こんにちは、油断すると1日の歩数50歩以下になりがちな、在宅フォトグラファーのちゃんまり(@sugar_mariko)です。
さて今回の記事では、CANONが開発発表中のフルサイズミラーレスカメラ、EOS R5の価格を予想します。→「2020.7.9公式発表を聞いた所感」はこちらの記事にまとめました。
CANON EOS R5の予想販売価格
CANON EOS R5の販売価格ですが、私の予想はズバリ、以下です。
- 予想高値¥600,000
- 予想安値¥450,000
強気価格なら600,000円、戦略的に安く販売するなら450,000円と予想しました!
価格算出の根拠は、EOS R5の公表スペックと公式サイトのチラ見せ動画から推測できるスペックです。
それでは、スペックを詳しく見ていきましょう。
CANON EOS R5の発表スペック
CANON EOS R5の発表スペックは下記のとおりです。
太字→同ジャンルの製品と比べて優れているスペック
としています。
電子シャッター | 20コマ/秒 |
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メカシャッター | 12コマ/秒 |
8K動画撮影 | 29.97fps RAW動画可 |
4K動画撮影 | 119.88fps |
ボディ内手ブレ補正 | あり |
AF | 犬猫鳥の全身顔瞳に対応 |
記録メディア | デュアルスロット CFexpress/SD UHS-Ⅱ |
画像データ取り回し | クラウドへ画像自動転送 |
EOS R5で明らかになったスペックを見ると、特に優れたスペックが6点あります!
すごいカメラです。欲しがる人が多そうですね。
CANON EOS R5の推測スペック
公表されていないのですが、公式サイトの映像を見ると、どうやらEOS R5は
バリアングル可動式モニター
のように見えます。
「フルサイズミラーレスでバリアングル」というカメラは、CANON以外にはないので、貴重です。
では次に、価格算出の根拠である『過去に発表された同等ランク製品の価格とスペック』を見ていきましょう。
価格の根拠1 キヤノン EOS 5D MarkⅣ発売時の価格
まずは、EOS 5D MarkⅣの価格とスペックを見てみます。
発売時の価格 | ¥420,388 (出典:価格.com) |
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シャッター | 7コマ/秒 |
C4K動画撮影 | 29.97fps |
有効画素数 | 3040万画素 |
ボディ内手ブレ補正 | なし |
可動式モニタ | なし |
AF | 61点 |
キヤノン EOS 5D MarkⅣは、プロ向け、ハイアマチュア向けの高スペックな一眼レフカメラです。(EOS 5D MarkⅣの使用レビュー記事はこちらにあります)
EOS R5は、今 EOS 5D MarkⅣを持っている人がまさに買い替えたくなるスペックを持つカメラ。
なので、EOS 5D MarkⅣの発売時の価格は、EOS R5の価格を予想する上で重点的に見るべき最重要データです。
EOS 5D MarkⅣは、発売時40万円台前半。
価格の根拠2 ソニー α9Ⅱ発売時の価格
次に、フルサイズミラーレスカメラメーカーで1番売れているSONYのα9Ⅱを見てみます。
発売時の価格 | ¥539,550(出典:価格.com) |
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電子シャッター | 20コマ/秒 |
メカシャッター | 10コマ/秒 |
4K動画撮影 | 30p |
有効画素数 | 2420万画素 |
ボディ内手ブレ補正 | 5軸 |
可動式モニタ | チルト式 |
AF | 693点 |
キヤノンがなかなかフルサイズミラーレスを発売しなかったので、先行してフルサイズミラーレスカメラを販売していたソニーに乗り換えたユーザーが大勢いたと言われています。
高速シャッターと、AF測距点の多さがソニーの α9Ⅱの魅力。
α9Ⅱ発売時の価格は50万円台前半です。
EOS R5はいくつかのスペックでα9Ⅱを上回っています。
となると、α9Ⅱよりも高い価格がつくかもしれません。
しかし、戦略的に値ごろ感を感じる少し安めの価格をつけ、ソニーから一気にユーザーを奪う作戦に出ることも考えれられます。
価格の根拠3 ソニー α7R IV発売時の価格
ソニーのフルサイズミラーレスをもう一つ比較します。α7R IVです。
発売時の価格 | ¥387,827(出典:価格.com) |
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シャッター | 10コマ/秒 |
4K動画撮影 | 30p |
有効画素数 | 6100万画素 |
ボディ内手ブレ補正 | 5軸 |
可動式モニタ | チルト式 |
AF | 567点 |
まだ発売されて日の浅い、ソニーの高画素フルサイズミラーレスカメラα7R IV。
α7R IVは有効画素数がすごいです。6100万画素もあります。他機種を引き離し、ダントツに高いスペックです。AF測距点数も567点と、圧倒的な多さを誇ります。
このスペックで価格は30万円台後半です。
ところで、R5は画素数がまだ発表されていません。過去の傾向から推測すると、キヤノンは画素数追求にはこだわっていなさそうです。
α7Rシリーズはキヤノンからユーザーを奪ったとも言われている機種。
R5の価格を予想するためにはα7Rシリーズの価格は見る必要があります。
α7R IVの発売時は30万円台後半です。
価格の根拠4 ニコン Z7発売時の価格
ニコンはキヤノンと双璧をなす一眼レフカメラのメーカーです。ニコンのフラッグシップ的なフルサイズミラーレスカメラZ7の価格も参考にします。
発売時の価格 | ¥393,653(出典:価格.com) |
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シャッター | 9コマ/秒 |
4K動画撮影 | 29.97fps |
有効画素数 | 4575万画素 |
可動式モニタ | チルト式 |
AF | 493点 |
ニコンのフルサイズミラーレスZ7は有効画素数の多さとAF測距点の多さが魅力ですね。
今回リストアップした中ではソニー α7R IVと近いスペックです。
Z7の価格は30万円台後半で、価格もソニー α7R IVと似ています。
価格の根拠5 パナソニック LUMIX DC-S1H の販売価格
もう1つ、パナソニックのフルサイズミラーレスカメラ LUMIX DC-S1Hを見てみましょう。
発売時の価格 | ¥549,868(出典:価格.com) |
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メカシャッター | 電子先幕時9コマ/秒 |
4K動画撮影 | 59.94p |
有効画素数 | 2420万画素 |
ボディ内手ブレ補正 | 5軸 |
可動式モニタ | チルトフリーアングル |
AF | 225点 |
フルサイズミラーレスで、最後に参考とする製品は、パナソニックの LUMIX DC-S1Hです。
LUMIX DC-S1Hの魅力は、ボディ内5軸手ブレ補正と4K動画撮影のフレームレートの細かさでしょう。
動画撮影時に威力を発揮しそうな、ユニークなフルサイズミラーレスカメラです。
価格は50万円台半ば。
発表スペックを R5とDC-S1Hで比較すると、R5の方が多くのポイントで上回っているように感じます。
となると、スペックから推定すると、R5はDC-S1Hよりも高い値段になってもおかしくはないですね‥
価格の根拠6 キヤノン1DX MarkⅢ発売時の価格
最後に、キヤノンの一眼レフカメラの最高峰、2020年に発売されたばかりの1DX MarkⅢのスペックと価格を見てみます。
発売時価格 | ¥791,999(出典:価格.com) |
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ファインダー撮影シャッター | 16コマ/秒 |
ライブビュー撮影シャッター | 20コマ/秒 |
5.5K動画撮影 | 59.94p |
4K動画撮影 | 59.94p |
有効画素数 | 2010万画素 |
ボディ内手ブレ補正 | なし |
可動式モニタ | なし |
AF | 191点 |
シャッター速度がものすごいです。他の製品をグーンと引き離す、圧倒的な速さ。
動画撮影の性能も優れています。
ただ残念ながらボディ内手ブレ補正はありません。
さて、1DX MarkⅢはR5と同じキヤノンの製品ですから、価格の付け方には共通点があることでしょう。
1DX MarkⅢの価格は791,999円です。
スペックをじっくり見ると、R5の方が1DX MarkⅢより優れている項目が複数あります。
動画撮影性能や、手ブレ補正、AFの機能はR5が勝っています。
ということは、R5は1DX MarkⅢより高い価格がつくのでしょうか?
しかし「R5は1DX MarkⅢより高くなる」とは言い切れない気がします。
その理由は1DX MarkⅢとR5ではターゲットとするユーザー層が少し違うと思うからです。
ユーザーの数が価格に及ぼす影響を考察
ユーザーの数、すなわち見込み販売数量が、価格決定に及ぼす影響は大きいだろうと思うんです。
それを踏まえて、1DX MarkⅢとR5で想定ユーザーの数に差があるかどうか、考察してみました。
CANON 1DX MarkⅢの想定ユーザー
CANON 1DX MarkⅢの想定ユーザーは以下です。
- スポーツ報道撮影など高速シャッターを必要とするプロカメラマン
- 野鳥、野生動物など高速シャッターを必要とする富裕層のアマチュアカメラマン
『素早く動く被写体の撮影』をお仕事とするプロカメラマン、アマチュアカメラマンが、ユーザーとして想定できす。
高額な製品ですから、投資できる方、投資に見合ったリターンが期待できる方、資金力のある方がターゲットでしょう。
CANON R5の想定ユーザー
CANON R5の想定ユーザーは、以下の感じではないでしょうか。
- 商品撮影、イベント撮影、ウエディングなどを撮影するプロカメラマン
- カメラのスペック、機能に総合的にこだわるアマチュアカメラマン
シャッター速度だけでなく、スペック全体を総合的に見て、自分に必要かどうか判断するタイプのプロカメラマン、アマチュアカメラマンがR5の主な購買者になると思われます。
1DX MarkⅢ想定ユーザーとR5想定ユーザーの人数差
1DX MarkⅢが欲しい人とR5が欲しい人の数はどちらが多いでしょうか?
「1DX MarkⅢ絶対欲しい人の数」 <「R5絶対欲しい人の数」
私は、R5ユーザーの方が多いだろうと思います。
1DX MarkⅢは一点で突き抜けた性能を持ち、過酷な環境での使用を想定して、徹底的に堅牢性が重視された贅沢な作りです。重量も重いので使用するユーザーを選びます。
1DX MarkⅢを選ぶユーザーは、価格がたとえ高くても、引き換えに得られるものに大きな価値を感じられる人でしょう。こうした人の数はそう多くはありません。
一方、R5のスペックを見ると「使いやすさ」に直結する部分が従来品よりも大きく向上しています。たとえばAF性能の「犬猫鳥の全身顔瞳に対応」などです。プロ、アマカメラ万双方のを便益を重視し、幅広いユーザーに価値を感じてもらえそうな製品です。
R5については、過去製品からの買い替えを促し、他メーカーからの乗り換えも取り込みたいでしょうから、勝負に出た価格をつけることも充分考えられます。
もろもろ含めて考察した結果が
- 予想高値¥600,000
- 予想安値¥450,000
です。
果たして、どうなることでしょう。
EOS R5の価格を予想のまとめ
既に販売されている製品と比較して、CANON のEOS R5の販売価格がいくらになるのか予想しました。
発表されているスペックと、推測したスペックをあわせると、ほぼ理想のスペックのカメラです。
うーん、EOS R5を買ったらレンズも買い換えたくなることでしょう‥
EOS R5で使えるRFレンズは画質は素晴らしそうですが、大きくて重くて高いものが多いので、悩みどころですね。
2020.5.26 EOS R5最新価格の噂キャッチ
2020.5.26 EOS R5の価格についての最新情報をキャッチしました。
以下は、キヤノン製品情報の噂を頻繁に掲載しているアメリカのWEBサイト『Canon Rumors』の投稿記事です。
Canon EOS R5 launch price will be below $4000 USD [CR3] #EOSR5 https://t.co/NjAdZOerzL pic.twitter.com/HK1vy9JOFe
— Canon Rumors (@canonrumorsguy) May 26, 2020
翻訳しますと
Canon EOS R5の発売価格は$ 4000 USD [CR3]未満になります
と言っています。
もしEOS R5の価格が$4000未満の$3999だとすると、本日(5/26)のドル円が107.7円くらいなので、掛け算しますと
3,999✕107.7=430,692
約430,000円です!
私が予想した最安値よりも安いっ!
くうー、期待が高まりますね。
2020.7.9結果発表
2020.7.9キヤノンマーケティングジャパンのYouTubeチャンネルで、正式にR5とR6の発表がありました。
R5・R6発表を聞いた所感を記事にまとめています。
購入検討の参考にしていただけると嬉しいです。