故・新山清さんの生誕110年記念の写真展を見てきました。新山清さんは、何気ない風景を独特の視点で切り取りアートに昇華した作家です。
新山さんの作品では、動物も人も石も花も建造物も、同じ価値としてとらえられているように見えます。写真にデザインする行為の前に全ては等価値で、何事も区別せず素直に眺める仏教的な視点を感じます。
シンプルでミニマムですが温かみもあって、私大好きなんですよ。
写真展の概要
この展示には、ヴィンテージプリントとモダンプリントの2種類が展示されています。
【ヴィンテージプリント】
作家自身がプリント、もしくは作家の指示で専門の職人がプリントした写真作品のことです。
【モダンプリント】
作家が亡くなった後に別の人がプリントした写真作品のことです。
作品は全てモノクロです。
カッコいいですね。デザインセンスを感じます。
↓こちらは写真集です。現在では入手困難なものもありました。
写真展の感想
新山清さんは、1969年に57歳で亡くなられているんですよね。ですから作品は全て以下のようなクラシックカメラで撮影されたものです。
フィルムで撮影された作品には、現代のデジタルカメラのシャープな画像にはない”味”があります。新山さんのプリントの作り方もあるのだと思いますが、やわらかく優しく、おしゃれです。
新山作品は海外で人気があり高く評価されているそうです。アメリカの美術館にも収蔵されています。
写真展のDM
↓こちらが写真展のDMです。
写真展の基本情報
会期: 2021年9月16日〜2021年10月4日
時間:10:30〜18:30
会場:リコー・イメージングスクエア・東京 RICOH IMAGING SQUARE TOKYO
〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB
詳細: https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/community/squaretokyo/