本レビュー

[書評・要約・レビュー] 橘玲著『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』個人として生きのびるための戦略がわかる本

働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』は、日本の社会で暮らし、危機意識を持ち「何とかしなくては‥」と悩んでいる次のような人におすすめです。

読めば、個人として生きのびるための戦略がわかります。

  • 毎日閉塞感を感じている人
  • 満員電車に乗りたくない人
  • これからの働き方の方向性、ヒントを知りたい人
  • 今後の働き方の方向性に迷う中高年会社員

逆にオススメでない人は次のような人。

  • 自分から変わる気がない人
  • 受け身の人
  • 誰かが何とかしてくれると思っている人
  • 依存して生きていきたい人

『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』の活かし方

『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』は、これからの世界が向かう流れ、今の世界の構造をさらっと説明した本です。

なので、まず世界の状況を把握するために使います。その後、自分に向いた生存戦略を立てるために使いましょう。最後まで読めば、どう生きていけばいいのか、だいたいの方針が立てられるようになります。

『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』の要約

さて世界は今どんな状況になっているのでしょうか。エビデンスや調査データと共に結論が示されます。
論理的に展開されますので信憑性があり、説得力もあります。

重要な論旨は以下の通りです。

  • 社会はリベラルに向かっている
  • 知能により経済格差が広がる
  • 日本は前近代的な身分差別が残る閉鎖的な社会である
  • 10年後には現在の形の『会社』はなくなり『サラリーマン』は絶滅する
  • 日本の変化は欧米の周回遅れとなっているので、未来がどうなるのか予想し、準備することができる
  • 個人レベルで未来を予想してリスクと変化に備える

日本に存在する様々な理由の身分差別

日本には様々な身分差別が存在します。例えば、以下のような。

・年齢差別
・性差別
・身分差別(正社員と非正規雇用)
・戸籍制度(イエ制度)

このような前近代的な差別を含む「会社」制度は、うまく回らなくなってきています。リベラル化する世界の流れからは取り残されており、効率も悪いです。

『サラリーマン』は、バックオフィス+中間管理職+スペシャリストの機能を中途半端保有する日本独自の「身分」を持つ存在です。しかしグローバルな雇用制度の下では、そういった身分が存在できる余地はありません

特殊な身分なので、10年後には絶滅しているであろう、と断言されています。

流動性が少なく閉塞感しかない日本の会社で、人生100年時代に精神を病まずに60年働き続けることは非現実的。

もしできたとすると、ごくごく少数の超珍しいレアパターンであり、現実にはほぼ存在しないでしょう。

「差別」とは「合理的に説明できないこと」

出典『働き方2.0 vs 4.0』P91

ちゃんまり
ちゃんまり
合理的に説明できないのに存在する謎ルール、謎制度、謎の先入観、たくさんありますよね。

差別と非合理と非生産的な会社が存在する理由

非合理的なのに、会社が存在する理由は「全ての偶発的な事態に備えた完備契約を結ぶことが難しいから」です。

ちゃんまり
ちゃんまり
全ての例外事項に備えた契約書を作る!みたいなことですね!

ただし、日本型の会社と会社員は存在理由がなくなっていくので、近いうちになくなります。そんな時代にどう生き延びるべきなのか

日本で生き延びるために採るべき戦略

日本で生き延びるために採るべき戦略は以下の通りです。

【1】知識と人脈をギブする
【2】専門性を磨く
【3】フリーエージェント化する
※会社にある差別がフリーエージェントにはありません。

知識と人脈はいくらギブしても減りません

遅かれ早かれ、今会社づとめをしている人も、60歳以降など、最終的には全員フリーエージェント化します。

だったら、会社にいる間から、フリーエージェントになる準備をしておいた方がいいですよね。

専門性というのは、自分が何ができて、何ができないかを明らかにして、自分の責任で公言すること。フリーエージェントで生きていくなら、SNSで発信することは避けられません。発信し、良い評判を蓄積すること。それがフリーエージェントとしての戦略です。

まとめと感想

橘玲さんの過去の著作を読んだことがある方なら、内容や主張、結論にやや既視感を覚えるかもしれません。私もちょっとそうでした。ただ、そういう方にもこの本はおすすめです。

なぜならこの本は、いつもの橘さんの本とちょっとだけ違うからです。というのも、今回執筆しているのはライターの山路達也さん。山路さんが橘さんのインタビューをまとめ、最後に橘さんが加筆完成させています。そのせいか、語り口が少しマイルドで柔らかいんです。

私は橘さんの視点や論旨は好きなんですが、文体が割とドライなのと知的レベルが高すぎて、ついていくのが辛かったこともしばしば。

橘初心者だった頃、著書を読んだ後の感想は

「うわー耳が痛い」
「聞きたくない〜」
「信じなくない〜」

のオンパレードでした。何冊も読んでいるうちに耐性ができて抵抗がなくなって来た、といった感じです。

本書は、ライターの山路さんが橘さんの話ことばを文章にまとめているせいか、いつもよりマイルドでとっつきやすかったです。

本書で引用される識者の言葉を借りれば、インターネットにより今後社会やビジネスはいっそうフラットになり、リンクし、シェアしていきます。この流れは止められません。だったら備えるしかないですよね。備え方はこの本に書いてあります。

早めに読んで、粛々と準備を進めましょう。始めるのに遅すぎるとか、年齢が若いとか老いてるとかは関係ありません。始めればいいだけです。共に頑張りましょう。

橘玲著『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』は、個人として生きのびるための戦略がわかる本でした!

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