2022年に、私が読んで高評価した本を選んだら15冊ありました。この2022ベスト本15冊はこちらの記事 にまとめています。
15冊の分野が多岐に渡るため、近いものはまとめ、全部で5つのジャンルに分類しました。本記事は5ジャンルのうちの1つ、生き方・自己啓発・メンタル系の本のご紹介です。5冊あります。
気持ちを整え、どう生きていくかの指針・助けとなり、グッとくる気づき・発見をもらえた本を選びました。気になったかたはぜひ、読んでみてください。
観察力の鍛え方
『観察力の鍛え方』は、漫画編集者の佐渡島庸平さんの本です。私、佐渡島さん好きなんですよね。どこが好きかというと、チャレンジしてるところ、あきらめてないところ、壮大な理想を持っていて、そのために行動しているところが好きです。
で『観察力の鍛え方』なんですが、ズッキューンと来る考え方提示のオンパレードでして。きっかけは図書館貸し出しだったのですが、すぐさま「これは買って手元に置いておかねば!」と購入しました。
初めの方で衝撃を受けた文章が、「過去は変えられる」というもの。
「え、どういうこと?」と思ったわけです。
未来ならわかるけど、過去を変えられるってどういうこと?
でも続けて読んでいくと、「なるほど、確かに変えられるわ‥」と納得するんですよ。
ちょっと、原文を引用しますね。
未来によって新しい情報が加わり認知が変わると過去の意味が変わってしまう
観察力の鍛え方 著:佐渡島庸平
過去とは変更できない事実の積み重ねではなく
現在から観察され意味が更新され続けるものなのだ
ほへ〜。
過去は変えられるってそういう意味か〜。
起きた出来事のとらえ方・認識・解釈が変われば、確かに「過去の意味」が変わるな〜。
と、めちゃくちゃ納得しちゃったわけですよ。『観察力の鍛え方』は、1冊まるごと捨て章なしで、おすすめです。
まんが やってみたくなるオープンダイアローグ
『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』は、『オープンダイアローグ』という、人と人との「開かれた」セッション手法を解説した本です。
オープンダイアローグとは、自分についての話し合いを他の人がしているのを、自分は話し合いに加わらずに側で聞いている、というまさに「開かれた対話」型のセッションのこと。
うーん、言葉にするとうまく伝わらない‥
自分についての噂ばなしを、横で聞いているみたいな感じ!
オープンダイアローグでは、主役となる人がまず自分の話をします。その後、その人が話した内容について、複数の人が自由に感想や意見を言うという流れで進めていきます。
自分は会議に参加しないけど、「自分についての会議」を横で聞いている‥みたいな感じなんですね。もとはスウェーデンあたりの精神科の医療現場で始まったセッション手法だそうです。
オープンダイアローグのよい点は、実践するために特別な医療資格が必要ないこと。相談者+対話相手2人以上、つまり3人以上の人がいれば実践できるんです。誰でもやってみることができます。
1対1のセッション型対話だと密度が濃くなり閉塞感を感じることもあるのですが、オープンダイアローグ式ではその閉塞感が薄れていくのか、口を開きやすくなったり警戒感が薄れたり、よい効果が出やすいようなんですよね。そのあたりのことはこの『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』に書かれています。漫画なので、読む方もやわらかく受け止めることができるのがいいです。
このように、あれこれ言葉で解説しても、イマイチ伝わっていない気がします。ぜひ実際に『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』を手にとって読んでみてください。
自分の中に毒を持て
岡本太郎著『自分の中に毒を持て』
有名な本なんですけど、私は2022年に初めて読みました。これはいい。この本はいい。一言で表すなら『エナジー』です。ほんと、元気づけられる本です。
内容を一部を引用しますね。
でも失敗したっていいじゃないか。不成功を恐れてはいけな。。人間の大部分の人々が成功しないのが普通なんだ。パーセンテージの問題で言えばその99%以上が成功していないだろう。
岡本太郎著『自分の中に毒を持て』
それに人間にとって成功とは一体何だろう。結局のところ自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。
岡本太郎著『自分の中に毒を持て』
自分はそういう人間だ、ダメなんだと平気でストレートに認めること
岡本太郎著『自分の中に毒を持て』
ダメならダメ人間でいいと思って、ダメなりに自由に制約を受けないで生きていく。そうすれば、何か、見つけられるチャンスが自ずから開けてくる。
胸に突き刺さるフレーズが多すぎです(笑)ついつい読みいってしまいますね‥。
私はちょいちょい気弱になり、日和って長いものに巻かれに行ってしまおうか‥!?という気になるのですが、この「自分の中に毒を持て」の書評記事を書くために再読していたら、なんだか元気になってきました。(笑)
いつも側において、自分のメンタルパワーをチャージするために開きたい本です。
『自分の中に毒を持て』は、エナジードリンク飲むより、元気にしてくれる効果があると思います。
自分の意見で生きていこう
ちきりん著「自分の意見で生きていこう」。ちきりんさん好きなんですよね‥。でも、ちきりんさんが本を出すのはこちらの書籍で最後だそう。(本を執筆するのは作業的に大変過ぎるので、今後は音声メディアvoicy発信のみに絞るそうです。)
それはともかく、なぜ「自分の意見を持たなくてはいけないのか?」ということが、ていねいに論理的に解説されています。
「自分の意見」が必要である理由は、自分の意見がない人は自分らしい人生を生きることができないから。
↑ここ重要ですよ!
自分のことを他人にわかってもらうためには、様々なことについて、ことあるごとに自分の意見を言って伝えていくしかありません。
「自分」を外に発信する、そういう絶え間ないアウトプットによってのみ、自分の内面が他人に理解してもらえるのであります。
気の合う仲間が欲しかったら、自分の意見を持たなくてはなりません。黙ったままで目と目で通じ合うなんてことはないんです。
とはいえ、過去の日本では主張しすぎる人は嫌われがちでしたよね?だから、世の中で推奨されるアクションが変わっても、過去に覚えた生き方を変えるのはなかなか難しいです。「じ、自分の意見を言わねば‥」と思ってもなかなか難しいわけですよ。とりわけ昭和世代には古い時代の常識が長く染み付いていますから、特に分が悪い。
でもね、安心してください。自分の意見を言うことに慣れていない人が自分の意見を持つための方法も、「自分の意見で生きていこう」の中に書いてあります。
読もうみんな!自分らしい人生をこの手につかむために。
オリジナルな自分らしい人生を歩みたいならば、全てを自己決定することです。他人まかせにしないこと。
他にもダイヤモンド社から出ているちきりんさんの本は全部おすすめなので、ぜひあわせて読みましょう。以下のラインナップがあります。
直感と論理をつなぐ思考法
『直感と論理をつなぐ思考法』佐宗邦威著。
この本は、「自分らしく他人の目を気にせずに生きていく」にはどうしたらいいの?それにはね、自分の内発的動機から発せられる「妄想」を原動力にすればいいんですよ、という本です。
わかりやすい成功のセオリーやマーケティング手法がどうにも馴染まない‥
とか
いったんはガチ・マーケティング的世界に身を置いたけど、疲れちゃった‥
といった気持ちを自覚している人におすすめです。
この本が解説する直感と論理をつなぐ思考法は「ビジョン思考」ともいいます。ちなみにビジョン思考の他には、以下3つの思考方法があるそうです。
- カイゼン思考
- 戦略思考
- デザイン思考
何だか聞いたことがありますね。
「それ以外の」3つの思考法は、言うなれば目に見えている地上世界であり現実の世界。
そして、「それ」である「ビジョン思考」は地上世界にぽっかり空いた穴から落ちたところに広がる広大な地下世界となります。
ちょっとファンタジー寄りの説明で申し訳ない!あと少しなのでついて来て〜。
つまり、ビジョン思考=自分らしく他人の目を気にせずに生きていく思考法を習得するには、いったん「穴」に落ちないといけないんです。穴は比喩ですが、いったん立ち止まるとか、終わらせるとか、やめるとか、余白を作るとか、そうした環境作りが必要になります。
穴に落ち、妄想・インプット・組み替え・表現の4ステップを実践するのです!
4つのステップを実践することでビジョン思考が習得でき、設定した目指すゴールに向かって好きな方法で登っていけるようになるのです。
この穴で行う4ステップの実践メソッドが、ビジョン思考=直感と論理をつなぐ思考の実践方法としていろいろ紹介されています。
若干構成にクセがあって、読んで理解するのに少し時間がかかりますが、面白い問題提起と解説の本でした。
これらの「ビジョン思考メソッド」を、いつか誰かと一緒にグループワークで実践してみたいなと思っているんですよね‥ 準備ができたら発表しますね!
まとめ・2022年読んだベスト本その2・生き方・自己啓発・メンタル系5選3
2022年に読んだ生き方・自己啓発・メンタル系のベスト本は以下の5冊。みなさまもぜひに。