購入予算が3万円のカメラ初心者向けに、一眼レフカメラの選び方について解説します。予算が3万円の場合は、購入の方法と、購入するショップ選びにコツがいります。コツを知らないと、どんなところで探せばよいのか困り、非効率です。この記事では、予算が3万円の一眼レフ初心者に向けて、上手な選び方と買い方のコツをご紹介します。ぜひ最後まで読んで、自分にぴったりの一眼レフカメラを手に入れてください。
予算3万円で購入出来る一眼レフは中古がおすすめ
購入予算が3万円の場合は最新の機種ではなく中古のカメラを狙いましょう。なぜなら、最新や型落ちの一眼レフの中には3万円で購入可能な商品は存在しないからです。
予算3万円の中古一眼レフカメラを選ぶポイント
失敗せずになるべく状態がよい中古の一眼レフカメラを購入する方法を解説します。
一眼レフカメラを買う時は使うレンズもセットで予算を組む
一眼レフカメラで撮影するためには、最低限、一眼レフカメラ本体と交換レンズが必要です。
カメラ本体を手に入れただけでは写真を撮ることはできません。
予算が3万円なのでしたら、カメラ本体+交換レンズで3万円となるように選ぶ必要があります。
メーカーの型番付け法則を知りなるべく新しいものを選ぶ
カメラは新しいものほど、機能が良くなり使いやすくなっています。中古品から選ぶ時も、できる限り新しい設計のものを選んだほうが、使う上での苦労は少ないです。
機種が新しいかどうかは、機種名で検索し、メーカーのサイトからプレスリリース情報を見て発売日情報を確認すればすぐにわかります。
例えば、これはキヤノンのX6iのプレスリリースです。
https://cweb.canon.jp/newsrelease/2012-06/pr-kissx6i.html
2012年の発売の製品であり、「今からだいたい7年前の製品なんだな‥」と情報が得られます。
キヤノンの場合の製品型番付けの法則
キヤノンの場合は、同一プロダクトラインの新製品がリリースされるたびに、型番の数字が大きくなっていきます。
例えば
EOS Kiss X10>X9>X8>X7>X6>X5>X4
この中ではX4が一番古く、X10が一番新しいです。
ニコンの場合の製品型番付けの法則
D5400>D5300>D5200>D5100>D5000
この中ではD5000が一番古く、D5400が一番新しいです。
ペンタックスの場合の製品型番付けの法則
K70>K50>K30
この中ではK30が一番古く、K70が一番新しいです。
ペンタックスは10の位が奇数のみですね。
こういったメーカー各社の製品型番付の法則を知っていると、製品の古さ、新しさがざっくりとつかめるようになり、より使いやすい機材を選ぶ役に立ちます。
中古一眼レフカメラのメリット
中古一眼レフを選ぶメリットは、何といっても価格の安さにあります。
ただやはり中古カメラの場合、最新製品に比べて撮りやすさで劣っている部分があります。
しかし撮れる写真の画質は充分高いです。7〜8年前程度の製品であればWEB用途、A4〜A3サイズプリント用途で見劣りすることはありません。
中古一眼レフカメラのデメリット
中古一眼レフカメラ品のデメリットは、品質が一定でないことです。
常に一定のクオリティがキープされている新品と違い、中古品はメンテナンス状態による製品ごとの質のばらつきが大きくなっています。
撮影クオリティに影響のない外装の傷やスレなどはあまり気にしなくてよいですが、レンズについた傷や、カビは写真のクオリティに悪影響を及ぼします。
質の悪い中古品を掴まないためにはどうしたらよいのでしょうか?
中古一眼レフカメラの上手な買い方について、次の項にてご紹介します。
予算3万円で中古一眼レフカメラを買う方法
中古カメラを買う場合、法人から買うか、個人から買うかのどちらかになります。
まずは、法人から買う場合の買い方についてご紹介しましょう。
中古カメラを扱うカメラ専門店で購入する
カメラに詳しくない初心者が、中古カメラを買う相手として安心なのは、中古カメラを扱う専門店です。
中古カメラの専門店には、オフラインの実店舗とオンラインのネットショップがあります。
カメラ専門店で購入するメリット
カメラ専門店では、専門性を持ったスタッフが機材の査定をし、査定後にランク付けをします。
状態の良いものから悪いものまでSランク、Aランク、AB、Bランクと判断の基準になるランクが付き、ランクごとの詳細も解説されていますので、選びやすいです。
ランクが高ければ値段も高く、ランクが低ければ値段は安くなります。
購入後の一定期間内の返品を受け付けている店が多く、万が一購入後に不備があった場合は返品できるので安心です。
カメラ専門店で購入するデメリット
後に紹介するオークションで個人間取引をするよりも、やや割高になります。
しかし、一定の質が担保される安心料と割り切って考えれば、専門店での中古品購入はおすすめです。
次の項で、中古のカメラやレンズを実際に購入することができる専門店の例をご紹介します。
いずれも過去に私が購入経験のあるネット通販店や、実績が多く評判の良いショップです。
中古カメラ専門店【マップカメラ】
マップカメラは東京・新宿に実店舗があります。
店舗では、実際に販売中の機材を手に取って確認した上で購入することができます。
店舗の他にオンラインショップがあり、新宿に出向くことができない人でもオンライン上で同じものを購入することができます。
やや注意が必要なのは、ネット限定品があることです。店舗で現物を確認できないので、ネット上の画像と説明文で購入の判断をする必要があります。
マップカメラでは、購入すると独自のショッピングポイントがたまり、次回の購入で使用できます。また中古品として買い取ってもらう時に買取額がアップするクーポンももらえます。
中古カメラ専門店【カメラのキタムラ】
カメラのキタムラは、全国各地に支店があります。
中古の機材を実際に店頭で手に取り、状態を確認してから購入できて、非常に利便性が高いカメラ専門店です。
店頭在庫はECサイトとも連動しており、遠方の店舗の在庫品をネット上で注文して買うこともできます。
また全国に店舗網を持つキタムラならではのサービスがあります。
遠方の店舗在庫を自分の来店しやすい店に送ってもらい、状態を自分で確認した後で支払い決定できるのです。
この方法なら送料もかかりません。状態を見て納得いかなければ買わなくてもよいので、気軽に取り寄せ確認ができます。
中古カメラ専門店紹介【UCS】
ユーシーエスは東京のカメラ修理専門店です。修理だけでなく、中古カメラやレンズの販売も手がけています。
機材修理が得意な会社がしっかりとメンテナンスをかけた上で販売する中古品ですので、購入する時も安心ですし、掘り出し物が手頃な価格で見つかることがあります。(中古品販売は現在扱っていないようです。2024.3.25確認)
メルカリで購入する
対法人ではなく、個人から個人が購入する代表的な購入手段がメルカリです。
メルカリを使えば、自分が今必要とするものを、非常に安い金額で手に入れられる可能性があります。
メルカリは、様々なジャンルの品物をごく安価に手に入れるポテンシャルを持った個人間取引の場です。
メルカリで購入するメリット
メルカリでの取引は、慣例的に送料込みの値段であることが多く、総額がわかりやすいため買う方としては助かります
またメルカリはスマホの個人間中古品取引プラットフォームとしては認知度が抜群です。
このため取引量が増えていて、自分の求める商品が見つかりやすいところがメリットとなっています
メルカリで購入するデメリット
メルカリでの取引は基本的に購入後返品ができません。
出品されている商品の写真、説明、取引前のやりとりなどを通じて商品の良し悪しや、出品者の信頼性を判断する必要があります。
実物が確認できないことは心配の種で、やはり多少の不安を伴います。
出品者のほとんどは個人なので、出品されている商品の品質にばらつきがあることもデメリットです。
しかし、メルカリでの取引に慣れて、カメラの基本的な商品知識を持てるようになり、出品品の良し悪しが見極められるようになれば、自分にとっての掘り出し物に出会える可能性はあります。
まだメルカリを使ったことがないなら、アカウントだけでも作っておくと良いです。
気が向いた時に商品チェックをしていれば、「これは!」というものが、絶妙のグッドタイミングで見つかる可能性があります。
予算3万円の狙い目一眼レフカメラの事例【2019年】
予算3万円で、実際に購入できる商品を探してみたところ、以下のようなカメラが見つかりました。
ニコン D5200 18-55 VR レンズキット ブロンズ
D5200の詳しい製品情報を価格.comのサイトで見てみましょう。
その結果、次のことがわかりました。
【ニコン D5200 18-55 VR レンズキット ブロンズ 商品の特徴】
- 7〜8 年前の発売
- キットレンズと一眼レフ本体のセット
発売年は、価格.comの「プレスリリース」リンクから飛ぶと、一発で確認できます。
この商品は、標準域のズームレンズとのセットです。
標準ズームは、撮影によく使用する画角であり、レンズとセットになっているため新たにレンズを買う必要がなく、すぐに撮影開始できます。
中古品購入時の注意点ですが、必要な付属品が揃っているかどうかを見る必要があります。
具体的には以下のものが添付されているかどうか確認することが大事です。
- バッテリー
- バッテリー充電器
- レンズフロントキャップ(前キャップ)
- レンズリアキャップ(後ろキャップ)
これらはないと困るものですので、中古品購入の場合は、決済前に揃っているのかどうかを確認しましょう。
今回ご紹介した7〜8年前に発売のカメラですと、画素数は1800万画素もあり、WEB使用であれば充分すぎる画質が得られます。
1800万画素は、印刷する場合なら、A3サイズのプリントが美しく印刷できるスペックです。
3万円以下で購入できる7〜8年前発売のカメラは、充分に実用的なレベルのカメラでした。
まとめ
予算3万円以下で買える一眼レフカメラを選ぶ方法と買い方のコツをお届けしました。
予算3万円では新品の購入は難しいですが、中古品であれば実用に耐える、立派なスペックの商品が市場に出回っています。
一眼レフで撮影する写真は、画質にかかわる部品であるセンサーサイズが大きいため、やはりきれいで高精細です。
古いスマホやコンパクトデジタルカメラと比較すれば、様々な面で優れたところがあります。
一眼レフが必要な方は、ぜひ、この記事を参考に、賢く、納得の1台を手に入れてください。