカー | レンズ | 価格 |
CANON | EF 85 mm f / 1.2 L | ¥356,474 |
CANON | EF85mm F1.4L IS USM | ¥154,770 |
CANON | EF85mm F1.8 USM | ¥43,830 |
SIGMA | 5mm F1.4 EX DG HSM | ¥131,742 |
タムロン | SP85mm F1.8 Di VC | ¥70,994 |
キヤノン、シグマもきっといいレンズだと思います。実際に使用した人からの評判も良いです。
85mmに限らないのですが、私がこれまで使ってきた実感では、キヤノンのレンズはくっきりはっきりシャープに写ります。シグマもシャープでソリッドな印象。
キヤノンの85mmゾーンは層が厚く、F1.2、F1.4、F1.8という3種類。
値段も低価格から高級ゾーンまで揃っていますが、手ブレ補正が付いているのはF1.4のみです。
私は割とふんわりと仕上がる方が好きなので、タムロンの写りっぷりがしっくり来ます。
手ブレ補正付きで一番低価格なのがタムロンのF1.8。
好みの写りのレンズが手頃な価格で手に入れられたので、ラッキーだったと思います。
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TAMRON 85mm F1.8 おすすめ理由その5 軽くて小さい
レンズ口径67mmです。
人を撮る時に、口径の大きさは意外と重要なんです。
モデルさんたちは、口径が大きいレンズを向けられると、威圧感を感じて緊張してしまうんですよね。
緊張は表情に表れ、写真にも反映されるので、威圧感は感じないに越したことはない。
人に向けるレンズは小口径の方が良いです。口径が小さいとフィルターも安く手に入るし、良い事いっぱいなのであります。
重量は700g*で、長さが91.3mm。(*キヤノンマウントの場合)
サイズ感もカメラに取り付けると意外とコンパクトで、ニョキッと長くない。
控えめな感じで助かります。
あ、そうそうレンズを購入したらレンズ保護のためにプロテクトフィルターも忘れずに購入してくださいね。
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TAMRON 85mm F1.8はポートレートにぴったり
TAMRON 85mm F1.8がポートレートにぴったりな理由のおさらいです。
- モデルさんと絶妙な距離感
- 人の顔が歪まずに撮れる中望遠
- ボケがきれい
- 夜でも安心
- 絞り開放F1.8
- 手ブレ補正3.5段
- 価格がお手頃
- 軽くて小さい
あれ、写真上手くなったかも?と嬉しくなります!
初心者にも上級者にもおすすめのレンズです。
キヤノン用の他、ニコン用、ソニー用が出ています。
他にもあるTAMRONの優秀レンズ
以下の記事は、実用的で出番の多いTAMRONの通しF2.8手ブレ補正付き標準ズームレンズ、SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2Vの【レビュー】です。大口径で重いけど、まかせて安心、信頼できる頼もしいレンズ。5Dmark4とコレ一本で出かけることがよくあります。