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風景だけじゃない。スナップにも効果があるPLフィルターの使い方と選び方

こんにちは。sugarcamera管理人のちゃんまりです。

写真好きのみなさま、レンズに付けるフィルター、使ってますか?フィルターを使うと、コントロールできることが増えて、表現の幅が広がるんです。

この記事では、フィルターの中でもPLフィルターの効果についてまとめました。
風景用よね?とざっくり認識してましたが、スナップに使っても面白い効果が出るんです。ぜひ一度使ってみてください。

PLフィルターとは

PLフィルターとは、レンズの先端に取り付けて反射を除去するフィルターです。

PLって何の略かと言いますと‥

PLフィルターとは、Polarized Light(偏光)フィルターの略で、偏光膜を利用したレンズフィルターです。

出典:ケンコー・トキナー

PLは偏光の略で、PLフィルターには光を曲げる力があるんですね。
その力で、肉眼に見えている反射を取り除いてくれるということです。

PLフィルターが写真に与える効果

PLフィルターを使うと、写真の見た目が結構変わります。

ピクチャースタイルやホワイトバランスを初めて覚えた時、写真の変化っぷりに
「おお〜!!」と感動しましたが、それと同じくらい、感動あります。

PLフィルターを使うと色強調か反射強調か選べる

これがPLフィルターをあまり効かせていない状態の写真。

こちらがPLフィルターを結構効かせた写真。
PLフィルター使用写真

印象、めっちゃ変わりますよね。
反射のキラキラを強調したければそのまま色を強調したり、しっとり行きたい場合PLフィルターを使うのが良さそうです。

PLフィルターを使うと透過か反射か選べる

定休日の猫カフェを撮影させてもらいました。

こちらは反射を除去せず、写り込みを効かせた写真。
PLフィルター未使用

これはPLフィルターを効かせて、反射を除去してガラスを透過させ、室内がよく見えるようにして撮影した写真。
PLフィルター使用透過写真

全く意図が違う写真になりますね。

PLフィルター活用おすすめ被写体

PLフィルターを使うとますます写真が面白くなるので、使うことを強くおすすめします。下記のような被写体を作品にする時、PLフィルターも選択肢に入れてみてください。

PLフィルターおすすめ被写体
  • 水面
  • 青空
  • ショーウインドウ
  • 葉、樹木

PLフィルターの活用シーンは風景だけではありません。
スナップや、ブログ記事用物撮りなど、様々な場面で生きます。

特に街中は反射や写り込みの宝庫です。PLフィルター使用で作品制作のバリエーションが増えることは間違いありません。

下記の作例は、美容院のガラス窓を撮影したものです。

PLフィルター効果少

この写真で使った技術は以下です。

  • PLフィルターを効かせず、ガラスの写り込みを活かした
  • 写り込んでいる自転車を主役としてピントを合わせた
  • ガラスの内側にある観葉植物の葉を前ボケに使った

自転車は実体じゃないんです。

PLフィルター効果大

こちらはガラスの内側にあり、実体である緑色の観葉植物が主役。

しかし、反射を除去することにより、思いがけずガラスの汚れが際立ってしまいました。PLフィルターには、このように、肉眼では見えなかったものが、見えてくるような効果もあります。

ね?面白いでしょ?

PLフィルターの使い方

PLフィルターは2つのリングが重なった形態をしています。

 

PLフィルターの使い方を説明します

レンズの先端にねじ込みながら動かなくなるところまで回し切ります。
これで取り付け完了。

ベテランの方は「そんなこと知ってるよ!」と感じるかもしれません。

しかし私が初めてPLフィルターを使った時、「回転させる」の意味がよくわからず、取り付け用の部分を回転させてしまい、その結果フィルターの固定が甘くなって、落下させて破損、という悲しい事態を招いています。

そんなことにならぬように、初心者の方は少し頭に留めておいてもらえると嬉しいです。

さて、PLフィルターは、保護フィルターを付けた上からでも取り付けできます
常用している保護フイルターをはずさなくて良いのは非常に助かる。

反射を除去したい被写体に向けてフォーカスしたら、被写体に近い側のリングをゆっくり回転させます。

モニターやファインダーを見ながら、丁度よく反射がとれたところでシャッターを切ってください。

PLフィルターは、光源からレンズへ光の入る角度に対して、フィルターを回転する角度により効き方が変わります
しかし、私はこの技術について説明を読んでも、いまいちピンと来ません

なので、私のやり方はこうです。

撮影現場でPLフィルターをはめて回転させ、いまいち効かない〜と感じたら立ち位置を変えたり、カメラのアングルを変えて光源とレンズの角度に変化を作り、モニター画像を見ながら調整しています。

ご注意!PLフィルター使用のデメリット

PLフィルターを使うことで起きる問題もあります。主に以下のようなことです。

PLフィルター使用のデメリット
  • 暗くなる
  • 回転するためにはフードが邪魔
  • PLフィルターには寿命がある

PLフィルターを装着すると、しない時に比べて2段程度暗くなります。

ということは、AVモードで撮影している場合、自動的にシャッタースピードが遅くなりますので、手ブレしやすくなるということです。
これは注意必要ですね。

また、レンズの先端に付けたフィルターを回転させるためには、フードをはずさないといけません
フードをはずすのはちょっと面倒くさいし、レンズ保護が少し手薄になるのが残念。

ただ、世の中にはフードに切り込み穴が空いていて、そこからフィルターを回転させられるタイプの商品もあるんです。

例えばこのレンズ。

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キヤノン EF100-400 F4.5-5.6L IS Ⅱ USM です。
このレンズに付属するフィルターには穴が開いており、そこからフィルターを回転させられるような構造になっています。

珍しいですが、フィルターを多用しそうなレンズには、このような配慮のある製品もあるのです。

そして、悲しいことに、PLフィルターは一度買ったら一生持つようなものではありません。

なんと、7年程度で寿命が来て、効果がなくなってしまうのです。

それなりの値段しますからねえ‥これは悲しい事実です。
やはり、太陽光線にさらされるとお肌と同じでダメージが大きいんですね‥

なるべくPLフィルターを長持ちさせるために、使わない時は外したほうが良いです。無精してつけっぱなしはいけません。

PLフィルター選び方のポイント

初心者のうちは、どう選んでよいのかわからないので、ケチな私は一番安いものを選んでいました。

でも、本当は自分の環境や撮りたい写真に一番合うフィルターを選んだほうが良いです。
なので、選ぶためのいくつかのヒントを紹介します。

AFレンズにはC-PLフィルター

実は、PLフィルターの商品名をよく見ると、C-がつかない「PLフィルター」とCがついた「C-PLフィルター」が存在します。

Cはcircular(サーキュラー)の略なんですが、「円形の」という意味です。
オートフォーカスのカメラで使用するならC-PLフィルターを選んでください。

注意点
  • PLフィルター → オートフォーカスカメラでNG
  • C-PLフィルター → オートフォーカスカメラでOK

Cが付かないPLフィルターは、マニュアルフォーカスのカメラ用になります。

オートフォーカス式のカメラで「CがつかないPLフィルター」を使うと、正常に動かない可能性があります。(光によって作動する、オートフォーカス機能や測光機能の部分にきちんと光が届かなくなるから)

広角レンズには薄膜タイプ

広角レンズに、厚みのあるフィルターを取り付けると、画面の中にフィルターの一部が映り込む「ケラレ」が発生する恐れがあります。

これを避けるためには、広角レンズにはなるべく薄いフィルターを使うことです。

16mm〜24mmといった焦点距離の短い広角レンズ用には、「ケラレ」防止のため、薄膜タイプのPLフィルターをおすすめします。

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ディープな自然環境、雨天使用なら撥水タイプ

滝や川や海など、水辺でよく撮影するなら、水を弾く「撥水タイプ」のフィルターがおすすめです。

雨や雪が降っている場合も便利に使えます。
水分がフィルターに付着しても、ブロワーで吹き飛ばせば、水分が吹っ飛んで行って爽快です。

少し高いですが、使いやすさは抜群
撥水タイプのPLフィルターは水好きのフォトグラファーにおすすめします。

サイズは保有レンズ中最大のものに合わせる

PLフィルター、前にも言いましたが、寿命があります。

レンズの径に合せて、複数サイズを購入して一斉に寿命を迎えると悲しすぎます。
ただ、フィルターはステップアップリング」を使用することで、大きな径のフィルターから、小さなフィルターにサイズダウンして使うことができます。

なので、フィルターを買う際は、持っているレンズの中で、一番径の大きいレンズのサイズに合わせて購入し、それより小さいレンズのためにはアダプターを使うとお金を節約できます。

[使用例]
82mmのPLフィルター購入→ステップアップリングを使って径77mmのレンズで使用する

 

[豆知識]
レンズ径サイズに大きな差がある場合の対応ステップアップリングは存在しません。[例]82mm用のフィルターを 43mmのレンズに対応させるステップアップリング商品は存在しないです。

 

よく似た名前の「ステップダウンリング」というものがあります。

小さな径から大きな径に合わせるという商品。
これを使うと、画面の中にフィルター自体がはみ出して写り込む「ケラレ」が発生しやすい。

私は、ステップダウンリングは使わない方がいいと思ってます。
個人の意見ですが、何のために存在しているのかよくわからない商品‥

 

寿命を意識し、納得できる価格帯から選ぶ

高価なPLフィルターを購入したとしても、寿命の7年が経てば効力が落ちます‥
(丁寧に使えばもう少し長持ちするかもですが)

7年後に捨てることを意識して、許容できる価格のフィルターを選ぶのが良いと思います。

代表的なPLフィルターメーカー紹介

品質の低いフィルター使用すると暗くなる度合いが高かったり、色の乗り具合が悪かったりと、画質が落ちることがあります。

なのであまり安価なものは避けたほうが良いかもしれません。
以下のラインナップは、ここの商品なら安心かなと個人的に信頼しているフィルターメーカーです。

ケンコー・トキナー

HAKUBA

マルミ

PLフィルターのまとめ

写真の見え方にバリエーションを増やす、PLフィルターの効果と使い方、選び方まで解説しました。
PLフィルタの主な効果と、注意点は以下の通り。

PLフィルタの主な効果と注意点
  • PLフィルターは写真の反射を抑えてはっきりクリアにする
  • PLフィルターはガラス面の写り込みを少なくして、透過を強くする
  • PLフィルターには寿命がある

PLフィルター、積極的に使うと写真が変わる。こんな小さいことの積み重ねにより、いつも撮る写真が成長して行くんじゃないかな、と私は思います。

POSTED COMMENT

  1. わたなべ ゆうじ より:

    ふむふむ、寿命があるのですね。
    知らなかった。勉強になります。
    ってことは、昔のPLは、買い換えなきゃ。

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