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書評『ぼくたちは習慣で、できている。』要約・レビュー(著・ 佐々木 典士)

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人間がなにかを成し遂げるためには、環境を変えることと習慣化することが必要です。

ダイエットを一過性のプロジェクトとして考えるとリバウンドします。
適性体重を維持するためには、生活習慣を維持に向いたスタイルにしなければなりません。

環境は割と変えやすい。えいやと変えてみればいいです。

しかし習慣を変えるのは難しい。ということで習慣を変えたいあなたにおすすめしたいのが書籍『ぼくたちは習慣で、できている』です。

書籍『ぼくたちは習慣で、できている。』では、習慣化のための手法が50個紹介されています。

人によって刺さるポイントは違うはずなので、自分にあてはまる習慣化実現のヒントを得るためにも、一度通して読んでみることをおすすめします。

読み終わった瞬間から人生を変える習慣化に、確実に一歩近づいているはずです。

行動に対する報酬で脳を変化させる

習慣は3つの要素でできています。

  • 「トリガー」
  • 「ルーチン」
  • 「報酬」

例えば私はジム通いの習慣化には成功しています。
習慣化の成功の元も、この3要素で説明できます。

  • トリガー ・・・水曜と土曜
  • ルーチン ・・・いつものグループレッスンに参加する
  • 報酬 ・・・筋肉への刺激、正しいことをした満足感

深い満足感を得る秘訣

深い満足感を味わうためにはドーパミンだけではダメ。
ストレスを感じることで分泌されるコルチゾールを組み合わされることで、強烈な満足感を得られるというのだ

つまり、「好きなことだけしている」状態では、深い満足感は得られないのです。
苦しみと組み合わせてこそ、強い満足感が得られます。

人が辛いのに走るのは、脳がこんな風に働くからという理由があります。

やめたい悪癖を簡単にやめるには

風邪を引いても、世界観は変わる。故に、世界観とは風邪の症状に過ぎない。 ーーーチェーホフ

何かをやめたければ、物理的な転機を活用するとやめやすいんです。

そういえば私も以前何の苦労もなく禁煙に成功した経験があります。

ある大晦日の夜、クラブのトイレでぶっ倒れてそのまま入院し、病院なのでタバコをすうこともなく数日過ごし、退院後はなぜかもう吸いたい気持ちがなくなっており、喫煙しない人という属性を手に入れて現在に至る..という次第。

コレなんかも完全に入院を機に世界観が変わった好例です。

失敗の記録をつけて、言い訳を振り返る

失敗の記録をつけていって、どんなことに言い訳を作り出して失敗したのか記録する。
似たシチュエーションがまた訪れた時に対応しやすくなる
選択の瞬間を振り返る事が大事。

それが失敗の言い訳であっても、習慣を達成するための決定をしたのだとしても。

記録をつけることで自分の隠された傾向がわかってくるそうです。

なしくずし的にダメな方に落ちていくきっかけが何だったのか、記録を見返すと明らかになってきます。

ただ記憶の中で振り返るだけではだめで、必ず、記録してそれを見返すことが重要。

なぜなら記憶は、都合のいいように塗り替えられるから。

行為を選択した瞬間を振り返ることが重要。

  • 習慣化を達成するための決断をいつしたのか
  • やらない言い訳を作り出したのか

どの分岐点で重要な選択が行われたのか、振り返るために、記録は本当に重要です。

超小さい目標をやり遂げよう

失敗で自己否定感が生まれる

自己否定感はネガテイブな感情で、ネガティブな感情が人間が持っている「やり遂げるリソース」を浪費して、意志力が失われます。

失敗しないようにするにはどうしたらいいか?

目標はバカバカしいほど小さいほうがいい

超超超ちっちゃい目標を設定して、実行すればいいんです。

超ちっちゃい目標を実行すれば、「せっかく」感が出てきて、「もう少しやろうかな」となる。

なにしろ、最も難しいのが「始めること」なので、始めてしまえば勝ったも同然。

いいから毎日やる

  • 「週に1回やる」
  • 「2〜3日に1回やる」
  • 「2日に1回やる」

の方が、「毎日やる」より、難易度が高いんです。

なぜなら
「今日はやる日だったっけ?」
という迷いが発生し、脳での判断が必要となり、脳に負担をかけてしまうから。

「いいから毎日やる」方が簡単なんです。

小さいことでいいから、『毎日やる」目標を作りましょう。


失敗と自己否定感を切り分ける

失敗は繰り返してもいいけど、失敗して自分を責めてしまっては良くない。
失敗しても自分を否定しないこと。

そのためには、できたことの方に目を向けるようにすれば良いのです。


やるほど高まる自己効力感

何か一つやり遂げられると、それが自信になって、他のこともやれると思うようになるんです。
自己効力感って、「自分はできる!」って思うこと。

自己効力感を持つに至るには、「とりあえずやってみる」ことが大事。
ここでもやっぱり「いいからやる」。

成長を意図的に求めてドーパミンを出す

ドーパミンは予想外の新しいことに出会った時、今までにしたことのない行動をした時にたくさん分泌されます。

これはその昔、新しい情報を得たか、得なかったかが、人類の生存に大いに影響した頃の名残なのではないか。

人類のハードウェアは50万年前くらいからほとんど更新されていないわけで、その頃最適だった習慣がアップデートされずに今も続いているってこと。

不安や痛みは必要

痛みを感じなければ骨折していても気づかず、患部をかばわずにさらに悪化させてしまう。
不安がないと後先考えずに無謀な行動をとってしまう。
不安があるから計画を立てられる。
痛みも不安も必要なもの。

人はその人が1日中考えている通りの人になる

1日に何度も何度も考えたことがその人の人格を作っていく。

脳の回路は、何度も血流が流れることによって、太くなっていく。何回も考えると、その回路が強力になっていく。それは、生物学の実験で実証されています。

日頃繰り返し考えていることが如何に重要か?今回のレビューはこの言葉で締めたいと思います。

ぼくたちは習慣で、できている。と同じ著者による、ミニマリスト指南本。

2015年のビジネス本ベストセラーだから、手にとった事がある人も多いかも?

自己啓発本に多い、マウンティングまがいの恫喝がなくて、淡々と読みやすいです。
断捨離したい人、この本は必読ですよ。

ミニマリストになって、ものに煩わされなくなった後にたどり着いた地平が「習慣化」

人生を変えたいな、と思っているなら、どちらの本も読んでおいて損はないです。

ABOUT ME
ちゃんまり
東京在住・国際ポートレート協会認定プロフェッショナルポートレートフォトグラファー ご相談ご依頼はお気軽にどうぞ。

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