こんにちは、キヤノンカメラユーザーのちゃんまり(@sugar_mariko)です。
2020.7.9 21時に発表されたキヤノンのミラーレスカメラ新製品「R5」と「R6」。
本来なら2月末のCP+で大々的に発表するつもりでしたでしょう。それが、予想もしなかったであろうコロナウイルス感染拡大により中止になる。
キヤノンの販促チームも、予定していたプロモーション戦略が取れず、非常に困ったでしょうね。
きっと何度もオンラインミーティングして、アイデアを出し、これまで社内的にタブーだったことにもたくさん挑戦したのではないか、と思います。
外部に情報が漏れないように気を使い、期待を盛り上げて、無事に発表にこぎつけた関係者の心情を想像すると、今はものすごくホッとしているところではないでしょうか。
R5/R6は、ここ最近になかったような盛り上がりだそうで、予約もどんどん入っていると聞きました。予約が入りすぎて、予定していた生産量では間に合わず、出荷が遅れる可能性もあるとか‥
キヤノン、「EOS R5」など供給遅れの可能性を告知 予約数が予想を上回ったため https://t.co/0ikv17R1Kw pic.twitter.com/4ousYwtHPj
— デジカメ Watch (@dc_watch) July 14, 2020
さて大本営発表を聞き、キヤノンカメラユーザーの私が頭を冷やして1週間何を考えていたのかをまとめました。
今後の決断・行動の参考にしていただければ幸いです。
R5/R6正式価格を確認
ひとまず、発表された R5とR6の価格を確認しておきます。
EOS R5
460,000円(税込 506,000円)
7月下旬発売予定
EOS R6
305,000円(税込 335,500円)
8月下旬発売予定
実は私、EOS R5の価格を高ければ¥600,000、安ければ¥450,000と予想しておりました。
私が予想した最安価格と、実際のR5の価格がほぼ同じでめちゃくちゃ嬉しいです。
とはいえ、税込み価格では50万円超え‥。
いやー、熱くなった気持ちが急速にクールダウンします。
R5を買うかどうか
R5買おうかどうしようか‥迷います。価格の予想が当たっても、すぐに買ったりはできないです。お得に買いたいですからね‥買うなら充分検討してからです。
冷静な目で、判明したスペックを検証してみます。
R5明らかになったスペック(1) 8段の手ブレ補正
冷静になるために、7/9の発表で明らかになったスペックのうち特に惹かれるものをピックアップしてみました。
・ボディ内手ブレ補正5軸
・レンズの手ブレ補正と合わせると8段の手ブレ補正
8段の手ブレ補正!これはすごい。
1秒くらい手持ちでもブレないってことでしょうか?手ブレの段数とシャッタースピードの関係を計算してみます。
1秒 | 1/2秒 | 1/4秒 | 1/8秒 | 1/15秒 | 1/30秒 | 1/60秒 | 1/125秒 | 1/250秒 |
1段 | 2段 | 3段 | 4段 | 5段 | 6段 | 7段 | 8段 |
手ブレ補正が1段効くと「2倍の速さのシャッタースピードで撮っているのと同じくらいブレにくくなる」仕組みです。
1秒のシャッタースピードに対して8段分の手ブレ補正が効いている状態を計算してみると、上記の通り1/250秒のシャッタースピードで撮っているのと同じ感じになるんですね。
これは‥すごい!
200mmくらいまでのレンズなら、1秒で撮っても手ブレしない計算になります!
いやーもうこれで手ブレしたら言い訳できないですね。カメラのせいには絶対できないです。
R5明らかになったスペック(2) 低輝度合焦限界 EV-6
低輝度合焦限界 EV-6です!これもめっちゃいいです。
低輝度合焦限界 EV-6の何がいいかというと、肉眼で見えないような暗いところの被写体がカメラのモニターやファインダー内で見えて、オートフォーカスでピントが合ってしまうということです。
低輝度合焦限界 EV-5は、EOS M6 markⅡに搭載されていて、めっちゃいいなーと思っていたのですが、R5にも備わりました。(EOS M6 markⅡの記事はこちら)
めちゃくちゃ重宝するはずです。
R5明らかになったスペック(3) 電子ビューファインダー576万ドット
電子ビューファインダー576万ドットはすごいです。
さぞかし見やすくてきれいなことでしょう。
R5明らかになったスペック(4) 画素数4500万
EOS R6は、一眼レフ機5D MarkⅣに比べると画素数が多くなりましたね。『4500万画素』だそうです。
ちなみに、5D markⅣの画素数はが3040万画素です。
撮った写真の一部を切り出したり、クロップしたりする場合は、高い画素数のカメラは便利です。ただ、画素数が大きいとデータ量が大きくなり、新たな問題が出てきます。というのは、デジタルカメラで撮った写真は必ずパソコンで処理するからです。
データ容量が大きな画像は、手持ちのパソコンでは処理しきれない恐れがあります。パソコンの処理性能が充分でないと、作業にぐんと時間がかかり、効率が落ち、作業のたびに大きなストレスを感じるようになるかもしれません。
大きな画素数には、以上のような問題があるわけです。
カメラの性能に合せてパソコンも強力な上位機種に買い換えられるなら良いのですが、そうでない場合は慎重に判断した方がよいですね。
R6の魅力が急浮上
実は私、R6は全く眼中になかったんです。しかしキヤノンさんによる正式発表を聞いて、がぜん興味が湧いて来ました。
R6明らかになったスペック(1)常用最高ISO感度102400
常用最高ISO感度102400!!! これはすごいです!
なんという驚異的なISO感度!これだけの最大ISO感度があれば、思い切ってグッとISO感度を上げても、ざらざらしたノイズが乗ることはないでしょう。
夜景でも星でも何でも来いですね。暗いところでの撮影は恐れるに足らずです。
暗い時に失敗する確率が限りなく少なくなり、撮影のチャンスが増えます。
このスペックに対抗するカメラといったら、2020年7月現在だとSONYのα7S、α7SⅡくらいしか思い浮かびません。
素晴らしい、強力なISO感度です。
R6明らかになったスペック(2) 手ブレ補正8段
なんと、R6にもR5と同じ手ブレ補正8段が搭載されます。
今までのキヤノンさんの戦術を見ると、2番手の製品への機能の搭載は明らかに出し惜しみしていたので、意外です!!!
R6明らかになったスペック(3)AF低輝度限界EV-6.5
R6のAF低輝度限界は、EV-6.5です。
すごいじゃないですか!
R5よりも0.5EV勝っています。
R6明らかになったスペック(4) EVF約369万ドット
R6のEVFは約369万ドットです。R5よりは少ないですが、私は369万ドットあれば満足です。
なぜならば、今まで使っていたミラーレスカメラEOS-Mシリーズの電子ビューファインダーは236万画素ドットしかないからです。しかし、それで特に問題はありませんでした。この状態から100万ドット以上増えてるわけですから、何の文句もありません。
R6明らかになったスペック(5) デュアルスロット
R6はデュアルスロット、記録メディアとして2枚のSDカードが入ります。
できればいざという時のためにカードは2枚入れておきたいので、このデュアルスロット仕様は大歓迎です。そしてどちらのカードスロットもSDカードスロットであるのも良仕様です。
5D Mark4のデュアルスロットは、2枚のうち1枚がコンパクトフラッシュ仕様で、私は嫌でした。コンパクトフラッシュは大きくて高いので‥私はあまり好きではありません。
R6明らかになったスペック(6) 有効画素数最大約2010万画素
R6の画素数は約2010万画素です。キヤノンのフルサイズカメラとしては、少ない方ですね。
過去に発売されたカメラの画素数をおさらいすると、
5DmarkⅣが3040万画素
6DmarkⅡが2600万画素
です。
しかし、R6のISO感度が102400であることを考えると、この画素数で当然かもしれません。高感度を実現するためには画素数を減らさざるを得ないからです。
同じく高感度機のソニーのα7S、α7SⅡの画素数は約1220万画素です。R6は、α7S/α7SⅡより画素数が多いので、よくぞここまで増やせたなとむしろ感心します。
キヤノンの今後のプロモーションを予想
R5の発売時期は7月下旬、R6は8月下旬だそうです。
今のところ、販促キャンペーンの発表はありません。
しかし私は、9月〜11月頃に何らかのキャッシュバックキャンペーンが始まるのでないかと勝手に予想しています。そして、スタートしたキャンペーンは年明けの3月くらいまでは続くのでないかとも予想しています。
まとめ
キヤノンEOS R5/R6の公式発表を見て聞いて、一週間考えた感想を形にしてみました。
販売価格も高いことは高いけど、高すぎて悲しみと恨みでいっぱいになるほどの高価格でもなかったので、ちょっと浮かれています。
もしも、EOS R5/R6の発表があと2ヶ月早ければ、ひょっとしてアサヒカメラも休刊にならなかったかも知れないですね。
すぐには買わないと思いますが、冷静に心を落ち着けて検討して、後で買うかもしれません。
購入候補としては「R6+軽い標準ズーム」が第一候補の組み合わせです。
かたくなに隠し通されたR6が、予想をいい意味で裏切る高スペックで表に出たことにより、購買マインドが変わってしまいました。
正式発表前は
「R5を買うか?買わないか?」
で迷っていたのに、
正式発表後は
「R5にするか?R6にするか?」
という『買うこと前提の』2者択一になっています‥
とはいえ、しばらくは迷いを楽しもうと思います。