写真家GOTO AKIさんの2021年新作写真展に行ってきました。
会場は目黒のふげん社です。なんとも表現しがたい不思議な作品群！風景というより幾何学のような‥。ぜひ見ておいて欲しい展示でした。
写真展の感想
「不思議な写真だ…」というのが、会場をじっくり1周回った感想です。
一点一点、どれも完成度が高い。フレーミングとか露出とかもう完璧に美しいです。
特に、以下の2点は「ほお〜っ」とためいきが出るような美しさ。
・モノクロの（多分蜘蛛の巣について）水滴がキラキラとビーズ細工のように輝く1点
・新品のラムネのシャーベットをひとすくいしたような清涼感ある1点
夏場にピッタリ。サーティワンアイスクリームやハーゲンダッツの店内に飾ったら、販促効果もあるんじゃないかな。クールで美味しそうな作品です。波のようにも花びら餅のようにも見えるし、1粒で3度おいしい写真。
視覚の印象がとても強いので、言葉による説明はいらないな、と思いました。
作品が持つ不思議な世界観
でもね、不思議なんですよ。なにか「不思議」な印象を受けるんです。なんでだろ？と考えてみて、以下の2つのことに気づきました。
・立体感がない
・影がない
影がないから、立体感も感じないんです。
写真というよりデザイン画のようで、奥行きを感じません。そのせいで、非現実的な感じがするような。
あんまり不思議なんで、今回は風景じゃないものを撮影したのかな？コロナだし、と思っちゃいました。でも会場設営のガイド冊子を確認したら、全作品にロケ場所あり。すべて日本の風景を撮影したものでした。
どうやって撮影しているのか？？？？？はてな、はてな、はてな…なんとも不思議で抽象的な美しい世界。
しかし元は何であったとしても、どうでもいいじゃないか‥そんな気にもさせられます。
ふつう写真を見るときは、主に使うのは視覚。でも、この写真展では、五感や記憶が刺激されるんです。
風景のはずなのにサバに見える写真があったり。まるで風景が別の何かを模してるような。先入観を捨てて、そこにある世界に没入すると、何とも楽しい感覚が広がります。
写真展に行く人への交通アドバイス
会場のふげん社は、目黒駅から少し離れています。目黒通り沿いにあり、目黒駅からはバス停3つくらいの距離。「元競馬場前」というバス停が最寄りです。バスは頻繁に出ています。
駅からの距離的には1kmくらいなのかな？歩けない距離ではないので、時間があれば歩くのがおすすめ。肉の店、神社、ドーナツ屋、個性的な花屋、アンティーク家具店など、通りに並ぶ商店が個性的で充実してて全く退屈しません。
目黒通りのこのエリアは散歩道として最高の条件を持っています。ちょっと坂ではありますが、日頃の運動不足解消で歩くなら、それもむしろ好都合。楽しい道なので、歩くのが苦になりません。
写真展帰りに寄りたいお店「目黒五十番」
ふげん社のちょうど目黒通りをはさんだ向かい側に肉まん店「目黒五十番」があります。魅惑的な赤い看板で、気になってたまらず、帰りに寄ってみました。
肉まんの種類がめっちゃ豊富で迷いまくったあげく、いちばん人気の「五目肉まん」をチョイス。
ちなみに、肉まんは持ち帰り用とすぐ食べる用のあったかいの、どちらか選べます。私は暖かい方をいただきました。お店の前にベンチが3脚設置されていて、すぐ食べる人は座って食べていけます。
幸い他に誰も使っていなかったので、ベンチは私がひとりじめ。目黒通りを行き交う人々を観察しながら、肉まんをゆっくり味わいました。私が食べてる間にも、5〜6組のお客さんがやってきて買って帰ってて、やっぱ人気店。
五目肉まん、おいしかったです。今までに食べたことのない具の構成。入ってたのはうずらの卵、たけのこ、あと何だろうか？わからない。でも味付けがおいしくて、これにしてよかった。変に個性的にしてなくて、肉まんといえばこのバランスだよね、って感じの絶妙な甘辛さ。後味もよくて化学調味料も使ってないと思う。
家族にも食べてもらいたいと思い、再び持ち帰り用を2個購入して帰途に着いたのでした。
年中無休で11時くらいから夜21時くらいまでやってるそうです。すごいな！営業時間長い。ありがたい。いいお店を見つけてしまった。
写真展行ったついでに美味しいものが食べれると、さらに楽しみが増して、展示の印象も強まるよね〜。
写真展の基本情報
会期： 2021年6月17日〜2021年7月11日
時間： 火〜金 12：00〜19：00
土・日 12：00〜18：00
月曜休廊
会場： コミュニケーションギャラリーふげん社
〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
TEL：03-6264-3665
MAIL：info@fugensha.jp
詳細： https://fugensha.jp/events/210617gotoaki/
