東京・外苑前のNine Galleryで開催された、鈴木サトルさんの写真展「奈落」を見てきました。
作品のカテゴリーはモノクロストリートスナップです。
鈴木サトルさんの作品はこれまでに見たことがなく、私にとっては未知の作家さんでしたが‥
展示に先行する取材記事や、写真好きの友人たちのSNS投稿を見て「これ絶対私の好きな展示じゃね‥?」とアンテナがビビビと働きました。
実際行ってみて確認すると、やはりキャッチした波動はアタリで、行ってよかった写真展でした。
感想
感想を申し上げます。
ざっくりジャンル
ざっくり分類すれば、モノクロのストリートスナップです。
よかったところ
独特のユニーク、不気味、笑いの要素が混じり合った不思議なスナップ写真なのでした。逢魔が時とでも言おうか。
日常に潜む非日常世界へのつながりが垣間見えるような写真です。
でも別に怖くはないんですよ。
展示も素敵でしたが、ステートメントが素晴らしかった。
明るい気分になって、がんばろうかな、という気になります。
ユニークなところ
作家の鈴木サトルさんのお仕事は「手相」を見る占い師です。
という経歴を知ると、作風や視点が「なるほど。」と納得できる気がしました。
日常、ありふれたものを目にしても違うものが見えているというんでしょうかね‥
写真集を購入すると、かんたんな手相を見てくださるので、私もお願いしました。
結果、驚くほど当たった‥!
手相を見出すと
何かが降りてきて、勝手に喋りだすんです。だから僕は、自分では何にも考えてないんです。その人から出るものを返しているだけなんです。
といった状態になるんだそう。
こうした技能をお持ちだからこそ、日常の中の小さな変化や怪しさを察知して、スッと撮影できてしまうのでしょう。
不気味で面白いのに希望がある不思議な写真展でした。
会場
Nine Gallery(東京・外苑前)
(https://ninegallery.com/)
会期
2021年1月26日(火)-2021年1月31日(日)