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TAMRONタムロンSP24-70mm g2 F2.8 a032キヤノン用【使用レビュー】

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TAMRON(タムロン)SP24-70mm F/2.8 Di VC USD G2レンズを購入しました。
キヤノンのフルサイズカメラ用の標準ズームレンズ選択で迷っている方の参考となれば幸いです。

標準ズームレンズ検討過程

EOS 5D MarkⅣとコンビで使うレンズを何にするか?

メインのカメラとして、フルサイズ一眼レフの5D mark4を7月に購入してから、標準レンズを何にするか?約半年悩みました。

購入前の自分的計画においては、本体購入後、しばらくしたらキヤノン純正の大三元ズームを買うつもりでいたんですよね。
資金の目処も立っていた。

ちなみに、
「大三元」というのは、絞り値が通しで2.8の広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームのことです。(カメラに詳しくない方は「絞り値」自体がよくわからんですと思いますが、今回はそこはスルーで。)

「小三元」というのもあって、そちらは絞り値が通しで4.0の広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームです。
4.0は2.8より安くて小さい。2.8はデカくて重くて高い。

なんでそういう呼び方をするのかはよく知らないですが、カメラに精通している人がそのように言っていたり、カメラ雑誌にそのように書いてあったので、私も準拠しています。

2.8がなんでデカくて重くて高くなるかというと、その明るさを実現するためにはレンズの径が大きくなるので、そこから始まって全てがデカく重く高くなるのだと思います。

なんでそんな高くて重いものをわざわざ買うのかというと、絞りの数値が小さくて、径がデカイレンズは、

  • 光をたくさん集められる
  • よくボケる

特性があります。
他にもあるかもしれませんが、私が重視しているのはこの2点です。

私は写真を撮る上において、「ボケる」ことを大事に考えています。光をたくさん集められるレンズが可能にするシャッタースピード高速化、およびそのことが実現する手ブレの軽減もあれば嬉しいです。

というわけで、
「フルサイズ買ったら純正大三元買ったるわ!!!」
と鼻息荒く、虎視眈々と心の中で準備していたわけです。

で、も。
私のふくらんだワクワク気分に冷や水を浴びせる事件が起きたんですよね。。。

純正大三元を買わなかった理由。

それは
2017年、7月から11月にキヤノンが実施した

「EFレンズキャンペーン」。

「対象のEOSボディーと合わせてご購入いただくと、対象のEFレンズご購入金額からキャッシュバック」
という内容です。

ご購入レンズによりキャッシュバック金額は異なりますが、私が購入を検討していた

EF16-35mm F2.8L Ⅲ USM
EF24-70mm F2.8L Ⅱ USM
EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM

は全部、キャッシュバックの対象レンズで、なおかつ、
レンズ1本につき、¥30,000のキャッシュバック。

ということは、

¥30,000×3本=¥90,000 !!!

90,000円って、大金じゃないですか?

結構いいレンズ1本買えますよね!?

しかもボディも対象の5Dmk4だし!

うわーー!

ああ〜!

でも!

キャンペーン対象購入期間が!

2017.7.28(金)〜11.3

って!

ぎゃー!
次の週からじゃないですか!
もう5Dmk4買っちゃったよ〜!

キャンペーンの始まる1週間前に対象ボディの5Dmk4を既に購入してしまっていたのでした。。。
キャンペーンに応募するには、日付の入った領収証が必要ですからね。。
ごまかせない。

がっくり。

かなり、ショックでした。

なんとか、キャンペーンに乗っかれないかと色々画策してみたりしました。

画策の内容

  • 購入済みの5Dmk4をヤフオクで売って、もう一度別の5Dmk4を買う。
    →却下。高額商品がヤフオクで取引成約した場合、ヤフーに徴収される手数料も比例して高額になり、
    割りに合わない。
  • 商品価格が低価格の例えばEOS Kiss X9を新規に買って、それとの組み合わせでキャンペーンに応募する。
    →なんとなく実行の踏ん切りがつかないまま、やる気がなくなりフェイドアウト。

9万円、みすみす損するかと思うと、どうにもやりきれず、キヤノン純正のレンズを買う気持ち自体がしぼんでいったのでした。

第3の選択肢。3rdパーティ製レンズを検討。


純正レンズを買うと損するんだったら、最初から、そんなキャンペーンとは無関係のサードパーティ製商品の中から選べばいいんじゃない?

発想の転換です。

幸い、今年は標準ズームレンズの当たり年。
レンズ専門メーカーのシグマやタムロンからもちょうど、24-70 F2.8の標準ズームレンズの新製品が発売されました。
標準と呼ばれる焦点距離のレンズは、一眼レフカメラを使用する人ならばほぼ、必ず購入するレンズなので、メーカー各社がそれぞれ最高水準の技術を投入してリリースして来ているはずです。

この中から検討すればいいじゃないですか。

腹が決まるまでは、単焦点レンズ1本で過ごす。

レンズキャップ替わりに、「撒き餌レンズ」と呼ばれている、非常に低価格(1万円ちょっとで買える)EF 50mm F1.8 STMを入手してありました。

安いけどなかなか優秀なレンズで、まさに「腐っても単焦点。」(失礼!褒めています。)

よくボケるし、フルサイズと組み合わせて絞り開放で撮影すると、ピントが合った部分はとてもシャープなのにピントが外れた部分はまろやかにボケて、立体感がすごい。

軽いですし、すごくお買い得で使いやすいレンズです。

キャッシュバックキャンペーンではないので、購入対象期間の定めはないし、いつ買ってもいいので、じっくりゆっくり検討することにしよう。
その間にレンズの値段も下がるし。。。

比較検討したレンズ達。

  1. タムロン SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032) [キヤノン用]
  2. シグマ 24-70mm F2.8 DG OS HSM [キヤノン用]
  3. キヤノン EF24-105mm F4L IS II USM
  4. キヤノン EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM

タムロン SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032) [キヤノン用]

最終的に購入したレンズです。

私から見た長所、短所をさくっとまとめると。(あくまで私から見た、ですよ)

長所

絞り値:通しで2.8
重量:905g(純正以上、シグマ未満)
発売日:新しい。2017年9月2日(発売日が最近で、設計が新しいのは良いことです)
手ぶれ補正:あり、補正効果5段
価格:安い。価格150,000円(税別)だが、過去の製品の価格推移グラフを見ると、発売後の割と早い段階で、実勢価格はかなり下がっている。

短所

使用している人が少ないのか、ネット上に使用レビューや、作例があまり掲載されていない。

重要なスペック

最短撮影距離:0.38m
フィルター径:82mm

最短撮影距離はどのくらいまで近づくとピントが合わなくなるか?の指標ですが、なるべく近くまで寄っていってもピントが合う方が使いやすいわけです。

シグマ 24-70mm F2.8 DG OS HSM [キヤノン用]

長所

絞り値:通しで2.8
発売日:新しい。2017年7月7日
手ぶれ補正:あり、補正効果4段分
価格:純正より安い。190,000円(税別) 実勢価格130,000円前後

短所

重量:1020g(重い。。)

重要なスペック

最短撮影距離:0.37m
フィルター径:82mm

キヤノン EF24-105mm F4L IS II USM

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キヤノン
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長所

重量:軽め。795g
発売日:比較的新しい。2016年11月3日(発売日が最近で、設計が新しいのは良いことです)
手ぶれ補正:あり、補正効果4段
価格:155,000円(税別)実勢価格12万円前後。まあまあの価格。
焦点距離レンジ:105mmまである。便利。
その他:カメラ本体と同じメーカーの製品。

短所

絞り値:通しで4.0
検討当時、若干品薄であった。

重要なスペック

最短撮影距離:0.45m
フィルター径:77mm

キヤノン EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM

長所

重量:軽い。525g
発売日:やや古いが、そんなに古くない。2014年11月13日(発売日が最近で、設計が新しいのは良いことです)
手ぶれ補正:あり、補正効果4段
価格:安い。70,000円(税別)実勢価格50,000円前後
焦点距離レンジ:105mmまである。便利。
良い作例:あり。6D mark2のキャンペーンサイトでこのレンズを使った作品がかなりの数、掲載されている。すごくいい写真。レンズのポテンシャルは充分。撮る人に腕があれば、必要十分なレンズ。
その他:カメラ本体と同じメーカーの製品。

短所

絞り値:F3.5-5.6

重要なスペック

最短撮影距離:0.4m
フィルター径:77mm

キャッシュバックキャンペーン対象でないレンズの中から選ぶことになったので、大三元でない、純正キヤノンの標準ズームも候補に含めてみました。

最終的に選んだレンズ、TAMRON(タムロン)SP 24-70mm F/2.8

意思決定の決め手は

ネット上の作例を見てみる。

PhotohitoフォトヨドバシKasyapa!などの機材販売点の作例サイトで、作例を見てみる。
そこで、おっ!という作品があれば、かなり背中を押されると思います。

実物を取り付けて撮影してみる

メーカー主催の撮影体験会、ヨドバシカメラ新宿西口本店、キヤノン品川、銀座のデジタルハウス、ヨドバシカメラ撮影会などで、実機を自分のボディに取り付けて実際に撮影してみました。フォーカスの感じとか、手に持った感じ、首から下げた感じなどを見たりします。
ただ、ああいう場所は、試すことは試せるのですが、撮影したくなる被写体が何もないんですよね。。
光も室内で、人工の光源だし。撮っていて何もときめかない。。

私的にこれらの中で一番良いのはヨドバシカメラの撮影会ですね。
各メーカーがブースを出していて、好きなレンズを借りることができます。
数に限りがあるので、あんまりぎりぎりに行かない方がいいですが。

撮影場所が屋外の遊園地なので、かなりいい条件です。前回私が参加したのはとしまえんでの開催でした。
普通に行動するならモデルさんを撮影してみればいいし、時間内に返却するなら、その間としまえん内の好きなものを撮ればいい。

あ、でも有料です。参加費がかかります。

実物を取り付けて撮影してみたデータの評価

若輩者なので、カメラ内の画像データをモニターで確認するだけでは、よくわからないんですよね。
自分のボディで、自分のSDカードで撮影しておけば、家に持ち帰ってLightroomに取り込んで、加工した時どうなるかまで確認できる。
そこまでやって、評価が決まる。

作風や、撮影スタイルを知っている身近な人の選択、感想、あるいは作品

これは結構、影響されます。
写真仲間とのつきあいもそれなりに積み重ねてくると、「この人は風景を結構撮るよなあ。」とか、「この人は出会い頭の人物ポートレートを結構撮っているな」とか、「この人はスナップ写真をよく撮ってるな。」「この人はレースやスポーツ系が好きなんだな」
「あの作品はあのレンズで撮ったのか」
とか、だいたいのアウトプットと、撮影シチュエーション、被写体がわかってきます。
その中で、自分と撮影スタイルや作品の傾向が近い人の選択結果はかなり参考にしますね。

レンズを使う予定ができた

フォトクラブの2月の例会に、憧れの写真家のうるま様が来ると聞いて、その時に、単焦点レンズではなく、ミラーレスでもなく、フルサイズと新しいズームレンズで撮影したいな、と思ったんですよね。

【その時の様子はこちら】 2018年2月11日。この日を生涯忘れない。最愛の写真家、竹沢うるま様がホームに来た日。

最後は賭け

結局のところ、レンズって一旦保有して、自分の生活の中、自分のシチュエーションの中、自分のテーマの中で使ってみないとわからないんですよね。いくら体験してみても。
晴れてる日、雪の日、雨の日、荷物が多い日、などいろいろ条件が変わるし。

幸い、カメラの世界は中古品市場が非常に豊か。
使って見て、いまいち自分に合わなかったら、中古レンズとして、中古市場に投入すればいいんです。中古品を扱う業者・店舗に引き取ってもらってもいいし、自分でヤフオク・メルカリに出品してもいい。

購入後感想

いやあ、買ってよかった!

斜めがけするとこんな感じ。

本番で使いこなすためには1ヶ月くらい、慣らし運転が必要だな、とも思いました。なので、2017年の年末に届くように注文しました。
年末年始の休みで、たくさん、じっくり撮ってみたかったからです。

私が注文したタイミングではAmazonが最安値で、104,461円でした。

半年ほどの間単焦点レンズのみで過ごしていたため、ズームレンズを使える自由と喜びが心と体のすみずみまで染み渡りましたね。

そういえば、タムロンのレンズはキヤノン純正のレンズとズームリングの回転方向が逆らしいんです。

ただ、単焦点しか使っていなかった私にはそんなの関係ねえ!なんですよね。
私は全く不便を感じていません。

ズームレンズって、自分が自由に動けないシチュエーション、例えばイベントやライブの会場で威力を発揮しますよね。
やっぱり画角色々切り替えて撮影したいけど、単焦点だと調節のしようがないですからね。

非常に主観的な感想で申し訳有りませんが、タムロンのレンズって、「ふわっ」と写る気がします。
それに比べると、シグマやキヤノンは「ピシッ」と写るというか。

このレンズで今年最初に撮影した写真。みかん。このような写真はズームでなくても撮れるのでは?いやー、でも、背景の写る範囲とかいろいろ調整したかったらズームの方がいいです。絵作りの選択肢が増えるので、正月みたいな時間がたっぷりある時には際限なく設定を変えて撮り続けてしまう。。楽しい。

すぐに逃げちゃう野生の猫を撮る時にはやっぱりズームは便利。

自分は、「ふわっ」と写るのが好きなのかもしれないな、と今回初めてタムロン製レンズを使ってみて思いました。
憧れのフイルムの写真に、タムロンのレンズを使うと少し近づくような気がします。

開放F値が2.8というのも、手ぶれ補正5段も、表現の幅を広げるのを助けてくれていると思います。
腕に自信がない人こそ、機能的なツールに助けてもらった方がいいですよね。
腕に覚えのある人は、安いレンズ、古いレンズ、なんでも大丈夫です。

まとめ

  • とにかく、このレンズTAMRON(タムロン)SP 24-70mm F/2.8 で撮影していると楽しい。
  • このスペックでこの値段はコスパ最高。
    検討している人がいたら、私からは「おすすめです」とお伝えいたします。
  • 同時に購入した撥水フィルターも使用感上々。雨、風、雪など逆境での撮影に萌えるタイプのフォトグラファーは、普通のフィルターより少し高いけど、撥水フィルターがいいと思います。
ABOUT ME
ちゃんまり
東京在住・国際ポートレート協会認定プロフェッショナルポートレートフォトグラファー ご相談ご依頼はお気軽にどうぞ。

POSTED COMMENT

  1. 大東 洋一郎 より:

    猫の表情がおもしろ、陽だまりでうっとりして自転車のゴムに擦り寄る形がいいね。

    • sugar より:

      珍しく、駐輪場でにゃんこ先生発見して、ピントの合った写真が撮れた♡
      すぐに逃げなかったので、半分餌付けされてる猫だったかな。
      自転車に寄り添ってるのは、体が痒かったのかも〜(笑

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