こんにちは、ちゃんまり(@sugarchanmari )です。
撮影でクリップオンストロボを使ってはいるのですが、今ひとつ身体の延長として使いこなせていないのが悩みでした。なので、ストロボの基本から教えてくれる講座を受けることにしました。コチラの講座です。
後で自分でも見返すために、大事なポイントをまとめました。
クリップオンストロボ・技術用語の基礎知識
クリップオンストロボとは、カメラに取り付けて使うストロボのこと。カメラの付属品ではないので、カメラとは別に買わなくてはなりません。
カメラにストロボが内蔵された機種もありますが、外付けのクリップオンストロボの方が内蔵のストロボよりも自由度が高く、いい写真が撮れます。
そのクリップオンストロボを使いこなすために、絶対に覚えるべき技術が以下の4点です。
- TTLオート
- マニュアル設定
- ハイスピードシンクロ
- 段の理解
順番にかんたんに解説します。
TTLオート
TTLオートとは、ストロボのオート撮影のこと。ストロボが勝手にちょうどいい明るさに調整してくれる機能のことをいいます。
イベント撮影など、慌ただしい撮影のときはTTLが良いようです。
ただ、オートなので、細かい調整はできなくて、だいたい80〜85点くらいの撮影になるのだと思います。細かくこだわっていじって100点の撮影を作りたいときは、次に説明するマニュアル設定がよいのだと思います。
マニュアル設定
ストロボの強さ(明るさ)を手動で調整するのがマニュアル設定の撮影です。
マニュアル設定の撮影では、自分で各項目を調整するので、よりきめ細かく自分の意志を反映した写真にできます。
ただし、露出が激しく変化する環境や、どんどん進行して行って後戻りできないイベント撮影で使うのは要注意です。撮り逃すリスクがあるからです。
マニュアルで設定を変更しているうちに「ああ〜、メインの出し物が終わってた〜!」なんてことになりかねません。だから、時間的余裕がないときはマニュアル設定は向いていません。
しかし被写体の方としっかり意思疎通できる撮影であったり、じっくり丁寧に撮影できる場合は、マニュアル設定で追い込んで行くのがよいです。
ハイスピードシンクロ(HSS)
ハイスピードシンクロとは、シャッタースピードが速い設定の場合に、ストロボが対応する機能のこと。
速いスピードがどのくらいかというと1/250秒。シャッタースピードを1/250より速くしたくても、ストロボの通常機能では対応していません。無理やり撮ると、写真に黒い幕が写ります。シャッター幕です。
でも、ハイスピードシンクロ機能を持つストロボなら、1/250より速いシャッタースピードにも対応します。黒い幕は写りません。
なので、速いシャッタースピードが必要な撮影をするなら、ハイスピードシンクロ機能を備えたストロボが必須なのです。
ポートレート撮影やイベント撮影では、速いシャッタースピードを使います。ハイスピードシンクロが必須となる撮影です。
段の理解
段というのは、カメラの露出(明るさ)調整の単位です。
明るさはシャッタースピード、絞り、ISOという3つの要素を調節することで変化します。それぞれを1段変化させることで1段分明るくなったり暗くなったりするわけです。
シャッタースピードは速度です。1段速くする/遅くするで明るさが変わります。速くすると暗くなり、遅くすると明るくなります。
絞りは1段開く/絞るで明るさが変わります。開くと明るくなり、絞ると暗くなります。
ISOは1段上げる/下げるで明るさが変わります。上げると明るくなり、下げると暗くなります。
という3つの要素の変化の理解、また組み合わせによる変化の理解がストロボ撮影技術には絶対的に必要になります。
覚えましょう。
最初はややこしいですが、一度仕組みを理解すれば腑に落ちて「わかった!」となるはずです。
ストロボ機材の基礎知識
つづいてストロボ機材についての知識も覚えておきましょう。
ストロボの持つ機能により、実現できる表現、撮影の仕上がりが変わってきます。最初から全部理解する必要はないですが、ざっくり、大まかに覚えておくとよいです。
ストロボの大きさ種類による分類
ストロボの種類は、主に大きさにより、以下の3種類があります。
- クリップオンストロボ
- 大型ストロボ
- モノブロックストロボ(扱いやすくなった大型ストロボ)
クリップオンストロボは、カメラの上にはめて使うストロボです。ストロボの中に電源(バッテリー)を内蔵しています。
大型ストロボは、スタジオなどにある大きなストロボで、電源部(ジェネレーター)と発光部が分かれています。
モノブロックストロボも大型のストロボで強い光を出せますが、電源部と発光部が一体の一体型のストロボです。
ストロボの性能スペックで覚える項目2選
ストロボのスペックで絶対覚えるべき項目が以下の2項目です。
- ・ガイドナンバー(GN)
- ・演色性
ガイドナンバーとは、ざっくり言うとストロボの強さを表す数字です。
市販のストロボのガイドナンバーを見ると、43、60、80などの商品があります。
仕事でストロボ撮影する場合は、ガイドナンバー60以上のストロボを使用するのがよいです。それ以下では少し撮影しづらいことがあるでしょう。
【参考】ガイドナンバーを表す式=距離(m)×F値
演色性とは、光の色の質の高さのこと。光の中で最も上質とされるのが太陽の光です。太陽光は無色でクセがないです。
なので演色性が高い=太陽光に近いということです。高演色という言い方もします。そしてストロボを使うと、きれいな高演色の光で撮影ができます。
ストロボの光は演色性が高いので、太陽光での撮影に近い、きれいな光で撮影できるのです。
自由自在にストロボを使いこなすためにやるべきこと
ストロボについての基礎知識を上段でまとめましたが、知識さえあればバッチリ上出来な撮影ができるわけではありません。
なぜならば写真撮影とは、非常に高い身体性を要求される行為だからです。
上に書いた基礎知識は、覚えていれば、記憶を手繰り寄せればわかることです。あるいは理解しているなら、考えればわかることです。
しかし、考えてやるとなると、行為を初めて終わらせるまでの時間は、そこそこかかります。
写真撮影において、よいシーンを写し止めるためには、そのスピードでは間に合わないことがよくあります。ではどうするか?
「反応」で撮れるようにすること、ではないでしょうか。考えなくても自然に身体が動く、といった状態にすること。そうすれば撮り逃しは減るでしょう。
そのために必要なのが、「場数を踏むこと」だと思います。
つまり、ストロボの天才でないなら、以下のことを実行しなくてはいけません。
=実践を繰り返すこと
=練習すること
=たくさん撮影すること
ストロボのメリット
さて、ここまでストロボ撮影に必要な技術や機材の知識、その習得に必要な行動について話してきました。
嫌になってしまったらごめんなさい・・・。
しかし、ストロボ撮影をマスターして使いこなせるようになると、素晴らしい見返りがあります。
ストロボを使うメリットは、以下のとおりです。
- 明るさを追加する
- 背景と人物の明るさを別々に調整できる
- 質感、色、ディテールを表現できる
ストロボにより明るさを追加できると、暗い場所でもハッキリと鮮明に撮影できます。
背景と人物の明るさを別々に調整できると、背景と人物の明暗差が激しくて失敗撮影になりそうなシチュエーションでも、うまく露出をまとめ上げられます。
ストロボを使うと被写体の質感、色、ディテールをくっきりはっきり表現できます。したがって質感、色、ディテールが重要な写真のクオリティがストロボによりぐぐっと引き上げられます。撮影ジャンルで言えば物撮りや着物の撮影などで効力を発揮します。
第1回のまとめ
第1回で学んだことをまとめました。
以下の技術は絶対覚えよう。
ストロボ撮影で覚えるべき技術
TTLオート撮影
マニュアル設定撮影
ハイスピードシンクロ撮影
段の知識
以下のスペックを備えたストロボを買いましょう。
必要なスペック
ハイスピードシンクロ撮影(HSS)できる
ガイドナンバー60以上
ストロボ撮影が上手くなりたいなら、コレ↓をやりましょう。
ストロボの上達に必要なこと
たくさん練習すること
ストロボ撮影のメリットはズバリ、コレ↓です。
ストロボ撮影のメリット
明るさをアップできる
背景と人物を別々に露出コントロールできる
質感、色、ディテールをはっきり表現できる
以上です。
私が使っているクリップオンストロボは↓こちらの商品です。