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勝手に現場レポート2018.6.17 対談・ライブ【旅情】Caravan & 竹沢うるま @小田原nico cafe

瞬殺で予約が埋まってしまったという、【旅情】と名付けられた音楽家Caravanと写真家竹沢うるま 対談・ライブ。

私はありがたいことに早々に予約を取ることができました。
せっかくもらった参加枠、写真も撮るし、文も書くんだから、自分のできることで形に残しておこうと、当日の様子を記事にしました。
あの場の空気を少しでもお伝えできればと思います。
まとまりとか辻褄の合わないところもあるかもしれませんが、旅ってそういうもんですよね。
でも、もしあの場に行った方で、ここはこうだったよ..という補足情報がありましたらこっそり教えていただければ嬉しいです。
後でこっそり追記します。

ミュージシャンに/写真家になろうと思ってなったわけじゃない

CaravanCaravan

二人とも気づいたらなっていたと言います。

ちなみにこの日の対談は、東京で行うのも違うし、やるならどっか別のとこだよな..ということで
ここ小田原nico cafeに決めたそうです。

似ている二人。

2018.6.17 対談・ライブ【旅情】Caravan & 竹沢うるま @小田原nico cafeCaravan & うるま

うるま&Caravan:みんなにも言われたけど、自分でも似てるな…って。(笑)

うるま:どこが似てるんだろ?
黒いところ?
地黒なところ?
僕は地黒じゃないですよ。(笑)
ヒゲかな。

うるま:今日はCaravanが緑色の服着てくるといいな、と思って緑のシャツ着てきた。

ベネズエラ、南米の空気感について話す二人。

Caravan:ベネズエラは南米だけど、独特。サンバでもないし。
しばらく東北にいたことがあるけれど、東北の空気感は南米ぽいと思う。

うるま:撮影でニュージーランドに行ったんだけど、小田原はニュージーランドに似ていると思う。(笑)

小田原の海小田原の海。似てるかな?カイコウラ

うるま:ニュージーランドにカイコウラというところがあって、電車で来る間あーすごい似てるなって思いながら来た。

 

ーーーカイコウラ。

ーーーCaravanはうるまさんの書いた「Songline」を読んで、どうやったらこんな上手な文章かけるの?って思ったんだって。

 

Caravan:すごい構築された文章。ものすごく文章に長けてる人が書いた文章だと思った(笑)
この人、ほんとは頭いいんじゃないか?って(笑)

 

ーーー自分は歌詞書いてるのにね。
いろいろ聞いて思ったのは、既存のシステムにするっと乗っかって生きてないところが二人の共通点なんじゃないかなということ。
乗っかれなかったというか。
乗っからずにどうやって生きるか?をそれぞれ必死で模索した結果、気づいたら音楽家や写真家と呼ばれるようになっていたということなんじゃないかな。

マチュピチュでの苦い思い出


うるま:南米に旅した時、すごく可愛いドイツ人の女の子とバスで隣の席になって、なんとなくお互い好意を持ってるのがわかる、みたいなことあった。
このままこの子と1ヶ月位一緒に回ってもいいな、って妄想したり。

Caravan:いい感じの話じゃないですか(笑)

うるま: で、翌日、マチュピチュに登るってことになって、僕は朝日を浴びるマチュピチュをどうしても撮りたいから、暗いうちに出発するけど一緒に来る?って聞いたんです。
そしたらその子が来るって言って。

でも僕ら二人とも、登るのに必要な装備を全然持ち合わせていなかったんですよ。
照明とかも持ってないし。

さらにマチュピチュってかなり高度が高いんだけど、その子は高度に順応できてなくて、だんだん遅れを取ってきたんですよね。

そこで僕は朝日のマチュピチュに間に合いたいがために、その子を置いてっちゃったんです。

後でその子に再会したんですけど、その時はもう顔が笑ってなかったです。

今ならマチュピチュも一人で登らないしシャーマンのところも行かない。(笑)

この話、詳しくは「The Songlines」に書いてあります。Songline、マジで読んで欲しい。
Caravanも驚いた、すばらしく構築された文章で綴る、写真家の旅の最中の生々しい心の流れの記録。
お世辞抜きでメチャクチャ面白い。これだけは読んでから、死んで行け。

 

「Songline」が文章で語る旅の記憶なら、写真で語る旅の記憶が「Walkabout」です。
両方合せて読むとレバレッジが効いて、うるまさんが経験してきた旅の世界がぐわっと自分の頭の中にイメージとして広がります。あとね、この写真集、収納作品数がメチャ多いんです。めくってもめくってもまだ写真がある(笑)そういう意味でも絶対買って損のない逸品です。

それは本当に自分の考えなのか?刷り込みじゃないのか?

Caravan:ものを作っていて思うのは、今考えていることは刷り込みなんじゃないのか?ということ。
なんか、いつも問いかけられる。

音楽は一人の世界なので、自分と向き合う時間が多い。

作っているうちに、だんだんエゴが出てきて、こうしたほうがきれいかな、わかりやすいかな、なんて思い始めたりする。
そのまま行くのもよしなんだけど、もう一方ではもっと汚れてんだろ、ダークサイドあるんだろ、って思う自分もいる。

人から見たらわからないような違いなのかもしれないけど、自分のなかではすごい違いがある。
まあ、好き好んでやってる苦しみなんだけどね。
これってほんと自分なのかな、自分の中から出てる言葉なのかな、って思う。

洗脳って言ったら大袈裟なんだけど。
作ったつもりが作らされてるのかなって。

ダークサイドについて語ろう

caravancaravan

Caravan:前向きな人は、そもそも作る必要がないので、前に行こう、上を見よう、という趣旨の歌は作らないです。

うるま: 依頼仕事は脳みそでやる。
脳には右と左があるけど、依頼仕事の時と、そうでない時では使ってる場所が違う。

依頼で写真を撮っていると、すぐ数字に換金し始める。
そして気づくと「もやもや」が消えている。
でも自分の写真を撮る時は「もやもや」がないと駄目。

駄目と言えば、自分で「あ、これ!」と思った写真はだいたい駄目ですね。

うるま

うるま: 僕は写真集を作る時、一式デザイナーに渡して選んでもらうんですけど、自分で「これ入れたいな」と思うものはだいたいデザイナーは選ばないです。
外されちゃう。
写真は、さんざん撮ってよしもういいやとなったその後に撮ったものが、いいカットになっている。

Caravan:お店に入ると、向こうが気を使って曲をかけてくれたりするんだけど、後頭部が痒い。

うるま:Walkaboutも、開いちゃうと寝れない。(恥ずかしい)
でも今となってはここまで情熱を注ぎ込めた自分が羨ましい。
今は技術的なところに逃げてしまうことがある。
でも、自分の書いた本だけど「Songline」を久し振りに読んだら面白かった(笑

本名と活動名との境目はあるのか?

Caravan & うるまCaravan & うるま

Caravan:Caravanというのは、始めバックバンドの名前として命名した。
いろんな人のサポートをしていく感じが馬車に降りたり乗ったりするのと似てるなと思ったので。

本名と、活動名との境目は見えなくなってきた。

うるま:僕のことも本名で呼ぶのは大学生までの知り合いと、家族だけ。
実家に変えると、自分では大阪弁しゃべってるつもりなのに、
「なに、あんた気持ち悪い、何標準語しゃべってるの?」って言われるんです。

ーーー私、驚きました。
うるま様が「東京にいる時は標準語を話している」と言っていることに。
いやいやいやいや、まるっきり関西弁ですし。
東京人は犬という言葉を発音する時「いぬ」って「い」にアクセントつけないです。
みなさん、今度うるま様と話す機会があったら犬の話してみてください。
大阪の人って不思議。

日常生活にも旅はある。40過ぎたら毎日が冒険

Caravan:旅は心の中のものだと思う。
どこにいったか、は関係ない。
日常生活でも旅はある。

40過ぎて、毎日が冒険なんだな、旅なんだなと思えるようになった。

CaravanCaravan

Caravan:旅は生きることの表現。
旅はアーカイブで、生きた証でもある。
旅に出ると、いかに自分の価値観が狭まっていたかよくわかる。
これが幸せだと思っていたけど、そうではないんだな、とわかる。
正解は一つじゃないということ。
それまで幸せだと思っていたことは、伸びて行くアンテナの一つでしかないんだな、とわかる。
違う価値観のひとがハッピーになれる世界がいい。

以前ネパールに行った時に、モモ食べながら、向こうの人と話したんだけど、こんなこと言われた。

みんな学校に行くんでしょ?
駅にエスカレーターあるんでしょ?
みんな車持ってるんでしょ?

でも、自殺するんでしょ?
なんで?
出展:ネパールの人

そういう情報はネパールでもみんな知ってるんだよね。

旅から帰ってきたらコンビニで舌打ちされた

竹沢うるまコンビニでもたもたしてた

うるま: 日本にいると、じぶんの考えと感じ方での判断ができなくなって行く。
よく「牛乳の膜がかかってる」という言い方をするんだけど、どういうことか説明すると、以下みたいなことです。

僕が長い旅から帰ってきて、東京でコンビニに入って、買い物をしようとしたわけなんです。
旅の間はポケットに各国の小銭をまぜこぜに突っ込んで、それを全部手のひらに出してそこから支払ってた。
それが旅のスタンダード。
コンビニで僕がそのやり方で、日本のお金だけでなく、どっかの国の小銭も混じってる状態で払おうとしたわけです。
もたもたと。
もたもたって言っても、2秒くらいなもんですよ。
そうしたら、後ろの人が舌打ちしたんです。
それだけでなくね、店員もやな顔したんです。

で、いったいこの人たちは何なんだと。

日本は独特な国

うるま: 日本という国は、「いかにして人間にものごとを感じないようにするか」に終始する国。存在するものが、ことごとくそうできている。
広告の言い回し然り、ビジュアルイメージ然り。考えなくていいから、楽なんだけど。

でも旅に出ると、自分の立ち位置を客観的に見せてくれる。

旅のハプニング 2017 うるま編 | 機材一式盗まれた

竹沢うるまおいていかれちゃった

うるま: 長年カメラ持って世界回ってきて、はじめてカメラを盗まれた。
カメラ3台、レンズ6〜7本。
ヨーロッパで。
逆にヨーロッパだったのが良くなかった。
いままで南米やアフリカ(などのもっと治安の悪いところ)ではそんなことなかったのに、ヨーロッパだから油断した。

Caravan:えー、でも一緒にいったクルーとかいたんでしょ?いないんですか?

うるま:いました。6〜7人。
でもね。
クルーが冷たいんですよ。

「先行くから。」って。
で「わかりました。」って言って。

半日遅れで追いつきました。
警察行って、大使館行ってパスポート再発行。

それとは別に僕、なんとクレジットカードをこの3ヶ月で2回無くしたんです。
いろんなもの諦めていかないといけないんだな、と思ったりする。

最近は、なくなったら感謝するようになった。ああ、これで済んで良かったな、って。

もしもこの出来事がなかったら、きっともっと大きなハプニングがあったんじゃないかと思うようになった。
バランスなんだな、と思う。

ものがあること、ないこと


うるま:ないものはない。ないのはむしろ幸せ。
ものがあると、なくなった時に、ない…となってつらい。

クック諸島というところは、住むのに必要なものしかないところ。
あの島では名前というものの価値がない。
それはどういうことかと言うと、人間としての生き方の差がない。

そこでは、人は無名の人間として生きて死ぬ。
そして、そこにいる人達はみんな幸せそうな顔している。

Caravan:全ては弧を描き自分に戻ってくるけど、そんなことに気づけるのかどうか。

まとめ

2018.6.17 対談・ライブ【旅情】Caravan & 竹沢うるま @小田原nico cafe休憩時間中のひとこま

ーーー対談1時間、ライブ1時間って予想はしていたけどあっという間で、ビール飲んで唐揚げ食べて、写真を見て、話を聞いて、ポイントメモして、おっ!と思ったら自分でも写真撮って、といろんな事をぐるぐる回している間に終わってしまった感じです。

実はCaravanのミュージックは、私は初めて聞きました。
もともとボーカリストじゃなかったというけど、それほんとなの?って思ってしまう優しい甘い歌声ですね。
歌も佇まいもオーガニックでピースフルで自然体な人という印象です。

で、もっとCaravanのことが知りたくなって帰ってからググってみました。

わかったことは、うーんCaravanすごいな。迎合しない人なんだな。てことです。
既存の音楽ビジネスのルーティーンワークや、音楽配信というテクノロジーやインフラの流れにただ巻き込まれることに疑問を感じて、自分からその道をおりた人なんですね。降りたというと語弊があるか。この道は違うと思って別の道を歩き始めた。

その後は自分でCDを作って、既存の流通ルートには乗せず、全国のライブ会場をきめ細かく回って手売りして行ったんですね。
その中で音楽と存在が徐々に浸透していくというスタイルが出来上がっていったんだということを、
たどり着いた先の記事にはそう書いてあった。
うーん、なんだかオーガニックですね。進め方が農業っぽいです。

資本主義って複製と拡大再生産の連鎖で成長していくもので、その潮流にあえて乗らないことは、経済成長した国で生きる人にはなかなか難しい。

システムに乗っかっとけば、とりあえず進んでいくから。
だけど今あるシステムって経済的に合理性はあるけど、人間性の尊重という点では欠陥がある。
なのにそのことに目を瞑ってシステムに合わせてると、人ってだんだん壊れてきたりする。
取り返しのつかないところまで壊れると、病や、自死や犯罪につながることもある。
システム側が変わればいいけど、制度の変化は最も遅いとマーケティングの父、コトラー先生も言っている。

経済や制度が変わるのを待つより、自分で環境を変える方が現実的で手っ取り早い。

Caravanはだいぶ前に、そのことに気づいてさらっと降りちゃった人なんだな。

CaravanCaravan

うるま様も既存のシステムから逸脱したところで活動している人なので、二人の波長が合うのは必然かな、と思います。

二人のような人や、共感する人がもっと増えていったら日本も、もう少し生きやすい国になるんじゃないのかな。
少しずつでもいいから変わって行って欲しいと思う。
若い世代は変わってきてるような気がする。
結局変えるのは人の意識。
制度よりも経済よりも強いのは人の内面から出るエネルギー。

今回の対談・ライブの会場となった小田原の古民家カフェ。竹沢うるまファンには、まあ、聖地みたいな場所かな。

  • 店名: nico cafe
  • 名物: からあげ。私は梅酢のヤツがお気に入りなんだけど、いつもあるわけではないみたい。
  • 住所: 神奈川県小田原市栄町2-15-26
  • 地図: 
  • 営業時間(休業日):10:30~17:00 定休日:日曜
  • URL:http://e-nico.info/

今回使ったカメラとレンズと現像ソフト

最初はどんな席になるかわからないし、暗いし、フルサイズ+大三元を持ち出すつもりでした。
でも、nico cafeに60人って絶対ぎゅうぎゅうになるよな..と
最小限になるシステムに直前で変更。
いろいろ不満はあるけど、
下記の点を重視して手持ちの機材から選びました。

-小さくてかさばらない
-標準から望遠まで撮れる
-レンズ交換不要

EOS M3

フルサイズのEOS 5D Mark 4よりはもちろん高感度耐性低いです。
でも小型軽量だし、APSCだし、ポテンシャルは決して低くはないんだよ。
真っ暗なライブ演奏中はISO感度マックスの12800で撮る覚悟を決めてこれにしました。

Canon レンズマウントアダプター EF-EOSM

このアダプターがあれば、キヤノンのミラーレスカメラであるEF-Mシステムのボディに、一眼レフシステムのEFシリーズやEF-Sシリーズのレンズが接続できるのです。

でもここで要注意!
サードパーティ製のキヤノンマウントレンズは機構的には接続できますが、メーカー動作サポート対象外です。
私は今回いきあたりばったりで付けてきてしまいましたが、不具合に苦しみました。
期待しないで、つながればラッキー^^くらいの気持ちで使うならいいです。

Sigma 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM(キヤノンマウント)

軽くて標準から望遠まで撮れる便利ズーム。
自由に動き回れない状況では、こういう便利ズームはまさに便利。
家にある望遠までズームできるレンズがこれしかなかったので、というかこれがあることを急遽思い出してこれにした。

だけどライブ演奏中や、プロジェクタ投影中の暗い室内でのフォーカスはこの子にはつらかったみたいで、オートフォーカスさせるとさんざん迷ったあげく赤い枠が出て合焦しないシーンが多発。
仕方がないのでAFはあきらめてマニュアルフォーカスとMFピーキングに切り替えました。

でもあれだけ暗いと、MFピーキングもそんなに役に立たない。
MFピーキングはコントラストが強いところを検出して可視化する技術だから、暗闇だと効力が出せない。
本文挿入の写真のピントが甘いのはこういう理由によります。

あと撮影中、いつの間にかM3の電源が落ちてて、ON/OFFボタンを押しても電源入らない現象が多発。
帰宅後調べてみたら、リコール出ていた。
でも対応機種はEOS 8000DとX8i。

Sigmaのサポートに電話して聞いたところ、キヤノン製マウントアダプターを介しての使用はサポート対象外だそうです。
まじか。
あーあ、がっくり。
やはりキヤノン純正のEF-M 18-150買うしかないかな。

後日談: EOS M3+マウントアダプタ対象外とはいうものの、レンズのファームウェアのアップデートだけはやってもらうことにしました。
Sigmaさんは作業が非常に早くて、レンズ返送後中1日程度でアップデート対応、返却してくれましたので、大変驚きました。

で、EOS M3とマウントアダプタを介して付けたところ、残念ながら完全には現象消えてはいませんでした。
でも復旧方法を発見しました。バッテリーを抜いて戻すと復旧して電源が入ります(涙)。これで何とかだましだまし使えます。(笑)

そしてやはり、本番前の撮影リハーサルは本当に大事です。
もう、本当猛省だわ、自分。

写真現像ソフトLightroom

ISO感度マックスに上げたことによるノイズも、Lightroomでレタッチすれば、かなり救済できる。
「ノイズ軽減」メニューの各バーをすべて右端のマックスまで上げると、見違えるようになめらかになります。

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