こんにちは、EOS Kiss Mに詳しいフォトグラファーのちゃんまり(@sugar_mariko)です。
さて、かねてから噂となっていたEOS Kiss M2が本日(2020年10月14日)発表されました。
\ EOS Kiss M2が新登場 / KissシリーズにEOS Kiss M2が仲間入り。人物の「瞳」を追いかける瞳AF機能を搭載し、動き回るお子様の撮影でも「撮りたい!」の瞬間を逃しません。 ▼EOS Kiss M2 詳細へhttps://t.co/RVcS9js2YE pic.twitter.com/fYWN3qLlBy
— キヤノンマーケティングジャパン (@Canon_mj) October 14, 2020
しかしスペックをじっくり見て、ちょっとがっかり。
EOS Kiss M2‥EOS Kiss Mとどこが違うんや?
そうなんです。EOS Kiss Mとほぼ違いがないんです。とは言え、じっくりカタログを読み込むと、「少し」は違いがありました。
少しなのか‥
ともかく、EOS Kiss M2がEOS Kiss Mに比べて進化した部分をピックアップしましたので、まあ読んでみてください。さらに販売価格もチェックしました。
EOS Kiss M2がEOS Kiss Mより優れている点
EOS Kiss M2がEOS Kiss Mより優れている点は、全部で7点です。
スペック | EOS Kiss M | EOS Kiss M2 |
---|---|---|
AF測距輝度範囲 | EV-2〜18 | EV-4〜18 |
測光輝度範囲 | EV0〜20 | EV-2〜20 |
スポット1点AF | なし | あり |
ビデオスナップ | なし | あり |
縦位置情報の付加 | なし | あり |
動画デジタルズーム | なし | あり |
撮影可能枚数 常温、ファインダー使用 | 235枚 | 250枚 |
撮影可能枚数 常温、モニター使用 | 235枚 | 305枚 |
変わった点の中で、1番目に目についたのは、撮影可能枚数です。モニター使用での撮影枚数が305枚に増えたのはいいですね!バッテリーの減りは速かったから、EOS Kiss M2で、もちがよくなるのは大歓迎です。
2番目は‥「AF測距輝度範囲」「測光輝度範囲」です。マイナス側の数値が
- -2から-4
- 0から-2
と大きくなっています。これはつまり、より暗い状況を、グラデーションを保ったままキャッチできるようになったということですね。暗い場所での撮影が多いなら、嬉しい改良点です。
でも、それ以外に食いつきたくなるとこはない‥
気をとりなおして、売出し価格を見てみましょう。
EOS Kiss M2 販売価格
EOS Kiss M2の価格は、キヤノンオンラインショップで77,000円(税別)で予約受付中です。(2020年10月14日時点)
ちなみに同じキヤノンオンラインショップでのEOS Kiss M価格は69,500円(税別)です。
価格差も小さいですね。7,500円しか変わりません。
ちゃんまり’s考察
新型EOS Kiss Mの噂は春頃から出ていて、秋にリリースか?と予想されていました。その予想は大きくハズれてはいなかったわけです。
しかしスペック面において、これほどまでに従来のEOS Kiss Mから進化していないとは、正直全く予想外でした。
キヤノンさんは、EOS Kiss Mは、もはやコモディティとして成熟しきったと判断したのかもしれないですね。
今回の発表を聞き、私はCANONのEOS Mマウントの行く末について、2つのことを予想しています。
(1)EOS Kiss M2は価格を押さえて市場シェアを取りに行く。そのため、大きな機能追加はしない。ただマイナーチェンジ程度の機能追加はあるかもしれない。製品戦略としてマニアは来ないであろうファミリー向け量販店の、棚のすみずみまで商品を送り込み、低価格の買いやすいカメラの地位を守り続けて、あと何年かの間売れるだけ売る。
(2)EOS Mマウントのハイエンド機を半年以内にリリースする。こちらは販売価格15万円程度で、やや高級路線。ボディ内手ブレ補正内蔵、ファインダーは備え付けで、EOS M5の後継機となる。
さて、予想どおりとなるかどうか。楽しみに待つとしましょう。