東京・小伝馬町にあるアート・ギャラリー「アイアイエーギャラリー」主催の、周辺エリアの小伝馬町・人形町を歩きながら撮影するワークショップに参加してきました!
指導は街角写真家 鹿野貴司先生。
いや、そんなキャッチフレーズで活動してないか。私が勝手に命名しました。
鹿野先生が撮った街角のスナップ写真は、物語を感じさせる人と背景を捉えていて、とても味わい深いのです。
そんな鹿野先生に撮影スポットを案内してもらいながら撮影し、直後に撮りたてほやほやのノーレタッチ作品を講評してもらうという、半日がかりの盛りだくさんワークショップに参加して来ました。
人形町、小伝馬町界隈はフォトジェニックな被写体の宝庫
小伝馬町界隈は古い建物が残りつつも、新しくおしゃれなカフェやコーヒーショップなどの開業が増えています。
その様子はまるでニューヨーク郊外の町並みを思い起こさせることから、一部の有識者からは「日本のブルックリン」なんて呼ばれているらしいです。
そんな情報を吹き込まれたら「ウホッ」と思っちゃいますよね。
「ブルックリンを撮らなねば..」というスケベ心から、少し進んでは撮影、角度を変えて撮影、立ち位置を変えてまた撮影、アングルを変えて更に撮影、シャッタースピード変えてまた撮影、なんてことになり、進行速度は実にじりじり。牛歩の歩みでありました。
ちなみに今回、重点的に回ったのはこの辺りです。
甘酒横丁近辺がグルメ地区、小伝馬町から人形町に向かう道筋がブルックリンです。
通りがかりのファミマ。
表にテーブルと椅子のあるイートインスペースがあって休憩に良さそう。
サンライズビル近くに趣のある長屋地区もあります。
日本のブルックリンにある、日本橋税務署。
意外とカッコいい。
スナップ写真撮影のポイントと切り口
街に繰り出す前に、鹿野先生より少々スナップ写真を撮る上でのアドバイスがありました。
必ずいる、何を撮ったらいいかわかりません..という人
この症状に付ける薬は、「いいから撮る」こと。
車のフロントでもいいし、マンホールでもいい。
何かをひたすら撮っているうちに見えてくるものがある。
とのことでしたので、素直に通りすがりの車の正面を寄り気味に撮影してみました。
あれ。
確かに少し面白いかも。
光、影、造形の面白さに注目して切り取る
撮影会当日は晴れて天気が良く、時間も13時からで、光がくっきりと影を作り出す条件が揃っていました。
こういう日には、条件を活かした写真を撮るのが吉です。
背景に人を入れる時は場所との関係性を意識する
人を入れた方が生きてくる写真はあるが、どんな人でも良いわけではない。
その場所と関連性のある人を配置するよう意識すること。というわけで、今回掲載したこの写真達は悪い例です。
改善のポイント:
背景が居酒屋なので、場にいる人がいかにもこれから飲んだくれそうなおじさんみたいな人なら良かった。
そういうタイプの人が現れるまで待つか、こんなに広く切り取らず例えばお品書き部分のみ狭く切り取ったりすれば良かった。
食べ歩きも楽しみの1つ!行くなら曜日に注意
この界隈、古くから営業している老舗が多くて、美味しそうな食べ物には事欠かない街です。
ここで注意事項です!
飲食店のほとんどが日曜休みなのです。
ポテンシャルは高いのですが、行くタイミングを間違えるとせっかくの老舗グルメを堪能できません!
そんな中、超貴重な日曜営業店、「今半」で「すき焼きコロッケ」を購入。
歩きながら食べました。
すき焼きの割り下で味付けしたというこの一品、コロッケとしては今まで食べたことのないはじめての味..
甘辛いすき焼きの割り下はじゃがいもにも合う!
今半だからなのか?
なんかすごく美味しいコロッケでした。
- 店名: 人形町今半 本店
- 名物: すき焼きコロッケ
- 住所: 東京都中央区日本橋人形町2-9-12
- 地図:
- 営業時間(休業日): ランチ 11:00~15:00 ディナー 17:00~22:00(L.O21:00 コースL.O20:30)※土曜日、日曜日、祝日 中休みなし 定休日なし
今度開いてる時に来たら絶対食べたいのが「柳屋」の鯛焼き。
一括大量焼きではなく、柳屋さんは一匹一匹ひっくり返して焼いていくタイプの丁寧な鯛焼き屋さんらしいです。
私、グルメじゃないけど鯛焼きには結構うるさいんですよね..。
是非とも食べてみたい。
- 店名: 柳屋 (やなぎや)
- 名物: たい焼き
- 住所: 東京都中央区日本橋人形町2-11-3
- 地図:
- 営業時間(休業日): [月~土]12:30~18:00 日曜・祝日休
講評会で他参加者の作品を見るのも勉強になる
当日撮影した中から、各自ベストだと思うショットを5〜10枚セレクトします。
これをギャラリーのプロジェクターで投影しながら先生が講評して行きます。
今回の参加者は12名。
12名✕10枚だとトータル120枚の講評!
押して押して予定時間より1時間オーバーの熱気あふれる講評になりました。
同じ街を歩いても、人が変わるとまるで違う視点で物事を見ているということを確認するのが世にも好きなので、こういう複数名で行う講評付き撮影会は大好物です。
講評でバッサリ斬られてもそれもまた楽しい
この日、私が選んだ写真です。
まあまあの評価のものと、「ナンすかこれ」と言われたヤツ、取り揃えました。
本人としてはそれなりに意図はあって撮ったわけですが、半端な意図、技術、視点では見る人は「?」となって伝わらないわけです。
どちらかというと褒められた作品
どちらかというと残念だった作品
見つけた時は背景にとなるビルの色と、手前の植物のコントラストが美しいと思ったんですけどね..近寄って角度が変わったのが敗因。
明るいところと暗いところのコントラスト、自転車のハンドルのシルエットがいいと思ったんですよ…
干してあるふとんの色と柄が可愛いと思ったのですが..他に明るい部分があるとそちらに視線が持ってかれるのでね…
講師作例ウォッチで理解度アップ
12人分の講評終了後は講師の作例紹介。
さすがに上手いですね..
おしゃれです。
再訪したい人形町・小伝馬町の街角スナップ撮影
今回、引率されながらグループで回ったので、
個人的には「もう少し粘りたかった」
という心残りの場所がいくつかあります。
さらにブルックリンでコーヒーも飲みたかったし、鯛焼きも食べたかった…
今はまだ古い建物が残っていますが、これから東京オリンピックに向けて取り壊しが加速するのではないかと言われています。
現在の貴重な姿が残っているうちに、再訪して記録&記憶に留めておきたいです!
鹿野先生の写真集
日本一小さな町、早川町の全町民を撮影するというプロジェクトから生まれた写真集。
何気ない市井の人や風景に向けたまなざしの優しさが光る、とてもおすすめの写真集です。
今回使ったカメラ Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4
標準ズームとの組み合わせは使いやすさ最強です。
詳しくは以下の記事で。
今回使ったレンズ TAMRON 大口径標準ズームレンズ SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2 キヤノン用
詳しくは以下の記事で。