女子の旅行用荷物の中で、最もかさばり、最も重量が大きいのが「コスメ」です。
衣類やその他の備品を最低限に抑えて旅行用リュックやスーツケースに詰めていくと、案外軽くてコンパクトにまとまっていきます。
しかしここで油断していると、どんでん返しが。まだ肝心のコスメをつめていません。
というのも、コスメは出発直前まで休みなく使用しているものなので、パッキングの一番最後まで、旅行用荷物に入れることができないから。
出発当日の身支度をすませ、いざ出発最終段階でまとめたコスメを荷物に追加すると、あれれ?
途端にずっしりと重量負担が増えるのです‥。
それもそのはず、コスメは荷物の中でも最も重たいカテゴリー。
化粧品の主成分は水です。
コスメを軽量化せずに、旅行用荷物全体の軽量化が計れるわけがありません。
しかし、逆に、コスメを軽量化すれば、旅行荷物全体の飛躍的な軽量化に成功します。
荷物の軽さはフットワークの軽さに直結するので、なんとしてもこの部分でブレイクスルーしたいものです。
私は研究と試行の結果、軽量化に一定の効果を出しております。
その成果をご紹介しますので、楽しく有意義な旅行を楽しみたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね〜。
めっちゃ長文になってしまったので、結論だけ知りたい方は から読めばOKです!
考え方から知りたい方は、ぜひ全文お付き合いください。
軽量化対策【1】絶対に必要なコスメを洗い出す
削る前に、まずは必要なものを洗い出すことから始めます。ココ大事です。
さて、コスメは大きく分けると
- スキンケアコスメ
- メイクアップコスメ
の2つに大分されます。
それぞれについて検証してみましょう。
絶対に必要なスキンケアコスメ
前提として、スキンケアコスメにおいて最も重要な役割は
「汚れを落とすこと」「保湿すること」「紫外線を防ぐこと」
の3つです。
これは私が以前、セラピストスクールでフェイシャルケアの勉強をしていた時に教わった情報なんですけどね。
大事なこの3つの目的を達成するために必要なコスメは、削るわけには行きません。
削るなら、それ以外の目的用コスメからということになるでしょう。
必要な化粧品をまとめてみます。
- 汚れを落とす化粧品‥クレンジング、洗顔、シャンプー
- 保湿する化粧品‥化粧水、美容液、乳液、トリートメント
- 紫外線を防ぐ化粧水‥日焼け止めクリーム
この3種の役割のコスメについては削れない‥ので、役割を保持しつつ、全体を減らすことを考えます。
絶対に必要なメイクアップコスメ
メイクアップコスメは、なければないで過ごせます。
その証拠に1日家にこもっている日は全くメイクアップコスメを使いません。
そんな私も「ちょっと今日は電車に乗って港区まで‥」という日にはやっぱりメイクをしちゃいます。
刷り込みと言えば刷り込みですが‥
というわけで、メイク用コスメも、旅行で荷物を減らしたいからと言って、削るわけにはいかない荷物のひとつです。
さて、メイクの大義名分を確認したところで、一通り顔を作り上げるのに必要なアイテムとは何でしょうか?
顔の構成要素から考えるに、以下の用にブレイクダウンできます。
- 肌作りに必要なアイテム
- 眉毛作りに必要なアイテム
- 目元構築に必要なアイテム
- 口元構築に必要なアイテム
- 髪型の構築に必要なアイテム
この役割を果たすメイク材料を、できるだけコンパクトに用意すれば軽量化が実現するわけです。
軽量化対策【2】兼用できるものは兼用する
効率化対策の王道は、集約です。
役割が似ているのに、なぜか複数のアイテムを使用しているとか、ちょっとしたこだわりのためにプラスアルファのアイテムを使っているのであれば、省けるものがないか精査します。
私の場合は‥普段使用しているスキンケアアイテムは以下です。
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- 日焼け止めジェル
- クレンジングオイル
- シャンプー
- トリートメント
- またはオールインワンジェル
兼用できるものを兼用して、集約を考えた結果、旅行用としては以下までアイテムを減らせました。
- オールインワンジェル
- 日焼け止めジェル
- クレンジングオイル
- リンスインシャンプー
メイク関連アイテムは以下です。
肌づくり関連アイテムリスト
メイクアイテムは、パーツ毎にじっくり検証してみます。
- 下地
- BBクリーム(複数)
- リキッドファンデーション
- コンシーラー
- ベビーパウダー
- UVカットパウダー
- ファンデーション
- ファンデーション用ブラシ
- 光沢パウダー
- クリームチーク
- パウダーチーク
- チークブラシ
平時は気になる部分をカバーして、出来る限り若々しく見せるために、多数ののアイテムを塗り重ねて、自己演出しているわけで、効果を盛り続けた結果、このようなラインアップに‥
しかし、ぶっちゃけ他人はそこまで人の顔をじっくり見ていません!
と現実的にポジティブに都合よく意識改革して、再度必要なものは何か?あらためて考えてみると。
- BBクリーム
- UVパウダー
- クリームチーク
といった感じで、1品で複数の役割を持つコスメに変更できて省コスメ化が実現しました。
何だかFPさんによる家計の無駄の見直しみたいですね〜。
おそらく本質的な考え方は同じなんでしょう。
この考え方に基づき、他の必須メイクアイテムの兼用化・アイテム減らしを進めたところ、以下のようになりました。
眉毛作りに必要なアイテム
- アイブロウパウダー
- アイブロウブラシ
圧縮!
- ブラシ付きアイブロウペンシル
1品で済んだ‥!
目元構築に必要なアイテム
- 黒ペンシルアイライナー
- 綿棒
- 焦げ茶アイシャドウ
- 馴染み色アイシャドウ
- ハイライトアイシャドウ
- マスカラ
- ビューラー
- ホットビューラー
多いって?年齢を重ねるとともに、カバーすべき部分がどんどん増えていくものなのですよ‥
圧縮!
- 黒リキッドアイライナー
- 茶ジェルアイライナー
- ハイライトアイシャドウ
- マスカラ
- ビューラー
口元構築に必要なアイテム
- 色付きリップクリーム
- リップペンシル
- 口紅
圧縮!
- 色付きリップクリーム
- リップペンシル
ちょい減った。
髪型の構築に必要なアイテム
- シャンプー
- トリートメント
- 小型ワックス
圧縮!
- リンス不要のシャンプー
- 小型ワックス
これも減らなかった‥
軽量化対策【3】全てのアイテムを小分けまたは小型商品を選ぶ
目新しくはないですが、地味に効いてくる対策です。
高級化粧品は高額な販売価格とのバランスを取り、値段が高くてもユーザーが納得して購入に踏み切れるよう希少な成分を配合し、売り場の装飾やネーミング、販売員の作法まで、あらゆる面でラクジュアリー感を演出します。
使用する容器も例外ではなくラグジュアリー感を演出するよう設計されているので、とても凝ったデザインと質感を持っています。
高級な化粧品ほど容器が重くてかさばるのはこのためです。
例えば‥この商品など、とてもゴージャスな容器に収められています。
ただ、容器ごと旅行に持っていって使うことは想定されていないのだと思います。まあ、ちょと、かなり、重くて使い勝手がいいとは言えません、このままでは。
普段、高級ブランドコスメを愛用しているなら使う分だけとって、小型の容器に移し替えましょう。
小分けする時はこんな感じの容器が便利です。
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100均でも小分け容器は入手できますが‥
この小分け容器は、次の2点において、使い勝手が非常に良いです。
- フタが平らで自立すること
- シリコン製でやわらかく、容器の腹を押すと快適に中身が出ること
特に、海外に渡航される方は、水分の多いコスメの圧縮は死活問題かと思います。
機内に持ち込める水系コスメの容量には、細かい規制があります。
液体物の持ち込みについて(国際線)
100ml(g)以下の容器に入った液体物で、容量1リットル以下のジッパーの付いた再封可能な透明プラスチック製袋に、余裕を持って入れてください。
ぜひ、ご紹介した方法で荷物を圧縮してください。
スキンケアアイテムはご紹介したやり方で小分け可能なのですが、メイクアイテムの小分けは実際、難しいです。
小分けが難しいメイクアップコスメについては小分けをあきらめて、最初から小さいサイズのものを使うのが良いかと思います。
小サイズコスメの調達法ですが、私のおすすめは、ドラッグストアで入手できるプチプラコスメと無印良品のメイクコスメから選ぶことです。
プチプラコスメは、ラグジュアリー系のコスメと違い、コストを出来る限り低く抑え、低価格を実現しています。
そのため容器も簡素なプラスチックを用いており、容量も少なく、コンパクトでかさばらない軽い製品に仕上がっているのです。
無印良品も価格的にはプチプラコスメの一種ですね。
ブランドコンセプト的にシンプルで装飾のないプラスチックパッケージで、使い切れる少量サイズになっています。
旅行用にはうってつけです。
軽量化対策【4】化粧ポーチも軽量小型化→ジプロック推奨
化粧ポーチも、軽量にしましょう。
軽くて上部な化粧ポーチとして、何よりおすすめなのはジプロック。
丈夫で透明、万一容器の密閉が不十分で水漏れしてもカバーできる確かな防水機能。
そして軽量。
ジプロックは現代人の生活の味方ですね〜
機内に持ち込むコスメの収納にはMサイズがちょうどぴったりです。
軽量化対策【5】道具が不要なアイテムを取り入れる
アイシャドウやマスカラなど「材料」の他に、メイクには、ブラシやビューラーなどの「道具」が必要となります。
この道具がばかにならない。
そこそこかさばるんですよね。
これもカットできればそれに越したことはないです。
不可能ではないです。
「パウダーアイシャドウ+アイシャドウブラシ」
を「クリームアイシャドウに替えて指で付ける」
みたいな工夫をすれば、道具が一つ減って省力化ができますので、思考停止しないでいろいろやってみましょう。
全てのメソッドを取り入れたコスメ軽量化の成果まとめ
さて、私が全ての軽量化メソッドを取り入れて実現した、最強のトラベルコスメラインナップは現在以下となっております。
スキンケア編
ナチュリエハトムギ保湿ジェル+小分け容器
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ナチュリエハトムギ保湿ジェルは、大容量でプチプラで、ナチュラルなイメージで大人気のハトムギスキンコディショナーブランドから誕生したオールインワンジェルです。
ナチュリエハトムギ保湿ジェルは、ジェルだけど保湿力もばっちり。なので、他のアイテムをプラスする必要がない。
べとつきもないですし、塗ってすぐに日焼け止めやBBクリームを塗ってもモロモロすることなく、とても使い勝手が良いです。
しかもオールインワンジェルとしては大容量の180gで、コストパフォーマンスも良いイチオシのジェル商品です。
何度もリピートしております。
日焼け止めアリージェル+小分け容器
ガチの日焼け止めは資生堂かカネボウから選んでいます。
さらに、肌へのあたりの優しさと紫外線ブロック力の両立は、そこそこ肌に優しい成分を配合した、ある程度の価格帯以上の化粧品じゃないと実現できないのでは?と考えた上でのセレクトです。
今年はカネボウ(クラシエ)から選んでいますが、来年は資生堂かも。
リンスインシャンプーVINシャンプー+小分け容器
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シャンプーとリンス(トリートメント)が合体したリンスインシャンプーなら容量も減ってシャンプーにかかる時間も減って一石二鳥。
ただ、「洗う」と「潤す」を一体化するって無理のある行為だと思うので、あまりに低価格の製品だと粗悪な界面活性剤を使っているのではないかと、心配。
その点、このイオニートのVINシャンプーは美容院でも使用している、頭皮と髪にやさしいリンスいらずシャンプーです。
私も行きつけの美容師さんに教えてもらって存在を知りました。
泡立てて、頭皮に押し付けるようにして5分置くと頭皮のクレンジングにもなる逸品です。
リンスいらずシャンプーとは思えないとても優しい洗い心地で、なくなるとリピート購入しています。
ニベアクリーム
ニベアクリーム1本あれば、手足や首の保湿に使えるし、少量をヘアクリーム代わりにもできます。
コンパクトで用途が広く、値段も安く、どこでも手に入るお役立ちクリームです。
なかでもこの小型のチューブタイプは最後まで衛生的に使えるし、サイズが小さくて軽く、使い勝手の良いサイズで持ち歩き用におすすめです。
メイクアップ編
カネボウ フレッシェルBBクリーム ミディアムベージュ+小分け容器
下地、UVカットクリーム、ファンデーションの役目を持つBBクリームは、時間短縮したい女子のメイクプロセスに革命をもたらしたベースメイクアイテム。
各メーカーから販売されているので、1つだけ選ぶのは難しいかもしれません。
私は、BBクリーム黎明期から存在していた、カネボウ(クラシエ)のフレッシェルシリーズを長年愛用し続けています。
夏はUVカットタイプ
冬は保湿重視タイプ
季節により使い分けています。
フレッシェルのBBクリームは、肌に付けた感触が自然で、伸びもいいので扱いやすいんです。
こだわりは、色の選び方。2種類あるのですが、濃いめのミディアムベージュの方を選ぶのがポイントです。
薄い方を選ぶとかなり白めに仕上がるため、顔だけ浮いちゃいます。
若々しく、自然で健康的に見せたいならフレッシェルのミディアムベージュです。
セザンヌ UVシルクカバーパウダー
これ、めっちゃおすすめです。
2019年新発売のセザンヌのUVパウダーです。
お手頃価格のプチプラコスメなのに、ミラーもついていて、SPF50のPA++++と強力な紫外線カット効果を持っています。
その上パフもついて、容器がプラスチックで軽く、小さめのプレスドパウダーなのでかさばらず非常に使い勝手がいい。
そして仕上がりもとてもきれいなんです。
付けてると肌をほめられます。
ダイソー エスポルール クリーミーチーク
ダイソーにて、こんなに使い勝手の良いクリームチークが出ているって最近まで知りませんでしたー。
見た目はキヤンメイクの同ジャンル商品に酷似。
色の発色がキャンメイクよりやや薄めで、そこがいい。
キャンメイクはポップな色出しで、妙齢の女子的にはやや顔から浮きがちでした‥。
ダイソー製のエスポルール クリーミーチークの方はその点、控えめな発色で、ちょうどよい。
特に、このピンクベージュという色味が使い勝手が良いのでおすすめです。
セザンヌ ブラシ付きアイブロウ繰り出し
一本で眉全体を描けるので、少荷物化、少手間化が可能になる繰り出し式眉用シャープペンシル。
色はオリーブブラウン02が、濃すぎず薄すぎず赤みに転びすぎず絶妙に顔色に馴染み、おすすめです。
セザンヌ ジェルアイライナー ブラウン
やわらかめのジェルアイライナーで、アイライナー兼アイシャドウとして使用します。
広めに目のキワに塗って、綿棒でぼかすと定着度の高いクリームアイシャドウ的に使えます。
私は赤みのないブラウンが良いのでブラウンを選んでいますが、赤み寄りが好みの人にはバーガンディなど、他の色もあります。
書き心地が良くて、失敗しないアイライナーなので、おすすめです。
セザンヌ ブラックアイライナー細芯 ブラック
セザンヌの筆ペンタイプのアイライナーは2種類あるけど、太い方が私はおすすめです。
ちょうどいいコシがあって、極細より断然描きやすくて時短になります。
太い方でも「細芯」という名前なので、ご注意あれ。
無印良品 ソロアイシャドー
荷物軽減のため、アイシャドウはブラシを使わず指で塗ります。色を選べば指で塗っても問題ありません。
無印のピンクのソロアイシャドーならムラにならず、ブラシを使わなくてもきれいに仕上がります。
パウダー面を指でなでて、ささっとまぶた全体にぼかすだけ。
まぶたが明るくなって、顔が生き生きします。
ヒロインメイク ボリューム カールマスカラ
これは好み&体質によると思うのですが、私のマスカラ選びの最重要ポイントは「カール力」。
その点、ヒロインメイクのボリューム カールマスカラは超合格点。
1日つけていてもビューラーで上げたまつげが下がってこない。
そして、もうひとつ利点があります。それは、
ブラシ部分がまっすぐ
なこと。
昨今のマスカラにはブラシ部分がカーブしているものが多いのですが、私はあれが苦手。
なんかうまく扱えないんです。
ということで、何年も愛用してます、ヒロインメイク ボリューム カールマスカラ。
資生堂マキアージュ エッジフリーアイラッシュカーラー
このビューラーは、まぶたに当たる部分のカーブがちょうどいいです。
確か、現代日本人女性のまぶたのカーブを研究して、それに合せて、従来品とは違うこのエッジフリーアイラッシュカーラーを開発したと、発売当時資生堂さんがPRしていたように思います。
もっと小型のタイプもありますが、うまくつかいこなせませんので、かさばるけどコレ使います。
mediaリップペンシル
シャーペンタイプのやわらかいリップペンシルなので、縁取り&中の塗りつぶしにも使えます。
サイズも小さく軽く、旅行にもぴったりです。
メンソレータム リップフォンデュ ポピーオレンジ
オレンジの色がつくリップクリームです。
色付きリップは口紅に比べて発色が控えめな傾向があります。
口紅代わりに使うなら、色付きリップクリームはなるべく色づきが良さそうなものを選ぶのがポイントです!
メイクポーチ編
ジプロックM
鉄板、旭化成のジプロックです。
コスメ収納にはMサイズが丁度よし。
中でも、ジッパータイプがおすすめです。
ジッパータイプじゃない方はプチプチ止めていかなきゃいけなくて、あれ結構ストレスなんだよね。
まとめ
ハイ、ちゃんまりのトラベルコスメ軽量化まとめでした。
この手法で、だいぶ減らすことができます。