Photoshopの豊富すぎる機能の中から、学習対効果の高い機能の解説をします。
今回は「焼き込みツール」とその使い方をご紹介しましょう。
焼き込みツールは、写真を『部分的に』暗くしたい時に使うといいツールです。
Photoshop以外のツール、例えばLightroomでは部分的に暗くすることはできません。『右側だけ暗く』とか、『左側だけ暗く』といった大雑把に暗くすることはできます。しかし細かい部分にピンポイントに絞り込んで暗くすることはできないんです。
どんな時に使うか?例えば‥そうですね‥『主役より明るくて目立ってる白っぽい看板を暗くする‥』みたいな時に使うといいです。
以下がおおまかな焼き込みツールの使用手順です。
- 焼き込みツールを選択
- 使用するブラシのサイズや明るさを調整
- 暗くしたい部分をブラシでなぞる
では解説していきます。
Photoshop焼き込みツールの使い方
早速、実際に焼き込みツールを使い、写真の一部を暗く加工しましょう。
今回はこの、夜の競馬場の写真を使います。
![大井競馬場](https://sugarcamera.work/wp-content/uploads/2020/01/0a77157d9587b2da53d9a859c1a80d9e.jpg)
ナイトレースのため、奥の広告看板が目立って目障りです。この部分のみを焼き込みツールを使って暗くしましょう。
ツールから焼き込みツールを選択する
ツールから、下記のアイコンの焼き込みツールを選んでください。
![Photoshop焼き込みツール](https://sugarcamera.work/wp-content/uploads/2020/01/A1EBA49B-6062-4FE8-9242-2BE599437145.png)
焼き込みツールの使い方は、覆い焼きツールと同じです。
覆い焼きツールのブラシの使い方について、下記記事で詳しく解説しておりますのでお読みください。
![](https://sugarcamera.work/wp-content/uploads/2020/01/d84e5abc13cb0009f2f90a029870eedb-320x180.jpg)
焼き込みツールを選択してブラシの直径や流量を設定したら、修正したい箇所をささささとなぞってみます。
思ったとおりに暗くならない場合は『範囲』と『発光量』の組み合わせを変えてみましょう。
![Photoshop 焼き込みツール範囲 発光量](https://sugarcamera.work/wp-content/uploads/2020/01/e75683c783e9a235da60ef92e7ade152.png)
『範囲』の選択肢、『シャドウ・中間調・ハイライト』を切り換えて、なぞってみます。
![](https://sugarcamera.work/wp-content/uploads/2020/01/45b69a225356df552f21ce2e457662d3.png)
それでも思い通りに変わらなければ『発光量』の%を変更して、なぞってみます。
![Photoshop 焼き込みツール範囲 発光量](https://sugarcamera.work/wp-content/uploads/2020/01/73d799511e69b9e6206a8738e85d66e2.png)
↓焼き込みツールのブラシでなぞる修正作業後、このように変わりました。
![Photoshop焼き込みツール修正後](https://sugarcamera.work/wp-content/uploads/2020/01/b1516b9dbccea6c9eb07b5b55d51e2f0.png)
目障りだった白く光る看板の部分が暗くなり、手前のレース部分に目が行くようになっています。
完成です。
焼き込みツールを使い自然な感じで修正できました。
まとめ
焼き込みツール、便利ですね。
一度覚えれば、出番は多いと思います。ぜひ、写真のレタッチに取り入れてください。