「何を撮ったらいいのかわからない」「最近自分の写真がマンネリ気味」などなど、好きで撮り始めたはずなのに、スランプというか、壁というか、行き詰まる事があります。
私なんか、結構しょっちゅうこの症状を発症。そんな時は何かを変えてみるといいとよく聞きます。「レンズを変えてみる」「生きる環境を変えてみる」「旅に出てみる」などなど。
私も今回、ちょっと変えてみたんです。
そうしたら結構楽しくて気分が変わって思った以上に効果絶大でした。
1:1スクエアフォーマットでの撮影
Instagramはデフォルトの設定が1対1のスクエアフォーマットなので、普段からインスタをよく使う人にはお馴染みの比率なのかもしれないですね。
私はインスタよりも一眼レフで撮って、プリントして見せる方が多く、スクエアはあまり馴染みがありません。一眼レフのデフォルトは3:2です。
カメラの設定変更
3:2で撮っておいて、後からレタッチでトリミングという手もありますが、それではあまり気分が変わりません。今回は撮影時から「スクエア」の比率で撮るようにします。
手持ちのミラーレスカメラ、一眼レフカメラ、それぞれをスクエア設定にしてみました。
キヤノンのミラーレスカメラ EOS M3の設定変更
キヤノンのエントリー向けミラーレスカメラ EOS M3の場合は「menu」ボタンを押してmenuを表示させたら「静止画アスペクト比」という項目を選んでください。最初は3:2だと思います。
1:1に変更します。
モニターの表示が正方形の1:1表示に変わりました。
一眼レフ EOS 5Dmark4の場合
同じキャノンのカメラなので、変更方法はM3とほぼ同じです。
カメラの「menu」ボタンを押して「アスペクト比」の項目を表示し、3:2となっているのを1:1に変更します。5Dmark4の場合はカメラマークタブの5の表示のところにあります。
1:1を選択。
これで、モニターの表示はスクエアになりました。
見た目はスクエアになりましたが、記録画質をRAWにしておけば、データ自体は3:2のものが残っているので、後でパソコンで編集する際に3:2に戻すことも可能です。
5Dmk4の場合ですけど、こうしてスクエアフォーマットに変えると、ライブビュー撮影の時は見えている通り、再生した時もスクエアになります。ただ、この設定にしておいても、ファインダーを覗くと3:2のままです。
さらに覗いてシャッターを切った場合は、後でLightroomで見ても3:2表示になってしまっています。
そこが注意事項。一眼レフカメラの構造上、そこは仕方ないのかな。
スクエアの作例と感想
格子越しに向こう側を撮ってみる。格子もスクエア比率なので、相性はいいようです。
どうってことない地面のクロッカスですが、スクエアの方が花の主役度が高まるように思えます。
ただの洗濯物干しの輪っかと洗濯ばさみ。スクエアはこういう日常の道具との相性はいい気がします。
物干し第二弾。ややエアリー。ピントも合わせない。ゆるい写真にはスクエアはより向いてるかも。
スクエア物干しハンガーもう一つ。洗濯バサミとかハンガーとか何か好きなんですよね。つい撮りたくなる。
ただ空なだけ。女子写真?でも、空の面積が無駄に広くならなくて良いかもしれない。本当、こういうどうってことない場面を撮ってもそれでいいんだと思わせてくれるフォーマット。
普通に家の外壁。あ、しかしここにも洗濯バサミとハンガーが。
葦簀に光芒
葦簀ハイキー
名前もよく知らない花。ストックって言うんだっけかな。割りと背が高い花で、3:2だとなかなか構図作りにくいです。縦構図にすればいいのかもしれないですが、スクエアにすると無駄な空間が減ってキメ構図作りやすい気がします。
ほんと、ただの木と玉ボケ。なんだけど、スクエアだと「だから何なのよ」と言う気にならない。自分的には。
ただの壁アンド塀アンドただの葉っぱ。でも塀と壁で作る直線に葉っぱを被せて作る構図が割と簡単に決まってくれたように思います。
こうしてスクエアで撮影した写真を改めてまとめて眺めていると、スクエアで切り取る世界というものは、主観の世界なのではないかという気がして来ました。3:2より視野が限定されるのでそう感じるのでしょうか。視野が狭いと客観性が減って主観の世界になる。主観の世界は他人がああだこうだ言える世界ではない。だから、撮ってて楽なのかな、とふと思いました。
スクエア ✕ フィルム風フィルタ
スクエアフォーマットな世界には、フィルム風の仕上げが似合うのではないかと判断し、記事に上げた写真は全部、Lightroomのプリセット、「VSCO」のフィルターをかけています。
VSCO、有料ソフトなのに、買ったあとどうも使用のツボがつかめず「失敗購入だったか?」とモヤモヤしていたのですが、ここへ来て本領発揮してくれました。
私が持っているのはVSCO Film 02という番号のもの。
02プリセットの中には30個くらいフイルムの名前がついたフィルターがあります。
この中から自分の出したいイメージに近いものを選んでクリックすると、フィルム風、さらに攻めた言い方すると昭和風の写真になる。気がします。(個人の感想です。)
まとめ:自分の写真に飽きたらフォーマットを変えてみるといいかも。1:1の正方形=スクエアフォーマット写真を撮ってみたらハマりました。
私はスクエアフォーマット気に入りました。楽しいです。
気負わず撮影できるのが何よりいい。
「作品にしよう」とか
「フォトコンに応募出来る写真を撮らなくては」とか考えず、
「あーなんとなくあれを撮りたいな〜」という
素直な、本能的な気持ちのままに撮れるのが、私にとってのスクエア写真効果です。
特に、単焦点での撮影にこのフォーマットは向いている気がします。
ただ、キヤノンの一眼レフはファインダー越しだとこのフォーマットに対応していません。
全部の一眼レフで対応していないのかどうかは確認していないのでわからないですが、5Dmk4は対応しておりません。
ライブビューで撮れば1:1で撮れるんですけど、バッテリーの消耗が激しいですから、個々ぞという時以外、余り使いたくはないです。
それにファインダーを覗いて撮りたい時もあります。すごく天気が良くて眩しい時などなど。
ミラーレスやコンデジの方がカメラの機能的にはこのフォーマットをより手軽に楽しむことができそうです。
ただ、私はあえて5Dmark4を使って、スクエアを撮りたい。なぜならば、併せて使いたいレンズがあるから。そのレンズの話は以下で詳しくしております。ぜひ読んでね!
スクエア撮影専用の、こんなカメラも面白いですね。
スマホに転送して、スマホから無線通信によりスクエアでプリントできるプリンタ。
旅先などで、撮影した写真をその場でプリントしてシェアしたり、といった使い方すると楽しいかも。