撮影に行く時、ちゃんとレンズにフードを付けて使っていますか?
コンパクトに収納するため、反対向きにはめたままの状態で、撮影時も使っていませんか?
それ、よくないです。
レンズにフードを付けることには意味があるのです。
意味があるからフードという商品が存在しています。
付けると付けないでは大違い!
撮影する時はレンズにフードを付けてください!お願い。
レンズフードとは
レンズフードとは、レンズの先端に付ける黒いフード。
レンズの帽子のようなものです。
これなんか意味あるのかな?邪魔なんだけどなあ〜と思っていました、一眼レフで写真撮り始めたばかりの頃は。
でも、意味あるんですよう。
レンズフードを付けるメリット
レンズにフードを付けて何かいいことあるの?と思われた方。いいことあります。この先を読むと、付けたくて仕方なくなると思います!
レンズの保護
単純に、物理的に、レンズ保護の効果があります。
肩や首にカメラストラップを掛けて移動中、ちょいちょい周囲の木や壁やドアやなんかにぶつけることないでしょうか。
撮影機会の多い方ほど、衝撃機会も多いかと思います。
でもいい写真は、とにかく撮影回数を増やさなければ撮れるわけがありません。
たとえ強めにどこかにぶつけたとしても、レンズフードを付けておけば、衝撃はフードが吸収してくれます。
フードを付けずにいて、直接レンズが衝撃を受けたとしたら…ガクガクブルブル。ああ恐ろしいです。
修理費用は2万か…3万か…恐ろしや…
余計な光をカット
フードを付けておくことで、余分な強い光をカットすることができます。
逆光での撮影は写真に立体感を与え、劇的なニュアンスを演出してくれるので楽しいものですが、レンズにとっては苦しい状況です。
逆光により強い光がレンズに入り込むと写真の画面全体が白っぽくなります。これは写真用語でフレアといいます。
その他、肉眼で太陽を直接見てしまった時に残像として目の裏に浮かぶ緑や紫の点のようなものが写真に写りこみます。
これはゴーストといいます。
こういったフレアやゴーストの発生を、フードを付けることで抑えることができます。
雨よけ
フードをつけておけば、ちょっとした雨は防げますね。
シャワーキャップやコンビニ袋をフード先端に引っ掛けてカメラとレンズを覆ってあげれば、そこそこ強い雨の時にもカメラとレンズをガードできます。
フードを付けていないとコンビニ袋やシャワーキャップを取り付ける部分がないので、この方法が使えません。
フード、使いましょう。
撮影機会が増える
前述の通り、撮影には難しいかな?という天候の日にも、フードがあることで保護効果が表れて、外に撮影に出ていくことにためらいが減ります。
レンズフードをつけるデメリット
つければ良いこといっぱいのレンズフードなのに、つけない人も多いのはなぜなのか?
レンズフードをつけるデメリットについてお話します。
面倒くさい
わかります、わかりますよ。
しまってあるフードをいちいち付けるの面倒くさい気持ち、よくわかります。
でも、面倒くさいことを克服する有効な方法あるんです。知っていますか?
「習慣化」です。
面倒くさくても、いやいやでも必ずつけるようにしていると、いつかそれが習慣化して、癖になり、つけないと気が済まないようになります。
そうなるまで頑張れ!
全長が長くなる、かさばる
レンズフードをつけるとかさばります。
長さも長くなりますね。
フードをつけたままではカメラバッグに入りきらなくなることもありますよ確かに。
おすすめフード
フードをつけるデメリットは、心理面のハードルである「めんどくさい」が80%です。
要はつければいいんです。
レンズフードは百利あって一害なしです。
ここからは、レンズをなくした場合、買った時にレンズがついていなかった場合に、どんなフードを買ったら良いのか?わからない人に向けておすすめのレンズフード情報をお送りします。
レンズフードの種類
レンズフードには大きく分けて次の2種類の形があります。
- 花形フード
- 丸型フード
花形レンズフード
花のように「ひらひらした」形のレンズフードで、フードのひだが長い部分、短い部分のあるフードです。
広角レンズ用フードに多い形です。
広角レンズは広い範囲が写るので、フードのひだが画一的だと、画面にフードが写り込んでしまう懸念があります。
広角レンズ用フードが花びら型なのは、画面に映り込みやすい角度の部分のひだを短くし、映り込まない角度のひだを長めに設定した結果です。
広角用花形レンズフードは装着時のずれ、回転には注意して下さい。
せっかく画面内に写りこまないように工夫された形なのに、本来の装着位置でない状態に回転してしまっていると、結果として写り込んでしまうことがあります。
花形レンズフードは回転注意です!
丸型フード
丸型フードは望遠レンズに多い形状です。
望遠レンズは切り取る範囲が狭いので、フードを丸くしたり、長くしたりしても写真の中に写りこむ心配がありません。
そのためレンズの保護を優先した形にできたのです。
その1純正フード
レンズメーカーは、レンズに対応したフードを作っています。
どのフードを買うべきか迷ったら、まず候補に上げるべきは純正フードです。
メーカーの製品情報ページを調べれば、あなたのレンズにぴったりフィットするフードの型番がわかります。
必ず適合する組み合わせですので、純正のフードを買えば失敗することはありませんので安心です。
その2 ラバーフード
あまり知られていないのですが、私のおすすめは純正フードではなく、ラバーフードです。
ラバーフードとは、その名の通り、ゴム製のフードです。
ゴムですので柔らかく押せばへこみます。
ラバーフードがよく使われるシーンは水族館や夜景撮りなどです。
周囲が暗く、周りのものがうつり込みやすいこういった現場では、レンズにラバーフードを装着して、ガラスにぴったりと押し付けることで余計なうつり込みをカットできます。
ただ、ラバーフードをそういう状況の時にだけ使うのはもったいない、というのが私の考え。
ラバーフードは柔らかく、押すとコンパクトになるので、レンズフードの欠点(?)である「かさばり」問題がありません。
もっと積極的に使われて良いものだと思います!
購入する時は、使用するレンズの口径と同じラバーフードを購入してくださいね。
【注意】キットレンズの多くがフード別売
初心者向けモデル、エントリー向けモデルとしてカメラ本体とセット売りされることの多い低価格のキットレンズは、レンズフード別売です!
エントリー向けモデルで初めて一眼レフやミラーレスカメラを購入した人が、レンズにはフードを付けるものだと思わなくても無理ないです。製品に含まれていないわけですから。
見た目の価格を引き下げるためにフードは付けずに販売しているのかもしれないですね、メーカー側としては。
販売戦略としては理解できます。
高価格帯のレンズにはフードは最初から付属しています。
フード必要なんですよ、やっぱり。
安いレンズだからフードが必要ないわけではなく、安く感じてもらうためにフードを付けていないだけなんです。
と私は思います。
レンズにフードを付ける理由おさらい
- レンズの保護
- 余計な光をカット
- 撮影機会が増える
レンズフードをつけない理由が「面倒くさい」であるなら、今すぐ悔い改めましょう。
レンズフードを持っていない方は是非購入してください。
純正フードが高い、デザインが気に入らない、ならレンズの口径に合ったラバーフードを買いましょう。