AdobeのPhotoshopは非常に高機能な画像編集ソフトですが、できることが多すぎることが逆に問題です。めちゃくちゃ機能が多いのでので、初心者はどこから手をつけたらいいかわからなくなってしまうんですよね。
この記事ではPhotoshop初心者のために、豊富すぎるPhotoshopの機能の中から、特に学習対効果が高く出番の多い「覆い焼きツール」の解説をします。
覆い焼きツールは、写真を部分的に明るくしたい時に使うツールです。覆い焼きツールの使い方を覚えるだけで、写真の見栄えがガラッと変わります。今まで困っていたことがあっという間に解決するのでびっくりするはずです。
覆い焼きツールの機能をざっくりと説明すると
ブラシでなぞったところを明るくするツール
であると言えます。
Photoshopでは、写真のレタッチに『ブラシ』をよく使います。またブラシの太さや濃さを自分で自由に変更することができて、多くのバリエーションを作れます。なので、一口で「明るくする」といっても、大胆にも、繊細に丁寧にも調整することができるんです。
では覆い焼きツールの使い方解説、始めます。
準備!レタッチしたい写真をPhotoshopで読み込む
まずはPhotoshopで画像加工したい写真を読み込みます。
直接Photoshopから写真を読み込む場合
Finderから編集したい画像をPhotoshopの編集画面へドラッグすればOKです。
Lightroomで経由でPhotoshopを読み込む場合
Lightroomで写真の管理や簡単なレタッチをしている場合は、まずLightroomのライブラリ画面で編集したい写真をクリック選択します。
その後
右ボタンクリック
他のツールで編集
Adobe Photoshop 2020で編集
を選びます。
読み込んだ写真レイヤーを複製する
読み込んだ画像は『背景』レイヤーとなっています。念の為オリジナル画像はそのままとっておきたいところです。コピーを作り、コピーの方を加工します。
【レイヤーのコピーの方法】
背景レイヤーをレイヤーウインドウ一番下の+アイコンにドラッグします。
すると『背景のコピー』レイヤーができます。この『背景のコピー』レイヤーを加工して行きましょう。
『ツール』ウインドウから覆い焼きツールを選択
次に、Photoshopの『ツール』(画面の左端に縦二列にアイコンが並んでるウインドウが『ツール』です。)から、下記のチュッパチャップス(!)のような記号のアイコンを見つけてください。
アイコンを長押しすると、横に『覆い焼きツール、焼き込みツール、スポンジツール』と表示されるので、覆い焼きツールを選択してください。
オプションバーで覆い焼きツールの設定する
ツールで覆い焼きツールを選択すると、ウインドウ上部の『オプションバー』に、ブラシの形状を決定するための操作画面が表示されます。
ここで設定する主な項目は以下です。
- ブラシ種類
- ブラシの直径
- 範囲
- 露光量
設定するには、数字横の∨をクリックしてください。
ブラシを調整するためのウインドウが開きます。ここでブラシの形状と、直径を選択しましょう。
迷ったらソフト円ブラシにして、直径は修正したい範囲に合せて調整します。直径の数値をいじると編集画面に現れる◯の大きさが変わるので、見ながら調整してください。
発光量は100%ですと明るくなりすぎる可能性があります。無難に作業するために、低めに下げておきましょう。トーンを保護という項目にはチェックを入れておきます。
『範囲』は、レタッチする写真のどんな場所を加工するかによって変わります。中間調やハイライトを選ぶと「ドラマチックに変わりすぎる」と感じるかもしれません。その場合はシャドウを選び直しましょう。調整結果を見ながら、望むゴールに合せて変更しつつ進めてください。
覆い焼きツールのブラシで明るくしたい場所をなぞる
今回は、顔の中で印象を左右する「歯」のレタッチに使ってみます。
覆い焼きツールで歯をホワイトニングするイメージです。
この上の画像の状態を、覆い焼きツールのブラシでそろそろとなぞってみますよ。
↓見てください、下の画像を。歯が自然な感じで歯が白くなりました!
完成です。
まとめ
今回は、自然に印象アップしたい顔のパーツの修正に覆い焼きツールを使ってみました。
覆い焼きツールは、部分的に、わざとらしくなく自然に明るくしたい時に重宝な修正ツールです。他のレタッチアプリではこの操作はできません。Lightroomでもこの操作はできないです。
細かくきっちり、思い通りにレタッチをしたい方はぜひ、Photoshopの覆い焼きツールを使ってみてください。
写真家がPhotoshopを利用する場合、Lightroomも使えるフォトプランがおすすめです。2つのソフトと共有クラウドフォトアルバム1TB分を1年間利用することができます。
[…] Photoshopの使い方 | 覆い焼きツールとは?使い方と使用事例紹介 […]
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