ずっと欲しいな‥と指を加えて見ていた、CANON EOS Kiss M用の望遠対応便利ズームレンズ、EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMを買いました!
最終的に購入の決め手となったのは価格です。
発売当初に割と強気の価格だったのが、数年を経てかなり価格がこなれて来ました。
この大きさ、このコンパクトさでここまで望遠が撮れるなんて感動です。
EOS KISS Mで望遠の写真を撮る方法はいろいろあります。
KISS M専用望遠レンズのラインナップは少なめですが、マウントアダプターを噛ませればCANONの一眼レフ用のレンズが使えます。なのでCANON用の望遠レンズなら何でも使えます。
私もマウントアダプター経由で望遠レンズを使っていましたが、一つ問題がありました。
特に望遠ズームがでかくて重い。
CANON EOS KISS Mの魅力はコンパクトで小さくて軽いことなのに、一眼用のレンズを付けちゃうと「小型」の魅力が減ってしまうんですよね‥当たり前なんですが。
念願かなってやっとEF-M 18-150が購入できました。
やはりEOS Mシリーズ専用のレンズなだけあり、とても使いやすいです。
本日は、実際に所有してEF-M 18-150を使ってみた感想をじっくりレポートします。
EF-M18-150mmが気になっているあなた、ぜひじっくり読んで検討してくださいね〜。
この記事内に差し込んだ画像はすべて、EF-M18-150mmレンズで撮影していますよ!画質の参考にしてください。
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EF-M 18-150 レンズのメリット(1)倍率約8倍の便利ズームである

EF-M 18-150 レンズ最大のメリットは、なんといっても望遠レンズであると同時に広角レンズであることです。
もしも、こんな用途にカメラを使おうとしているなら、EF-M 18-150レンズは大活躍するでしょう。
・取材写真
・イベント記録
・セミナー記録
・ブログ
・旅行
・短時間に多くのバリエーションを作る
客観的な引きの写真を撮るには広角レンズが便利ですが、セミナー登壇者のアップ写真を参加者の邪魔にならないように撮影する場合、望遠レンズが必要です。
その両方のニーズを満たしてくれるのがEF-M 18-150レンズなんです。
写真のバリエーションが増える

広角も撮れて、標準も撮れて、望遠も撮れる倍率約8倍の便利なズームレンズですから、撮れる写真のバリエーションも格段に増えます。
短時間に様々な画角の写真を撮らなくては行けない時、これほど助かるレンズはありません。
荷物を減らしたい旅行先でも活躍する事間違いなしです。
荷物を減らせる
EF-M 18-150 レンズのような高倍率ズームレンズがない場合、様々な画角の写真を撮りたいならば複数本のレンズを準備しないといけません。
15-45の広角標準ズーム、55-250の望遠ズーム、50ミリの単焦点レンズなどなど。
それもいいんですけど、EOS Mのシステムは全体的に軽量とは言え、レンズが増えれば荷物は増えます。
しかしEF-M 18-150 レンズがあれば、1本でほとんとの画角粋をカバーできるため、荷物をさくっと減らせるんです。
レンズ交換必要なし
様々な状況に対応するためのレンズを取り揃えていたとしても、シャッターチャンスが来た時に最適なレンズを装着しているとは限りません。
着けているレンズではなく別の画角で撮りたい、と思ったらレンズ交換しないといけません。
ですが、雨が降っていたり、レンズ交換しているとシャッターチャンスに間に合わない‥なんて時には、結局レンズ交換できません。
レンズ交換なしでほとんどのシチュエーションに対応可能なEF-M 18-150 レンズはお守りみたいなレンズです。
EF-M 18-150 レンズのメリット(2)望遠レンズとして手を出しやすい価格
EF-M 18-150 レンズは、望遠レンズとしては非常に価格が安いです。
対応するカメラ本体がAPS-Cセンサーサイズであるため、フルサイズセンサーに換算すると28-240ミリの焦点距離に対応します。
この焦点距離の望遠写真がが撮れる、他のレンズとざっくり価格を比べてみると、以下のような感じです。
- CANON EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
¥49,281~¥69,000
(出典:価格.com 2019年8月28日時点) - EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM
¥36,500~¥49,800
(出典:価格.com 2019年8月28日時点) - キヤノン製別マウントEF70-300 + CANON EF-EOS M アダプター ¥59,724~¥72,687+¥9,292~¥11,389
(出典:価格.com 2019年8月28日時点) - 他社製品 FUJI FILM フジノンレンズ XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR ¥83,880~¥109,609
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出典:価格.com
EOS Mシリーズの望遠側ズームレンズEF-M55-200mmには負けますが、広角も撮れること、それと焦点距離の幅の広さを考えると、お安いのではないでしょうか。
EF-M 18-150 レンズのメリット(3)望遠レンズならではの写真が撮れる

ミラーレスカメラ+望遠レンズを組み合わせると、スマホでは不可能な望遠レンズならではの写真が撮れます。
スマホでは撮れない画質の望遠写真
スマートフォンで、いつでも誰でも手軽に写真が撮れます。
望遠ズームの写真も、スマートフォンで撮れます。
ただ、スマホの望遠写真は望遠にすればするほど画質が落ちます。
望遠でも高画質の写真が撮りたいなら、ミラーレスや一眼レフカメラと望遠レンズの組み合わせで撮ってください。
望遠レンズは画面を整理できる

写真は引き算の芸術と言われます。
画面に雑音となる余計なものを入れず、伝えたいものだけを入れることで写真が整理されます。
望遠レンズを使えば、画角を狭くして画面を整理することができます。
望遠レンズは遠くのものを引き寄せられる

望遠レンズには、画面を整理する効果の他に、圧縮効果と呼ばれる効果があります。
望遠レンズは遠くのものを引き寄せ、遠近感を少なくするレンズです。
この効果を圧縮効果とも呼び、肉眼で見ているのとは違った感覚の写真に仕上げることができます。
望遠レンズはぼかしやすい

ぼかすためには、望遠レンズで撮るとよいです。
広角〜標準レンズでも主役の被写体と背景の距離を大きく離すことでボケを作れますが、望遠レンズを使えばより大きくボカすことができます。
EF-M 18-150 レンズのデメリット
EF-M 18-150レンズにも弱点はあります。誰にとってもぴったりなレンズとは言い切れません。おすすめできない場合もあります。
コンパクトさでコンデジには負ける
望遠レンズとしては格段に小型軽量なEF-M18-150mmレンズですが、そうは言ってもコンデジには負けます。
ランキングでよく売れていたコンパクトデジタルカメラと比較してみました。
EOS Kiss MとEF-M 18-150レンズを合わせると重量面ではコンデジより2倍以上重いですし、大きさもコンデジの小ささにはかないません。
ただ大きいことは悪いことばかりではありません。
ピントリングやズームリングが回しやすい、右手でホールドしやすいなど、操作のしやすさにおいては、少し大きい方が使いやすいのです。
業界最高水準の画質ではない
EF-M18-150mmレンズの望遠側の最小絞り値は6.3です。あまり明るいレンズではありません。
世の中には、望遠側にズームした時でも最小絞り値が2.8、という非常に明るく高画質なレンズがあります。
そういった高画質レンズと比べると画質面では負けちゃいます。
ただ高画質レンズは重量が1.5kgくらいあり、大変重いです。
EF-M18-150mmレンズは、画質を抑えた分軽くてコンパクトに仕上がっています。
機動力に優れ、どこにでも帯同でき、持っていても体力的負担が少ないので撮影機会がぐっと多くなると思います。
便利すぎて写真が下手になるリスク
便利ズームの弱点は便利すぎることです。
ズームレンズがあるとついつい「ファインダーをのぞいてからズームリングを回し、そこから絵を作り始める」というやり方をしがちなのですが、この撮影方法は一番やってはいけないやり方です。
「ファインダーをのぞいてから画角を決める」この方法で写真を撮っていると、カメラから被写体までの距離、被写体から背景までの距離が作り出す「写る範囲の違い」に無頓着になるリスクがあります。
撮影する写真に対して鈍感で雑になるリスクです。
悪癖から逃れるためには、ズーム機能に頼り切るのではなく、「足で稼ぐ」ことを実践すれば良いです。
すなわちズームを固定し、被写体に自ら近づいたり離れたりして、背景の範囲が変化することを知識ではなく感覚で覚えて使いこなせるようになりましょう。
レンズの特性を活かした使い分けテクニックを学ぶのに、本を参考にするのもよいと思います。
テクニック本の イラストでよくわかる 写真家65人のレンズテクニック は私も参考にしましたよ。
まとめ
特徴をまとめると以下となります。
- 望遠レンズとしてはかなり小さく軽い
- 望遠レンズとしてはかなり安い
- 望遠が撮れるのに広角も撮れる
- スマホでのデジタルズームより格段に高画質な望遠写真が撮れる
さらに、IS(手ぶれ補正)もついているので、暗い場所、遅めのシャッタースピードで撮りたい時にも手ブレが起きにくい。
かなり万能なレンズです。
以下の目的やシチュエーションでカメラを使いたい人には特におすすめできます。
- ブロガー
- 広報担当
- 旅行先で使う
- 雨の日に使う
- 頻繁にレンズ交換したくない
- 体力がないのでカメラ・レンズは軽い方がいい
EF-M 18-150レンズを入手したらあわせて買いたいアクセサリー
手に入れたEF-M 18-150レンズを長く使うためには、レンズ保護用アクセサリーを使ったほうが良いです。
少なくとも、下記のアクセサリは同時に購入することをおすすめします。
レンズフード EW-60F
保護フィルター
Kenko 55mm レンズフィルター
レンズフードや保護フィルターを使った方が良い理由をこの記事で説明しています。
あわせてお読みください。
カメラ初心者はレンズにフードをつけよう【おすすめレンズフードと選び方】

初心者がレンズに保護フィルターをつけるべき3つの理由とおすすめフィルター

EOS KISS M用レンズの情報はこちらからもどうぞ。

