こんにちは、夜に写真を撮ることが多いちゃんまり(@sugar_mariko)です。
東京の夜景撮影練習にぴったりな穴場の展望台に行ってきました。穴場とは、浜松町の世界貿易センタービルの展望台のことです。
夜の世界貿易センタービル・展望台を訪れる人は多くありません。
人が少ないので落ち着いてじっくり撮影に打ち込めます♡
この記事では撮影スポットとしての貿易センタービル展望台のレポートと、夜景撮影で役立つツールおよびプチテクニックをご紹介します。ぜひ最後まで読んで、夜景撮影の参考にしてくださいね。
夜景撮影の穴場「世界貿易センタービル」とは
世界貿易センタービルの最寄り駅はJR浜松町駅です。ビルの地下が駅と直結していて、公共交通からのアクセスは抜群。都営地下鉄の大門駅からも近いです。
1970年竣工ということで、建設からもう50年が経っています。昭和のまっただなかに建てられただけあり、ビル内は昭和感でいっぱい。レトロな感覚を楽しみたい方には、うってつけのスポットとなっています。

残念ながら建て替えが決まっていて、2021年には取り壊しが始まるらしいです。
世界貿易センタービルの昭和レトロなムードを味わえるのは、あと少しだけ
新しくできた高層スポットに押されているのか、人が少なく少々寂しい雰囲気です。しかしそのせいで良いこともあり、写真撮影が趣味の方にはおすすめのスポットです。
世界貿易センタービル展望台は夜景撮影の練習にぴったり
世界貿易センタービルの展望台は地上40階。『シーサイドトップ』という名前がついています。

40階は高層階からの夜景撮影には十分な高さです。シーサイドトップは高層の展望台としては人が少ない穴場で、落ち着いて撮影の練習ができるのが魅力です。

もちろん、昼間や夕方に訪れても楽しめると思います。しかし個人的におすすめしたいのは夜景です。やっぱり、東京のビルの明かりがキラキラしてキレイなんですよ。
世界貿易センタービルで夜景撮影する時の注意点
夜景撮影の練習に世界貿易センタービル・シーサイドトップを使って欲しいのですが、注意して欲しいことがあります。
三脚使用不可
三脚使用不可です!残念すぎ!夜景撮影の必需品なのに!
三脚が使えない時の代用品はこのあとお伝えします!
暗幕使用不可
暗幕も使用不可です。ガラス越しの撮影になりますから、ガラスへの映り込みを防止するために暗幕も使いたいところです。しかし使用できません‥
映り込み対処方法も次で紹介するツールで攻略できます
世界貿易センタービルで夜景撮影する時に役立つツール
王道の撮影機材が使用禁止なのですが、代わりのツールを使えば、撮影の目的は達成できます。代わりに使うと有効なツールをご紹介しますね。
ビーンズバッグ
カメラを固定するために『ビーンズバッグ』を三脚の代用として使います。ビーンズバッグとはカメラの座布団のようなものとお考えいただければよいです。
カメラの下に置いて、カメラを固定する役割で使います。
自分で作ることも可能です。ちなみに私は100均一の洗濯ネットとストローをカットして自作しました。しかし、結構な手間がかかりますので、時間を節約したい方は市販品を買ってしまうほうが早いです。
本
撮影専用ガジェットではないですが、本があると意外な役立つ働きをします。実は前項でご紹介したビーンズバッグだけですと、水平を作り出すのが難しいです。しかしビーンズバッグの上に本を置き、その上にカメラを載せることで安定した水平を作ることができます。
できればハードカバーの本がいいですが、雑誌やソフトカバーの本でも、使わないより使った方が撮りやすくなります。
三脚を使えない時は「本」使ってみてくださいね
穴あき黒レフ
「穴あき黒レフ」とは、黒くて丸いレフ板で、真ん中に穴が開いている特殊なレフ板のことです。穴からレンズを出して撮影することで、ガラス面への映り込みを写してしまうのを避けられます。(レフ板についてはこちらの記事でも詳しく解説しています)
世界貿易センタービルの展望台シーサイドトップでは暗幕は使用不可です。しかし、暗幕の代わりに『穴あき黒レフ』を使うことで、ガラス面の映り込みを防ぐことができます。
シリコンレンズフード
シリコンレンズフードは、シリコン製の柔らかいレンズフードです。一般的なレンズフードは、プラスチック素材で硬いのですが、シリコン製のフードは柔らかく、ガラス面に吸着させるようにフィットさせることができます。
シリコンレンズフードも、ガラス面の映り込みを防ぐ目的で使います。
レンズフードは、黒レフより場所を撮らないです。コンパクトに、慎ましく撮りたい方にはシリコン製レンズフード使用をおすすめします。
ちなみに‥私は、黒いフェルトとベルクロテープを使って、自家製黒レフを自分で作りました!こちらです↓

私、ありものをアレンジしたり、100均をめぐって撮影に使えるグッズを探すのが好きなんです
きれいな夜景撮影のテクニック5選
夜景撮影を成功させるために気を付けるべきテクニックは、下記の5つです。
スローシャッター
自動車や電車など、動くものの光の軌跡を作り出すためにはシャッタースピードを遅くしてスローシャッターにするのがおすすめです。
カメラの固定
スローシャッターの敵は「ブレ」です。ブレを防ぐためにカメラを固定します。世界貿易センター展望だいでは三脚が使えないので、ビーンズバッグと本を使って固定しましょう。
ISO感度の設定
カメラを固定してスローシャッターにした場合は、ISO感度は低く設定しましょう。ISO感度を低くしたほうが、ノイズのない高画質な写真になります。
絞り値の設定
夜景撮影の時は、絞りは「絞り」ましょう。具体的には、F値を11とか16くらいの大きい数値にしちゃいましょう。
絞ると、照明の光条がビシビシビシっとなって、シャープでかっこいいです。

マニュアルでピント合せ
夜景撮影の時は、マニュアルでピントを合せましょう。オートフォーカスでのピント合せだと、ひょっとすると1番ピントが合ってほしい場所に、合っていないことがあります。万一のピントはずしを防ぐために、マニュアルでピントを合せましょう。
マニュアルでピントを合わせると、こんな感じに、「ここにガチでピント来て欲しい!」というところにピントを合わせることができます。
世界貿易センター展望台はスナップ撮影にも向いている
さて、世界貿易センターからの眺望を夜景撮影するのも楽しいのですが、ひと通り撮影したら、今度はスナップ撮影にも挑戦してみてください。

シーサイドトップには、以下のような、写真撮影において「美味しい」シチュエーションが散らばっています。
- 映り込み
- 不思議なオブジェ
- 不思議な家具
近未来的でもあり、懐かしくもあり、‥ちょっと変わったスナップ写真が撮れます。

ノッてくると非常に楽しい場所です。
世界貿易センタービル 建て替え情報
さて最後に残念なお知らせです。世界貿易センタービルは近々建て替えすることが決まっています。何でも2021年中には現在のビルは取り壊しが始まり、近くに建設中の建物に変わってしまうのだそうです。
やや老朽化が目立っていて、もしや?と現場で感じたのですが、取り壊しはサミシイ‥
昭和の空気感を残した、夜景撮影の練習に最適なスポットがなくなってしまうのは残念ですね。
おそらく、建て替え後のビルでも展望スペースは設けられるでしょうから、その時には再訪したいものです。
現在の昭和を真空パックしたような雰囲気を味わいたいなら、期間限定です!急いで訪れてくださいねー!
世界貿易センタービル アクセス
世界貿易センタービルの住所やアクセス情報です。
- 展望台名称:シーサイド・トップ(40F)
- 展望台営業時間:10:00〜20:30(入場20:00まで)
- 入場料:大人620円
- アクセス:
・JR・東京モノレール浜松町駅(直結)
・都営地下鉄大門駅(直結B3出口)